『原作知識チート』と『異能力チート』で意図せず原作主人公の相棒になってしまう話   作:楓舞星

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19話:センエース×ムラハネvsカミノ

 

「もちろん、トーンを平定して終わりではない。むしろ、ワシらの闘いはこれからじゃ。このまま、世界を平定していく。そうして、完璧な理想郷を実現する――」

 

 最後まで、セリフを言えなかった。

 

「ぐふうっ!」

 

 なぜなら、心臓を貫かれたから。血が冷たくなっていく。中心がスパッと痛みなく割かれる。

 

 激しい魔力が、セイラを焼き尽くさんと、唸るように輝いていた。

 

 

「ぐっ……うぅぅ……っ!!」

 

 

 責任感の強いセイラは、『ここで死ぬわけにはいけない』と、

 必死になって、どうにか、己の死に抵抗しようとしたのだが、

 しかし、本当に、何をしても無意味で、だから、

 

「……カミノ……」

 

 最後に、セイラは、カミノの目を見て、

 

「……ごめん……」

 

 ギリギリのところで、その言葉だけを発した。

 本当なら、もっと言いたいことはたくさんあった。

 お礼もたくさん言いたかった。

 けれど、『こんなところで死んでしまって申し訳ない』という感情を伝えるのが精いっぱいだった。

 『世界のために、たくさん頑張ってくれたカミノに、なんのお礼もできないまま死んでしまって、本当にごめんなさい』

 そんな、彼女の、あまりにも生真面目すぎるメッセージを、

 カミノは、正確に受け取った。

 だからこそ、心が砕け散りそうな痛みを覚えた。

 

「なんっ……どうして……っ!」

 

 あまりに唐突な『彼女の死』を前にして、普通に混乱する。

 理解が追い付かないままに、

 今度は、トコ・ドラッグが、

 

「――がはっ」

 

 心臓を貫かれて、盛大に吐血する。

 基本的には、カミノの影の中に潜んでいるトコ。

 

 『陰』からムリヤリ引きずりだされて、

 そのまま、ザックリと心臓を砕かれた。

 絶対に抗えない死が、濃密な影をさす。

 

 意識が間違いなく消えゆく間際に、

 トコも、カミノの目を見つめて、

 

「……っ……逃げっ――」

 

 『何か』を伝えようとしたが、

 しかし、その前にこときれてしまった。

 

 

 完全に逝ってしまった二人の躯を前にして、カミノは、

 

「……う、うぅ……うぅうううううううぎぃいいいいっ……ふ、ふざけるな……」

 

 あまりにも唐突な出来事に、最初は混乱するばかりだったが、

 

「す、すぐに蘇生――」

 

 死者を蘇らせるチートはいくつかある。その全てを、即座に使用して、どうにか、二人を復活させようとする。

 しかし、

 

「なんで?! なんで、生き返らない?! どうして?!」

 

 また、混乱しているカミノに、

 

 ――『今回の殺人事件の首謀者である男女』が、

 

 不可視化状態を解いて、

 カミノの目の前に顕現する。

 

「……カミノ。お前のチートはだいたい理解した。『ただの死』なら、楽勝で蘇生可能だろうが、『中心』を奪い取ってしまえば、そう簡単には蘇生させることはできない。中心をぶっ壊した死でも、時間さえかければ、どうにかなるくさいが……そんな時間は与えねぇ……てめぇはここで死ぬ。俺らが殺す」

 

「……」

 

 カミノは、深い怒りのこもった目で、

 目のまえにいる男をにらみつける。

 

「……誰だよ……お前ら……」

 

「俺は、運命を調律する神威の桜華、舞い散る閃光センエース」

 

「私は、運命の逸脱者。ムラハネ」

 

 カミノは奥歯を噛み締めながら、

 

「……なんの……つもりだよ……センエース……ムラハネ……なんの恨みがあって――」

 

「……簡単に言うと、『トコ・ドラッグの中には、クロート』が、『セイラ・アカナティス・インサイドギルの中には、超苺』が潜んでいる。どっちもヤベェ実力者。特に超苺がヤバすぎる。底知れねぇ異次元の不気味さがある。だから、殺した」

 

 そうして、幾度かの会話をした。

 

「……なにもせずに楽な道に逃げたわけじゃない。お前ら三人を放置するパターンも、何度か試した。トコとセイラの心の強さに賭けるって手段も山ほど試した。――けど、クロートも、超苺も、『本体(トコ&セイラ)』に『意識を完全に奪われた時の保険』を打っていた。どれだけ女性陣の高潔さや気高さに心を浸食されても、最終的には、絶対に切り返して奪い返せるように。真・神帝は慎重で狡猾で抜け目がない。真・神帝のプランを崩す方法もいくつか考えたが、俺らの頭じゃ、答えにたどりつけなかった。Tの知識を借りたかったが、俺が時間遡行できるのは、Tが殺された後でなぁ……」

 

「時間遡行……お前ら、ループできるチートをもっているのか。それって、あれか? 『銀の鍵』あたりか?どうしてソロじゃないのかはわからないが……だったら、もろもろの疑問に合点がいく。お前のその『いろいろなことを知っていそうな雰囲気』に関しても理解が出来る。了解だ……というわけで、すぐに、時間を戻せ……そして、俺に、さっきの話をしろ。どうにかしてやる。……全部守るって決めたんだ……だから……」

 

「それもやった。お前にも、何度も、何度も、何度も、頼ってみたが、無理だった」

 

「俺らのループが、10回、20回だと思っているなら、まずは、その誤解をあらためろ。俺らは、今日までに、全部で『1000億年分』以上、ループしてきた」

 

「……1000……億年? ……1000億? ……はぁ?」

 

「…………けど、諦めねぇ……トゥルーエンドに届くまで、俺は、俺らは絶対に折れてやらねぇと誓った……歯ぁ食いしばって、死ぬ気で努力して、頭おかしくなるほどの時間をかけて……そうやって……積み重ねてきた……そして、ようやく届いたんだ……刮目しやがれ。これが……俺らの積み重ねてきた成果だ……ただの究極超神化では届かない『専用神化』――その高みを超えて、超えて、超えて、超えた姿ぁ!!」

 

 

            ・

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            :

          〈* *〉

         [*****]

       《* * * * *》

     [* * * * * * *]

「――/\**【【閃 光 神 化 5】】**/\――」

     [* * * * * * *]

       《* * * * *》

         [*****]

          〈* *〉

            :

            |

            ・

 

「なにいぃぃっっっっっ!!!!」

 

 カミノはセンを見て、驚愕を遥かに超える声をだす。

 

 そして……私の方を見た。私は言う。何度でも幾度でも。

 

「それじゃあカミノさん。今度こそバイバイ」

 

 

            ・

            |

            :

          〈* *〉

         [*****]

       《* * * * *》

     [* * * * * * *]

「――/\**【【運 命 神 化 5】】**/\――」

     [* * * * * * *]

       《* * * * *》

         [*****]

          〈* *〉

            :

            |

            ・

 

 

「おい、ムラハネ。使うぞ」

 

「うん。出し惜しみはしないよ」

 

 【きゃあああ!!!ボクの出番だぁぁぉ!!!!道具として、やっぱり使われないとね】

 

 センは私の胸に手を当て、

 

「「アマルガメーション」」

 

 【『結合複合超統合体』起動。1000億年で貯まったポイントは伊達じゃないよ?しかも……】

 

『タイジするシガナイ運命よ。全力で舞え!』

 

 【あいあいさー!!!】

 

「な、なんなんだお前は....」

 

「俺は、運命を調律する神威の桜華、舞い散る閃光センエースでもない、運命の逸脱者、ムラハネでもない」

 

 男は厳かに言った。幽玄を感じる瞬きにて、

 

「俺は貴様を倒す者だ!」

 

「ーー…神……化……」

 

 カミノは『原作』通りに神化した。そしてセイバーリッチを召喚する。

 

 私たちはベースはセンで、私が戦闘力やグリムアーツの補佐をやる。

 

「……何度見てもカッケェと思う……アレをカッコイイと思ってしまうあたり、俺が、全然、『卒業』できていない証……俺は、永遠に厨二なんだろうなぁ。…………行くぞ、カミノ……殺してやる」

 

「マキシマイズ・ドリームオーラ・タナトスっ!!」

 

 カミノの周りを淡く煌めく虹色のオーラが纏う。だが、それを、その者ーーー村羽センは

 

「閃拳!」

 

「ごへぇっっっっ!!!!」

 

「テメェの脆いバリア程度一発で崩せんだよぉ!!」

 

 だが、壊されたオーラが村羽センにへばりつき、鎖の様に纏わりつく。

 

「セイバーリッチの怨念をナメるなよ。そいつの執念はゴキブリが五度見するレベル! セイバーの『死神の鎖』は、相手の神気をせき止める! 神気がなければ、ただの人間! 閃光神化だか運命神化だが何だか知らないが、神でなければ、単なるハリボテ!」

 

「ぐぬぬ…………う、うご、動けん……」

 

「っ!んなまさか……」

 

 そのセリフに、なにか嫌なものを感じたカミノは速攻攻撃を仕掛けるが、

 

「なーんちゃって!」

 

 村羽センはこの鎖をぶち抜く。

 

「……ふぇ!?」

 

「おらぁ!神速閃拳!!」

 

「ぐぁぁぁあ!!!!!!!」

 

 カミノはボッコボコにされる。

 

「質問があるなら答えてやるよ。俺らが積み重ねてきた全てを教えてやる。その覚悟が、俺らを底上げしてくれる。ちなみに、死神の鎖に対処できるようになったのは、500億年ぐらい前。毎回、お前は、これをかましてきていて、そして、毎回、俺は、同じ説明をしてきている。この説明もそう。……正直、ダルいが、しかし、そのダルさも俺を底上げしてくれる……全部あますことなく積み重ねてきた……なんで、そんなクソだるいことをしてきたか分かるか? ……全部、てめぇを殺すためだ」

 

カミノはその様子に、根源的な恐怖を受けた。あまりの恐怖に涙さえ流した...訳ではないが、

 

「ふふん。どうだ、震えるだろ? しかし、俺らのヤバさはこんなもんじゃないぞ」

 

「ふぇ?」

 

「魅せてやるよ。俺らのとっておき」

 

 

            

    

  

     //\\〈* *〉//\\

 \\//   [★*★*★]   \\//

  \\//[★ * ★ * ★]\\//

    [★ * * ★ * * ★]

「――/\☆*【【閃光運命神化】】*☆/\――」

    [★ * * ★ * * ★]

  //\\[★ * ★ * ★]//\\

 //\\   [★*★*★]   //\\

     \\//〈★ ★〉\\//

    

 「え?いや、ちょ、え、いや、さ、流石に、これは、これはあり得ないだろ......あっちゃいけない……」

 

 カミノはそう言いながらも、

 

「ーーーそ、創世神化ーーー」

 

 なんとか怯む敵意をむき出しにし、村羽センに突貫する。

 

 だが、膨大な数値、『タイジするシガナイ運命』を前に、

 

「こんなん勝てる訳ないだろぉぉぉぉ!!!!」

 

 と、嘆いたとさ。

 

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