戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を爆乳に育てたい〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「おうおうお前が烏丸だな」
はい、数え年で5歳になった烏丸です。
現在子供達のグループの参加の儀式が行われています。
勿論儀式と言っても仲間のうちで上下関係を決めるだけである。
ガキ大将もこの世界だと力が強い影響で女の子がやっている。
「烏丸君の家で採れる芋が美味しいって聞いたぞ……私達にも食べさせろ!」
ガキ大将の側近ポジも女の子なのね。
一応男の子もいるけど立場が弱いっぽい。
さて、どうするか。
・抵抗する
・媚びへつらう←こっち
「へへ、姉貴達、これが俺と日吉丸で育てた芋でございます」
ちゃっかり芋を献上。
蒸して食べさせると甘い甘いと子供達は夢中で食べ始める。
「姉貴達、この芋少し耕して水が乾かない程度に与えれば子供でも大量に収穫できるんで、姉貴の力で子供達を束ねて育てませんか? そうすれば大人達からも尊敬されるんじゃ」
「そうね! よし皆! 空き地にこの芋を育てるわよ!」
「「「おー!」」」
子供だから煽てれば言う事聞いてくれるので御しやすい。
ちなみにガキ大将の女の子は親が足軽大将をしている為この村では少ない名字持ちの茂部ちゃん。
側近ポジが豪農の娘の散華ちゃん。
名前も男も女もこの世界だと結構ごちゃ混ぜだな。
男っぽい名前、女の子っぽい名前っていうのはないのだろうか?
「凄い、烏丸! ガキ大将の茂部姉さんに言う事聞かせてる!」
日吉丸は俺のことを尊敬の眼差しで見ている。
照れるなぁ……。
とはいえ、芋程度で言うことを聞かせられるのは限定的だし、日数が掛かる。
もっと即物的な成果を出さなければ……。
やっぱりこういうのは食事事情を改善すれば良いのかな?
となれば昔川で遊んでいた時に魚を捕まえるのに使った技術ができるかも。
「茂部姉さん、茂部姉さん!」
「何だ烏丸」
「茂部姉さんなら小刀とか持ってくることできませんか? 上手く枝や蔓を加工すれば魚を捕らえる道具を作れるかもしれません」
「ほう! 烏丸は色々知ってるな。よし、やってみよう!」
現在だとペットボトルを使ったりする魚獲りの道具であるが、原理さえ知っていれば棒と蔓を使って似たような道具を作ることができる。
まず三角錐の形になるように木の枝を蔓で編みこんで、入り口にカエシを付ける。
なるべく隙間を少なくして、ミミズとかを入れておけば、魚が中に入って出てこなくなる。
大きな魚は捕まえられないけど、一定の大きさの魚を1個の罠で数匹放置しているだけで捕まえられるし、元手も木の枝と蔓だけで済む。
非力かつ手先が不器用な子でも時間を掛ければ作れるのも良い。
「よし、じゃあちびっこ共は枝を拾ってこい。散華はちびっこ達を見守ってやれ」
「了解!」
「烏丸、お前はこっちで編むの手伝え」
「はい!」
というわけで分担作業で幾つか作っていき、川に沈めて翌日に引き上げて見ると、結構な数の川魚やウナギとかが罠に掛かっていた。
「おお! 本当に魚が捕まってる!」
「よしお前ら分配するから並べ!」
茂部ちゃんが捕まえた魚を子分達に分けていき、俺の番になると、大きめのウナギが渡された。
「烏丸の知識のお陰で捕まえられたから大物を渡す! これからも励め〜」
「ははぁ~」
上司が部下に下賜する様にウナギを受け取る。
子供達の中でも俺のお陰で川魚が定期的に食べられるってなったら、一番年下だけど使える奴って認識を得ることができた。
「茂部さん! 竹筒の節を抜いて大量に沈めればウナギやドジョウが掛かるらしいですよ!」
「そうか! よし、皆今度は竹を用意するぞ〜」
「「「おー!」」」
そんな感じで沢には魚の罠を、ウナギやドジョウが居そうな場所には竹筒を沈めて、捕まえられるようにした。
他にも山で山菜や果実を採ってきたりして飯を食べた結果、不作でお腹好かせていた子供達の顔色が若干良くなっていった。
日吉丸には時々、
「皆には内緒だからね」
「わ~い」
と言って粉ミルクをお湯で溶いて飲ませていたが、まぁ子供だから隠せる感じでも無いし、ガキ大将の茂部ちゃん達にそのうちバレてしまう。
「烏丸、その汁はなんだ?」
「牛の乳を溶かした物です」
「う、牛の乳!」
この時代牛を食べたり、獣の乳を飲むのは禁忌とされていて、子供達でも嫌悪感が強かったが、俺達が飲んでいるからと、茂部ちゃんが飲んでみると……
「あれ? 美味しい!」
「茂部さん大丈夫で? 獣の乳を飲むと獣になるって婆さんが言っていたけど……」
「散華も飲んでみろよ!」
「……美味しい」
子供達の間でも美味しい美味しいと飲むように。
まぁ言ってしまうと赤ちゃん用の粉ミルクでは無く、脱脂粉乳なのであるが、あれなら業務用3キロが2000円で購入できる。
子供達が食後の1杯に飲む程度なら用意することができるし、茂部ちゃんの子分として集まっている子供達の人数は20人程度。
1杯分飲むとしても大さじ3杯(約20グラム)で事足りるから、20人でも400グラム程度。
1日2杯飲めば、戦国時代の食事事情でも足りない栄養素を補充することができる。
脱脂粉乳なのでそんなに甘くはないけれど、現代みたいに甘い飲み物やお茶とかを飲める立場じゃないし、味のついた汁と言えば味噌汁、良くて麦茶なので、子供達の間で脱脂粉乳はプチブームに。
「茂部姉さん、この粉(脱脂粉乳)大人に回せるくらい量は手にはいらないので、どうか子供達の間で隠す感じで」
「わかってる! 大人達が知れば奪われちゃうからな。良いか子分達! 大人にバラしたヤツは村八だからな!」
村八分のことを村八……まぁハブるとか仲間に入れてやらないとかのことで、子供達の間でハブられると遊べる友達が居なくなることを示すので、ガキ大将の茂部ちゃんの言うことは絶対である。
流石にここまでガキ大将の親分に言われると、他の子供達も約束を守り、親には言わなかった。
「ごめん烏丸。私が皆に言ったが……」
「なに、仲間の分くらいはあったし、日吉丸の分が少し減るけどそれはしょうがないよな」
「う、うん……しょうがない……」
「あんまり皆には言わないようにね」
「分かった。今度からそうする」
日吉丸も今度は約束を守ってくれそうだ。
ちなみに食べられる野草とか山菜とかは父さん、母さんに教えてもらった。
元々前世も田舎に住んでいたのである程度は知っていたけど、案外現代になって食べられなくなった野草とかも結構あったり……。
その他で起こったことは、この年尾張と三河の国境で戦が発生。
中村からも何人かが戦で連れて行かれることになり、うちは母さんが孕んでいたのと、貧農で武具とかも持っていないので父さんも出陣せずにお留守番。
母さんは戦に出れていれば戦果で牛や馬捕まえてきたり、敵から武具を引っ張ってきて臨時収入を得られたのにって若干がっかりしていた。
まぁ俺としては両親が無事な方が良いので、戦には出てもらいたくないが……。
隣の日吉丸の方はお父さんが出陣。
というか日吉丸は足軽の家系なので、どちらかは召集があれば必ず出陣しなければならない。
なので出陣した結果、日吉丸のお父さんは足に矢を受けてしまい、その傷が膿んで破傷風で村に帰還して数日後に没してしまう。
日吉丸の家は正直うちよりも裕福だったのだが、日吉丸やその姉、妹を含めてまだ幼いし、食い盛りということもあり、日吉丸のお母さんは直ぐに再婚。
ただその旦那と日吉丸の相性が最悪な様で、日吉丸はよくうちで過ごす様になる。
「俺としては日吉丸と一緒に過ごせるから嬉しいけど、日吉丸は妹達の面倒を見なくて良いの?」
「竹阿弥(日吉丸の継父)が居る家に帰りたくない。烏丸の家の手伝いするから一緒に居させて」
「俺は良いけど……父さん、母さんにも聞いてみるね」
一応両親にも確認を取ってみる。
「まぁ烏丸に懐いているし、一緒にサツマイモの畑育てるんだったらあっちの家も文句言わないだろ」
「それに竹阿弥さんは村人からも怠け者って言われてあんまり畑仕事しないし……仲さんが若干不憫ね」
仲というのが日吉丸の母親の名前で、竹阿弥さんがあんまり働かないので再婚したけど家計は厳しい状態。
日吉丸分の食事が浮くだけでもあちらの家からするとありがたいらしい。
もっともうちも余裕があるわけじゃないけど……。
ただ、秋になるとサツマイモ畑がちゃんと実り、村の人達にも重要な食料(年貢として取られない食料)として認識され、更に芋だけでなく葉や茎まで全て食べられるということで、重要度が結構上がり、うちの両親が育て方を村長や村役の人達に教えて、村全体で作っていくことが決まったし、子供達でも育てられるくらい簡単に育つと分かった為に、子供達にも小さな畑で芋を育てるように言われるのだった。
茂部ちゃん達は大人に命令されるのに若干嫌がっていたが、美味しい芋が食えるということで渋々了承。
子供達も遊びの合間に畑の面倒を観ることが追加されるのであった。
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