龍神転生〜再会してから本気出す〜   作:ガチ無職

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しばらく体調を崩しておりました。
ぼちぼち再会させていただきます。


かつて仲間だった者、かつて敵だった者

オルステッド視点────

 

パウロに促され、俺とロキシーは席に着く。この話でロキシーには家庭教師になってもらいつつ、俺が介入することができる状態にしたい。

この出会いが上手くいかなければルーデウスとロキシーが結婚することもないだろう…。

 

「ま、まさか2人も来るとは思ってなかったんだが…お2人とも家庭教師志望で?す、すまんが、さすがに2人も雇う余裕は…」

 

「いや、俺は家庭教師をしに来たわけではない…」

 

ルーデウスに目を向けると、ルーデウスは目を逸らす。先程から何度もこちらを見ていることを考えると、俺の事には気づいているのだろう。

しかし何故ここまで目を逸らすのか…まあこのループがあることを考えたら、前回は失敗したと思われても仕方はないか。それならばこのぎこちのない様子も納得がいく。

 

「さて、俺が来た理由だが…実は俺の知る技術を継承できる者を探している。大人になってしまってから覚えるには少々厳しくてな…子供のうちに教えてやりたい訳だ。そして、可能であれば俺の呪いを解くか、緩和できるようにしてもらいたい」

 

「呪い…?オルフェウスの旦那が?」

 

「ああ、この仮面を外すと皆俺のことを恐怖し、敵として認識してしまう…少し見せよう」

 

「────っ!?!?!?」

 

俺は少し仮面をずらす。するとパウロが構え、ゼニスはルーデウスを守ろうとし、ロキシーは尻もちを着いてひっくり返っていた。メイドのリーリャも、驚きのあまり食器を落として割ってしまっている。

ただ1人、ルーデウスだけは皆の動きに驚いていたが。

 

「…こういうことだ、わかって貰えたか?」

 

仮面を戻すと、全員の敵対心が解ける。ロキシーは尻もちを着いたままだが、他は驚きつつも平静を保ち始めた。

 

「い、いや、まさかアンタがそんな呪いにかかってたとは知らなかった…その仮面がないとマトモに話もできねぇってなったら、そりゃ探しもするよな…」

 

「ああ…そちらの方も驚かせたようですまない。俺の責任だ、片付けるのを手伝おう」

 

「い、いえ、問題ありません…むしろ、お客人の方にこのような姿を見せてしまい申し訳ありません…」

 

リーリャはそう言うと、1人で食器を片付けた。

俺は席に戻り、話の続きをする。

 

「それでだ、しばらくこの辺りで泊まり、俺はその子に技術を教授したい。無論タダでとは言わん、好きな額を払おう」

 

「ま、待ってくれ、アンタの技術を息子に教えてもらうのに、金まで貰ったら申し訳なさで家長としての顔が立たねぇ!食事くらいは用意させてくれねぇか?」

 

「む、そうか…だがこれは俺の問題を肩代わりしてもらうことなんだか…そうだな、ならばパウロ・グレイラット、お前に剣を教えてやろう。この辺りの駐屯騎士なのだろう?鍛えて損は無いと思うが」

 

「ああ、いや、アンタがそれで良いなら…俺としても『生ける伝説』の剣技を教えて貰えるとなりゃ嬉しい限りだぜ…」

 

「フッ、決まりだな。ならばまずはどの程度素質があるのか判断させてもらおう。その子と話をさせてもらえるか?」

 

「ああ、ほら、ルディ」

 

「る、ルーデウスです。よろしくお願いします…」

 

ルーデウスは引き攣った顔でそう答えた。

 

 

 

ルーデウス視点────

 

やあみんな、俺はルーデウス・グレイラット!

前世で色々あって転生したってのに、もう1回転生する羽目になっちまった!

前回のことはまた機会があったら話すとして、今はこの状況をどうするべきかだ。

なんせ、赤いなんちゃら星さんの仮面被ったオルステッドさんが目の前にいるんだもの!なんかシャーって移動しそうだよな!

てかなんだよこの状況!なんでパウロたちも驚きはしてるけど招き入れてんだよ!

しかも『万事屋』だの『伝説』だの!『生ける伝説』はいいとしてさ、『万事屋』はどっちかというと俺の方じゃないの!?

『万事屋○ちゃんでーす』なんつってな!

 

冗談は置いておいてだ、正直こうなった理由がわからない。

なんせ俺はオ(・)ル(・)ス(・)テ(・)ッ(・)ド(・)に(・)殺(・)さ(・)れ(・)て(・)以(・)降(・)会(・)っ(・)て(・)な(・)い(・)からだ。

 

最初は殺されるんじゃないかと思ったもんだが、仮面から覗く表情からどうやらそんな感じではないと推測できる。

というか、俺目当てで来てるだろこれ。まあ前回はかなり目立つ行動してたもんで、心当たりは結構ある…何が狙いなんだ?

というか前回は『オルフェウス』なんて名前で活動してはいなかった。それにその仮面…俺の前世の知識でないと持っているはずがない。ナナホシが教えた可能性もあるが…いや、やはりそれもないだろう、だってナナホシは…。

 

とにかく、前回か今回の俺と会う前までに俺(・)と(・)同(・)じ(・)世(・)界(・)の(・)人(・)間(・)と出会っている可能性が高い。つまり俺の事情を話せば…いや、その出会った人間を殺していた場合はどうする?技術や道具を奪って殺したなんて可能性も…だがナナホシが一緒にいた訳だし、そんなことは…いや、ヒトガミの使徒なら別か。考えれば考えるほどキリがない。

少なくとも今の俺はヒトガミの使徒じゃないし、むしろヒトガミの敵だ。その点はオルステッドと同じな訳で、逆に味方になってもらえるかもしれない。

 

とはいえ、今のオルステッドがこうなっている理由がハッキリしない今、俺の過去について話すのはまだやめておこう。

なんせ俺は…世界中の敵になっていたようなもんだからだ。

 

この対話で、何としても俺はオルステッドの目的を聞き出してみせる。

そしてオルステッドの力で殺すのだ、ヒトガミを。

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