戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を爆乳に育てたい〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
俺の記憶が確かならこの後織田家は進撃を続け松平広忠(徳川家康の母親 史実だと父親)がこの後降伏するはず……滅亡まではいかないが一気に勢力を縮小させてから、今川の力を借りて復権し、1548年の第二次小豆坂の戦いで織田家に大勝して松平の勢力を広げた後に家臣に襲われた後に病没している。
となれば……滅亡を思わせるまで現状松平家の証文は紙切れ同然まで値崩れを起こしているだろうからと、俺は熱田の商人や津島の商人経由で松平家の証文を集めてもらった。
その資金源となったのは昨年植えていた菜種を絞った油と鶏の売却利益、それに少々お金を使ったが、ネット通販で1反7000円くらいの化学繊維で作られた洗える着物を購入し、それを纏めてい呉服屋に売却したのである。
服屋の店員は絹のような手触りなのに絹よりも丈夫な化学繊維の着物を気に入り、色合いも鮮やかとして、1着5貫の値段で20反売却できた。
これで100貫……それに鶏の売却利益で30貫、菜種油の売却益で20貫で合計150貫……これを全て紙くず同然になっている松平の証文を買い漁った。
隣の国だから尾張でも集められる物だし、防衛の為に武器や食料を買い集める為に松平側は証文を刷りまくっていて、大量に集まった。
この証文は1年塩漬けにすることになるが、証文が元値に戻るか、更に価値が付けば10倍、20倍に膨らむので楽しみである。
それに証文を換金すれば間接的に松平家へのダメージになるし……。
ちょっとした経済攻撃である。
そんなことを俺は企むのであった。
今年も田植えシーズンがやってきて、中村では冬の間に田んぼの区画整理をすることができたので、今回はどこの田んぼでも正条植えをやっている。
苗を植え終わると、俺はネット通販で購入した大量の鯉の稚魚を放流し、田んぼでは鯉の稚魚が元気に泳いでいた。
鯉の餌にはサツマイモを粉末にした物が使えるので、村で芋羊羹や家で消費できずに困っていたサツマイモを鯉の餌として投入し、それでも残るようならうちで飼育している鶏の餌として使わせてもらった。
あと美虎が捕まえてきた馬は牡と牝で、仲良さそうにしているため、一緒に飼育している。
熊五郎の両親が馬借で働いた経験があったので、管理はお願いし、捕まえた2頭の馬のおかげで田んぼを今年は何時も以上に深く耕すことができて助かった。
他の村人にも貸し出して、田んぼや畑を耕すのに使ってもらった。
そんな感じで田植えが終わったらまた召集がかかり、今度こそ松平家の息の根を止めると息巻いていた。
そんなわけで今年2回目の出陣になります。
前回の合戦以降に松平家の居城である岡崎城の周りには織田側が砦を作って囲んでいる状況。
そこに織田本軍が到着して睨みを利かせる。
約2ヶ月城を囲んでいたら、松平側は限界が来たのか、降伏して竹千代……後の徳川家康を人質として織田家に送り出し、滅亡は回避することになった。
今回の戦では俺は活躍することはなかったけど、再び森可成さんと出会うことができた。
「森様、お久しぶりです」
「あら~相変わらず目立つ格好をしているわね英聖。前回から出世できた?」
「はい、前回の戦で敵を20人ほど斬り殺したら、成果が認められて足軽組頭へ出世できました!」
「あらあら、私と別れた後にそんなことになっていたの……」
俺は近くに萌衣姉さんや秀吉、美虎が居たので彼女達も森可成さんに紹介する。
「織田信長様の直臣の方と縁ができるとは……」
「茂部さんでしたっけ? 私達同じ足軽大将の身分だからもっと気楽にしましょうよ」
「しかし、年上ですし……」
「いいのいいの〜気にしなくて〜……それよりもあなたの旦那は凄いわね。ここまで頼りになる男性もなかなかいないわよ〜。まだ11歳なんでしょ。才能豊かね」
「ありがとうございます」
「ねぇもしよかったら一度信長様と顔合わせをしてみない? きっと信長様は皆さんを気に入ると思うのだけど……」
「信長様ですか」
萌衣姉さんは困惑した表情を浮かべる。
偶に熱田に行くと上半身はだけた格好で人んちの柿を毟り取って歩きながら食べていたり、露店で売られている品を買い食いしたり、家臣の次女や三女などの部屋住みって言われている子達を集めて愚連隊を結成し、町を練り歩いているので、評判は最悪である。
萌衣姉さんも前に信長様を見た時に彼女が織田家を継いだら没落するって言っていたくらいだし……。
「萌衣姉さん、信長様は信秀様を凌ぐ才気を持つ方ですよ」
「お、英聖君はわかっているね! 信長様の良さを! わかってくれる人が少ないのよね……わかる人にはわかると思うのだけど……」
森可成さんは主君の良さをわかってくれる俺にニコニコと笑顔を浮かべる。
とりあえず信長様に会えるのなら会った方が将来絶対に良いので、面談できるのであればそれに越したことは無い。
というわけで森可成さんに戦の帰りに信長様の居城である那古野城に立ち寄らせてもらうのだった。
「森様、信長様って何か好きな物とかありますか?」
「好きな物? 甘い物が大好きだな。例えば芋羊羹とかは大好物で毎日食べているくらいだし、偶に手にはいる蜂蜜とかなんかを芋羊羹にかけて食べると絶品って喜んでいたわね〜」
「あの……それ両方うちの村の特産品なんですが」
「そうなの! じゃあそれを贈れば信長様は機嫌いいんじゃないかしら?」
「手持ちにあるのは……」
傷口の消毒用に砂糖を持ってきていたので、これと熱田の町で集めたって言えば何か作れるかな?
ベッコウ飴とかカルメ焼きとか渡せば喜ばれるかな?
そんなことを考えていると那古野城近くに到着し、せっかく信長様に会えるのに手ぶらも問題だと思うのでと買い物に行くふりをしてから、那古野城に入っていくのだった。
「そなたらが森が余に会わせたいって言っていた者達か」
前にも見たように赤い髪は寝癖でボサボサしていて、外に出てもないからか、髪を結んで最低限の身だしなみをすることもなく、寝巻きがはだけて片胸が露出していた。
「ええ、冬にあった戦で抜群の戦果を挙げていたの」
「茂部萌衣と申します。こちらは私の家臣の」
「英聖です」
「秀吉です」
「美虎です」
と頭を下げる。
「ふむ……面白い格好をしているな。鎧とはまた違うようだが?」
「刀や弓に強い衣服です。こちらの英聖が買い集めてきました」
「ほう……弓に強いと? そこの男……ちょっとそこに立っていろ」
俺は立ち上がると、信長様はおもむろに部屋から弓を取り出して、至近距離から俺を射抜いた。
衝撃は体に伝わるが、矢は防刃ベストに阻まれて刺さることなく落ちる。
(うわ、いきなり射抜く普通!?)
森さんを見ると、森さんもびっくりしていて、森さんだけでなく周りに居た小姓の女性達も信長様の行動に驚いていた。
「信長様、いきなり何を」
「弓に強いと言ったから射抜いたまでだ……本当に強いとは……男、お主の鎧、余に譲れ」
(これ歯向かったらヤバいやつだな)
「はい、こちらになります」
俺は防刃ベストを脱ぐと森さんに手渡し、信長様はそれを手で色々触る。
「ふむ……軽いな。これは何処で買った?」
「熱田に流れてきた物でたまたま購入できました」
「そうか……量は調達できなか」
信長様は小姓に俺が着ていた防刃ベストを渡すと、素足のまま軒下から地面に降りて、俺達を見ていく。
「ふむふむ」
萌衣姉さんに至っては胸を揉まれている。
「あ、あの……」
「ふーむ……近々余の初陣があると母上から言われている。その時に使いを送る故に従軍せよ。良いな」
「「「「は、はは!」」」」
そう言われて、俺達は下がるように言われるのであった。
俺が思った印象はヤバい人だった。
今後出世の為には近づかないといけないのだろうが、ちょっと関わり合いたくない人物に感じてしまった。
「ごめんなさいね……いきなり矢を射る様なことをして」
「びっくりしましたが、怪我ないんで大丈夫です。あとこれを信長様に渡しておいてください」
「これは?」
「甘い菓子になります。即席で作った物なんで、気に入ればいいのですが……」
「わかったわ。渡しておくわね」
「お願いします」
俺はカルメ焼きを森さんに渡してから村に帰るのだった。
ちなみに嫁達は信長様の行動に怒っていたが、まぁまぁと宥めるのだった。
なんか数日後に信長様がうちに突撃してくるのだが……。
信長の寝室に森可成こと私が呼ばれ、私は何故先程の客人にいきなり矢を射掛ける様なことをしたのかと質問していた。
「信長様、流石にあの様なことはいけません」
「ねぇ森、僕って周りからどう思われていると思う」
「どう……ですか」
信長様は人前だと余という一人称を使うが、親しい人の前だと僕と使い分けている。
僕を使う時は本心で語っている時だ。
「うつけで後継者失格だと思われているんじゃないでしょうか?」
「そうよね。僕もそう思う。でも母上の名跡を継承するに当たってはうつけじゃないといけないのよ」
「というと……」
信長様は母上は自身よりも甘い方で、実権を剥奪した上司の守護や守護代を追放すれば良いのに、大切に保護して、私達織田弾正忠家の家格は守護代の家老職のまま。
それこそ尾張には同格が8人以上もいる状態で、今は母上の能力で纏っているけれど、私が名跡を継いだ瞬間に一斉にそいつらは牙を剥くでしょう……と語る。
だったら仲間を集めた方がいいのではと思うが、信長様は、
「周りが皆森みたいに頭が柔らかい人だったら良いけど、能力が伴っていないのに家格があるだけで偉ぶっている存在が多いこと……私の家臣に能力が無い奴は要らないわ」
「次女や三女を集めて愚連隊を作っているのも未来への布石ですか?」
「ええ、あの子達の方が色々学習するのは早いわよ。ただ柄が悪いのはちょっと私も気にしているけど……」
「一番柄が悪いのは信長様ですがね」
「言うわね……森」
「事実ですし」
では何故あの者に弓を放ったのか聞くと、
「何か隠している様な目をしていたからね。あの者は野心家よ。偉くなるために貪欲に何でも利用するでしょう。私のことを見定めていたのだもの」
「そうには見えませんでしたが」
「わかる人にはわかるのよ。あの男の器は私に匹敵しうるわね……矢を射られて全く動じなかったし」
信長様は英聖が信長様にと渡したカルメ焼きをボリボリ食べている。
私も貰ったが、甘くて美味しい。
「この菓子には砂糖が使われているわ」
「確かに甘いですが……これが砂糖」
「一介の足軽が貴重品の砂糖菓子を上司とはいえうつけって評判の人に贈る? 弓矢を射掛けた相手に」
「それは……不自然ですね」
「でしょ……あの男……英聖だっけ? 彼は普通じゃない。まぁ男で成り上がろうとしている人は普通なら成り上がれるわけ無いけど……森」
「は!」
「池田と一緒に明日彼の住んでいる村に向かってみるわ。住んでいる場所は聞いている?」
「ここから馬で20分ほどの中村に住んでいると」
「中村……ああ、おじさんの領地ね。おじさんの家臣であれば引っこ抜くのは容易だけど、信頼に足りるかどうか……確かめてみる必要があるわね」
「信用に足りるようならどうします?」
「勿論家臣にするわ。絶対に面白いもの。それに男だけじゃなくて周りの女の子達も別嬪さんでなかなかの素材だったわ。戦帰りで横れていたけど、道具の手入れは行き届いていたし、刀も良物を身に着けていたわ。まぁ流石に今回のことは謝らないといけないけどね」
「そうしてください。私もお供しても?」
「うーん……いや、今回は私と池田だけで行くわ。変装していくからそれであちらがどう出てくるか試すわ」
「なるほど……わかりました。池田には言っておきます」
「うん、よろしく頼むわ……この菓子美味しいわね……」