戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を爆乳に育てたい〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
鍛冶場や家が完成するまで3ヶ月掛かるとのことで、それまでは清洲にある既存の鍛冶場で鍛冶師の藤原3兄弟は生活を続けることに。
俺も週1のペースで様子を見に行くけど、あんまり売れてないな。
「いい刀だし、神様も喜んでくれているんだけどなぁ」
「やっぱり男が打ったとなると、どうしても買い叩かれるか、買わない人が出てくるからな。大名や重臣の人とかに囲って貰えれば大口取引で儲けることができるんだけど……」
「それよりくず鉄を使ってスコップを作ってみたがどうだ?」
渡されたのは柄の部分は木製のスコップで、これだと火に当てる鍋代わりにはならないけれど、農具としては十分だろう。
「これどれくらい量産できる?」
「そうだな……全力で作れば1週間で12本程度かな?」
「500文で利益になる?」
「なるな。まぁ利益は微々たるものだが……砂鉄や木炭を大量に譲ってもらっているからその分原材料の費用は少なくて済むからな」
中村の人達は俺達一家がスコップを使って農地を整地していたのを知っていたから欲しがる人はいるだろうから、声をかけて、欲しがっている人に売ってしまおう。
刀を俺に捧げれば食料とかが手に入っても、現金収入は欲しいだろうし。
そのことを伝えると、彼らは了承してくれたので、早速作って待っていると言ってくれた。
村に戻って、村役の人にスコップを安く売ってくれる鍛冶師がいた事を伝えると、購入希望者が続々と。
なんだかんだ50本分の注文が入り、藤原兄弟にそのことを伝えると、刀や槍の穂先とかも作りたいから1週間で10本生産するペースで作ると言われてしまった。
まぁそれでも今は農作業は一段落ついているし、急ぎでもないので、それで了承。
順次スコップを作っていくのだった。
そして3ヶ月が経過して、藤原3兄弟が住む母屋と鍛冶場、たたら場が完成した。
水車が3基もあって、フイゴだったり水汲みが楽に行えるように工夫されていた。
たたら場ではレンガを使って炉を組んだので、土の炉だと耐久性の関係で、毎回壊して鋼を取り出すのだが、永代たたらを参考に作った炉により、壊さなくても連続して鋼を作り出すことが可能になった。
材料さえあれば今までの数十倍の量の鋼を作り出すことができる。
それに水車と連結したフイゴによって、風を送り出す人手を減らすことができたので、労力の削減にも繋がっている。
ただそれだけでは全体を回す人数が足りないとのことで、村人で鍛冶師に成りたい若者を中心に雇うことに。
「で、熊吉が来たと言うわけか」
「僕も元服して熊五郎になったし、手に職つけておきたいし……鍛冶師の人達から英聖兄さんの下に付いているって言っていたから、僕も英聖兄さんの下で働きたいし……戦があったら勿論頑張るからさ!」
「それもそうだな。給金は出すから頑張れ」
「はーい!」
というわけで熊吉こと熊五郎も仲間に加わり、萌衣姉さんの下人の数は順調に増えた。
あとは色々作ってもらいながら技術を高めていって、鉄砲が作れるようになれば上々かな?
まぁそれまではまだ時間が掛かるけど……。
「現状でこれが一番の出来だ。神様に納めてくれ」
「どれどれ」
鍛冶場が出来てから2週間後。
砂鉄から鋼を作り、そこから鍛えて形にしてを繰り返して5本の刀を作り出すことができた。
正義さんは最初に作った刀だからこそ神様に納めてほしいと言われて、俺はネット販売で刀を販売すると、1振り50万円の値段が付いた。
5振りで250万。
流石に有名刀鍛冶の歴史的な価値がある刀とかに比べるとだいぶ安いけれど、十分な価値だろう。
あと神様が高値で引き取るって言ってくれていたから2割くらいは高値で買ってくれているかもしれないが……。
「神様が1振り5貫の価値って言ってくれたよ」
「よし!」
実際は50万円だから4貫と少しの価値だけど、ここはきりよく5貫って言っておく。
とりあえず報酬として100万円分の砂鉄と木炭、50万円分の様々な食料……米や野菜、肉とかを渡す。
「神様に捧げると銭では渡せなくなるけど、これで良いのか?」
「ああ、構わない。これで更に刀や槍とかを作ることができる!」
喜んでいるならそれで良い。
沢山作って技術を磨いてもらえば良いし……。
それとは別に、俺や萌衣姉さん、秀吉、美虎の刀と槍を打ってもらった。
勿論代金は支払って。
前から持っていた脇差を含めて、俺達は二本差しへとジョブチェンジ。
2本差は刀を2本持っている人物のことで、足軽だと普通1本しか刀を持ってないから2本持っている人は偉く見られる。
あと合戦だと2本刀を持つことが普通で、大抵領主からなまくらな刀を1本レンタルして自分の武器が壊れた時に使うのだが、2本自前で持っていると、上司からよい印象を持たれることが多い。
更に良い刀を持っていればそれだけで目立つ。
上司に覚えられやすくなれば、戦功を挙げた時に褒美を貰える確率がぐっと上がるため、出世に響くのである。
良い刀を作って貰ったので俺は満足。
あとは合戦に向けて準備を続けた。
まだお金はあるので、刀や矢で怪我をしないように、防刃ベストと防刃チョッキ、防刃アームカバー、手袋、ズボンと一式揃えて、頭はバイク用のフェイスシールド付きのヘルメットを購入して全身をガチガチに固めた。
「甲冑とかよりもだいぶ軽いし、動きやすいけど、これで刀や槍、矢から身を守れるの?」
「大丈夫守れるから」
秀吉が疑問に思って質問してくるが、実際に丸太に防刃ベストをかけて、矢を放ったら当たると刺さることなく地面に落ちてしまった。
刀で斬りつけても斬れないで刃が止まる為打撲にはなるかもしれないが、大怪我や死ぬ確率はぐっと減らすことができる。
首元もヘルメットに防刃布で雨避けを取り付ければ大丈夫だろう。
「神様から贈られた防具だからこれを身に着けていれば怪我や死ぬ確率がぐっと減るよ」
「「「「おお!」」」」
というわけで俺や嫁達は全身防刃装備かつ刀2本を持って戦場に向かうことになるのであった。
萌衣姉さんとボテ腹セックスをしたり、嫁達と乱交をしたり、道場で汗をながしたりしながら過ごしているある日、俺は藤原3兄弟とある物を作れないか頼んでいた。
「井戸から楽に水を汲む道具何だけど」
それは手押しポンプ……日本で原理が伝わったのは江戸時代で、最初は消防道具として活用されていたが、大正時代頃から家庭の井戸に普及、電気式の汲み取り機が普及するまで水汲みと言えばこれ……という道具だった。
ネット販売で現物を取り寄せて、自分の家の井戸に取り付けたところ嫁達に好評だったので、作るかとはできないかと藤原3兄弟に頼んだのである。
「これはなかなか難しいことを言ってきたな……この棒を上下すると、中の蓋が上下に動いて、水を汲み上げるのか……これだけで本当に水が汲み上がるのか?」
「原理としてはこれと一緒だな」
俺は竹筒に布を巻いた棒を差し込んで押していくと、底に押し込むほど力が必要になる。
空気が圧っされて気圧が変わり、これが手押しポンプだと中の筒の気圧が変わって、水を汲み上げる様になる。
「なるほど、木の筒に布を巻いた棒を素早く押し込むと火種になる仕組みと似たものなのか」
ファイヤーピストンみたいな圧気発火器が戦国時代にはあり、火打石ほどメジャーではないが、鍛冶師である正義はその道具をわ知っていた。
なので圧力をかけると水が吸い上がってくるというのもなんとなく理解できたらしい。
「でもこの道具を作るには色々必要な道具が居るな」
「神様からこの手押し水汲み器を幾らか譲ってもらうことはできるから、一回全部バラして、隅々まで図面に描き写した方が良いんじゃないか? 俺も手伝うから」
「それは小生がやろう。小生絵を描くのが得意故に」
「英聖さんは神様から取り寄せるのに集中してくれ、作るのは俺達がやるから……神様の道具を再現できるとはやる気が出てくるぜ!」
「兄さん頑張りましょう!」
「おう!」
ということで手押しポンプの複製がスタート。
実物があるからなんとかなると息巻いていたが、ネジで早速躓いた。
鉄砲伝来までネジという文化が日本には無く、まだ鉄砲も世間に広まってないので、藤原3兄弟はネジを手押しポンプで初めて見たのである。
ただここは俺がアドバイスを贈る。
金属の棒にネジの溝を削って作っていく必要が出てきたが、ロクロウ……陶器を作る時に回転する台座の仕組みを応用することで、ヤスリを取り付けて、金属の棒を足踏み式の台座で回転させながらヤスリの位置を手で調整して溝を掘る……ということを教えると、その装置も一緒に作っていったのである。
現代で言う旋盤の原型の完成である。
「このネジとうのがあれば他にも色々な道具が作れたりするんじゃないですか?」
お、正常が気がついた。
「ふふふ、それに気がつくとは……例えばだけどネジの仕組みを利用して」
俺はペットボトルを見せる。
もちろんプラスチックのペットボトルを作るのではなく、キャップ部分を竹や木筒で再現できれば飲み物を持ち歩くときに便利な水筒に早変わり。
「熊五郎、お前さん手先器用だし、道具貸し出すから作ってみてくれ」
「僕でいいんですか?」
「ネジ作りが上手い奴を育てないといけないから練習と思ってやれ。竹で作った水筒は売って小遣いにしていいから」
「は、はい!」
正義から熊五郎にも仕事が割り振られて、ネジ作りには成功。
それが進めば鉄を炙って水に圧力をかける蓋部分を作ったり、外装部分を作っていけば……手押しポンプの完成である。
丸い感じでは無く、四角くなっていたりと形に差異はあるけど、汲み上げるのに使う竹筒をポンプに取り付けて、水を汲み上げる。
「成功だ! あとは竹筒を使っていた部分を鉄にすれば……」
最後に長い鉄の筒を作って、村の共用井戸に設置して、村人達の前で試運転を行う。
「これで本当に水が汲めるんか?」
皆が疑念を抱いていたが、呼び水をポンプの中に入れて、上下にレバーを上げ下げすると、ドバっと水が排出口から溢れ出し、受け皿にしておいた桶が直ぐに満タンになった。
「「「「おお!」」」」
村人達も感動して大騒ぎ。
ただ井戸の質の問題で若干砂が混じるので、排出口に手ぬぐいで濾す様にすれば綺麗な井戸水を飲むことができる。
今まで桶を落として水を汲むのは時間がかかるし、重いしで不満が多かったが、手押しポンプの登場でその時間が減るとなれば喜ばずには居られない。
「藤原さん! あんたらは村の救世主だ!」
「そんなんじゃねーよ俺達は!」
こうして村でお金を出し合って手押しポンプが井戸に取り付けられていき、村の利便性が若干向上するのだった。
「この足踏みの旋盤だっけか……これの回転ってもっと色々使えるんじゃね?」
正義さんがどうやら気がついたららしい。
いや、回転エネルギーは足踏みじゃなくて水車でも同じことができるし、ネジを使うことで強度を上げることができる。
水車を用いたハンマー……トリップハンマーの精度向上や水車を用いた精米装置の開発、木材の簡単な加工と水力を用いた産業に繋がっていき、藤原3兄弟は若い村人達と相談しながら色々な品を作り出していくことになるのだった。
水車の発達で川の水をより高い位置の畑にも流せるようになって、田んぼに使える場所も広くなり、村全体の米の作る量も増えることになるのだった。