戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を爆乳に育てたい〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
数え年で8歳になりました。
九州の南端の戦国最強のバーサーカー集団の島津だとこの歳には元服で戦場に駆り出されるのだからあそこは頭おかしいわ。
ちなみに普通の地域だと数え年でも12歳以上……小学6年生くらいから戦デビューになります。
だから俺や日吉丸が順調に成長したらあと4年後に戦デビューってことになるから、時間を見て体を鍛えたりしておかないと……。
今年は1544年……大きい歴史的な出来事だと天文の乱が起こったことが有名だろうか。
天文というのは地名ではなく年号のことで、年号が冠されるくらい長い間騒乱が続いたのである。
有名ところだと応仁の乱も応仁元年から始まったから応仁の乱と呼ばれている。
で、この乱自体は俺達がいる尾張には関係ないんだけど、東北地方全体を巻き込んだ家族喧嘩っていうのが天文の乱の本質。
史実だと伊達政宗のひいお爺さんとお爺さんの親子喧嘩から派生したのだけど、伊達のひいお爺ちゃんが超絶絶倫野郎で戦国時代を通じても子供の数が1位2位争うくらい子供を作った人物で、それを東北中の大名に縁組に使ったり、養子入りさせたりして、血縁だけで東北地方を支配してしまったのである。
そんな中親子喧嘩が発生したら兄弟姉妹の養子や縁組した家も全部巻き込んだ大騒動に発展。
約10年以上喧嘩が続いて伊達は政宗君が出てくるまで中規模の勢力まで弱体化。
喧嘩した勢力同士で更に結婚が進んで家系図は蜘蛛の巣の様になり、自分のお父さんの妹と結婚とか、従姉妹と結婚とかが複数繰り返されたのが正史である。
この世界だと伊達の人達は性別逆になっていて、某海賊漫画のビッグマムみたいに1人で40人以上子供を産んだ化け物が誕生していた。
そんな噂が尾張の中村まで届くのだからヤバいね。
ちなみに身近だと織田信秀様(この世界だと織田信長のお母さん)も子沢山。
現在で18人近く子供を産んでいるらしい。
現代人の感覚だと卒倒しそうだが、この世界だと女性はよほどのことがなければ肥立ちが悪くて亡くならないのと、産まれた子供も女の子は生命力が強いおかげで早死にしにくい。
だからか、世間では絶賛女余りになっているのだとか。
改めて思う……すごい世界だ。
両親から男の子は7歳を超えればひとまず安心って言われて、7歳を過ぎれば風邪とかでコロッと亡くなることも少なくなる。
芋羊羹で稼いでいるお陰で去年以降小さい子が亡くなるってことは聞かなくなったが、それ以前……不作が2年続いた時とかは俺はネット通販で食べていたから大丈夫だったけど、近くの家の男の子が飢えで免疫力が落ちて、高熱出してそのままポックリ逝ってしまう……ということが過去にはあったり。
葬儀に参加したから覚えている。
とはいえ、今年は蜂蜜を納めることができれば実質米の年貢免除が約束されているし、サツマイモがあるから飢える心配はしなくていいだろう。
あと身近で起こったことと言えば、和尚が教えられることが無くなったと言われて寺での教育を卒業することができた。
和尚的には武士になりたがっていたから、推薦できる伝手があれば推薦できたのにと謝られたけど、一番下の従者からでも成り上がるから大丈夫ですって答えていた。
で、和尚の寺を卒業してから、時間が余るようになったので、養蜂の管理をしながら、ガキ大将として子供達に稽古を付けることを始めた。
石の投げ方は勿論、萌衣姉さんのお母さんに弓の扱いに付いて教わり、村にいる狩人のお姉さんにお金を支払って練習用の弓と矢を作ってもらい、それで順番に弓の練習をしたり、木刀よりも怪我しなくて済む竹刀を俺はネット通販で購入し、子供達に配って練習をさせた。
脱脂粉乳を飲んでいたことで、俺達と遊んでいた子供達は他所の村の子供達に比べると、同じ年でも体が1回り大きく、力も強い。
更に最近は芋羊羹の利益で家でも十分な量の食事が取れるようになったし、川や山で魚や木の実、山菜を取ってきて食べるので、肉付きも良かった。
半年も弓の練習をすれば扱えるようになってくるので、俺はネット通販でワイヤーとか滑車とかを揃えて、自作のコンパウンドボウを製作。
軽い力でも強く矢を放てるし、走りながらでも射撃体制でいれるので、子供達でも獣を狩れる様になる。
勿論狩るとしても熊や猪とかではなく、大物で鹿、普段は狸や兎、あとは野鳥の類で、遊びの延長で狩りをする様になっていった。
狩人の姉さんからも俺が作ったコンパウンドボウは使いやすいって絶賛されたけど、壊れたら修理できないからと、彼女は普通の弓を使っていたが……。
サツマイモが育つようになって、鹿が畑に食べに来るようになってしまったので、俺達は鹿狩りを開始。
鹿を狩れればその場で血抜き及び解体し、火を起こして焼いて食べる。
残れば肉を分け合って家に持って帰れるようにもして、俺はガキ大将として肉の分配とか率先して解体するのとかをやっていった。
肉を食べるようになった子供達は更に肉付きが良くなって発育が凄くなるって好循環に突入。
それに俺に負けないくらい力がある男の子も現れた。
俺の1個下の熊吉である。
決して彼は変態ではない。
農民なので名字も無いけど、俺と相撲で唯一男の中で勝負になる人材で、年上の女の子にも負けなかった。
ちなみに力だと神様からの加護があるおかげか一番の力持ちは俺であり、2番手日吉丸、3番手が虎丸のプロテイン摂取組。
4番手の女子を挟んで5番手が熊吉であった。
女子の方が力が強い世界で熊吉は大健闘しているだろう。
武芸の覚えも良いし、俺が教えたら九九も覚えた。
文字の読み書きもできるし、地頭も悪くない。
農民にしておくのは惜しいくらいである。
カワイイショタ顔なのに力持ちってギャップが良いな。
ちょっとずつであるがガキ大将という地位を生かして使える戦力を増やしていくのだった。
「ふう、無事に蜂蜜が採れることの証明にはなった……」
夏頃、養蜂の手入れをしていたら、無事に蜂蜜を採取することに成功した。
採れた量は全部合わせて三斗(54リットル)ほど。
勿論蜂蜜を絞ったり、濾したりする作業や蜂の子とかを取り除く作業は子供達が中心に行なった。
萌衣姉さんや散華さん、若い大人もちらほら作業を手伝いに来てくれて、蜂の子は皆で焼いて食べた。
これはこれで美味しかった。
で、採取した蜂蜜は俺が村役の人々に納めて、それを村長や村役の人達が領主の屋敷まで運んでいき、無事に納入完了。
領主からもお褒めの言葉をいただいたらしく、今年の年貢免除を勝ち取った。
残りの分はうちの村で売ることができる。
たぶん同じ量を採取できると思うので、大人達も喜んでいた。
そして夏と言えば水浴び。
いつも魚取りをしている川に子供達を引き連れて遊びに行く。
「んん、眼福眼福」
少年少女達が裸で川を泳いで遊んでいる。
工業用水とかが垂れ流されてない戦国時代。
川の水は透き通っている。
勿論川が綺麗なのは川の泥とかを村単位で掃除を行うことで、洪水防止に努めていたりするので、良い感じに整備されていて現代よりも綺麗な水である。
まぁたまに腹を下す子も出てくるが、それはしゃーないって割り切る。
戦国時代の夏は現代みたいに40度近く上がることはなく、上がっても30度前後。
それに川で水浴びは体を洗ったりするのが濡れた手ぬぐいで拭いたり、髪を洗うのも井戸水を使うので、水浴びが体を清めることに繋がる。
夏で汗かく分、川で体を洗うのは農作業を終えた村人もよくやっているし、洗濯物を洗うのも川で手もみで行う。
「手もみで行う……ん?」
俺は川にプカプカ浮かんでいながら、ふと閃いた。
「あ、洗濯板」
戦国時代に洗濯板は無いのである。
チートの定番である洗濯板……今の俺達はノミもあるし、蜂の巣箱を作るのに余った木材がまだ余っていたはず。
だったら子供達でも洗濯板作れるんじゃね?
「烏丸、また何か思いついたの?」
日吉丸が俺を覗き込む。
日吉丸はまだ幼いけど徐々に女性へと体つきが変わろうとしていた。
成長途上、始まったばかり。
「生活を楽にする物を思いついたわ」
「なになに、教えてよ」
「木の板に溝を掘る。くの字にね」
「くの字に? それだけ?」
「それだけ。それだけで衣服の汚れが落ちやすくなるんだよ」
皆が川遊びをしている間に工具と木材を俺は取りに行き、ちゃちゃっと木の板に溝を掘って、洗濯板を作製。
それを川辺に洗濯物をしに来ていたお兄さんに使い方を教えて試してみると……
「おお! すごい! 簡単に汚れが落ちる! また烏丸が作ったのか!」
「はい! これを使えば洗濯物が楽になるかなって!」
「流石烏丸だ! これ皆にも教えていいか?」
「ええ、どうぞどうぞ! 俺も子供達に手伝ってもらって、量産するんで、一家に1枚渡せるようにしますよ」
お兄さんに褒められたが、川遊びが終わった後に、子供達皆で洗濯板作りに精を出すのだった。
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