戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「おお、ということは私が侍組頭に?」
「私もかな?」
「うん、秀吉と萌衣姉さんは俺の部下として侍組頭に。立場的には300の兵を2人共率いれる地位になるけど……」
「実際は100人を率いれる感じかな?」
「まぁそうだな」
家で食事を取りながら、信長様から言われたことを2人に伝えた。
地位は高くなったが、本来農民出身者がそんな地位に登りつめることは普通できない。
普通に結構な成り上がりである。
萌衣姉さんは正直部隊長でも現状キャパオーバーであるため、能力と地位が釣り合わなく成り始めていたが、そこは経験を積むことで何とかしていくしかない。
信長様の軍なんて引き上げた若手ばっかりで歪な軍になっているし。
重臣達を除けば脇を固めるのが20代前半から10代後半ばっかり。
俺に至っては幾ら背丈があると言っても12歳だぞ。
信長様も3歳年上の15歳だし……。
現代だったら中高生が軍を指揮しているとか歪を通り越して絶句もんである。
「今日の唐揚げも美味しいね兄ちゃん」
「優里はもっと食べろ。大きくなれないぞ」
「うん」
ちなみに食卓に並んでいるのは大量の唐揚げ。
庭で飼っている鶏を2羽ほど絞めて、唐揚げにした。
今鶏は150羽くらい飼っていて、定期的に増やし続けている。
村でも俺が定期的に鶏の肉を振る舞ったら、美味しさを知ったり、卵を使った料理を食べれば万病に効くと思い込んだらしく、庭先で鶏を飼育する家庭が増えていた。
栄養状態の改善にもなるし、熱田の商人に売れば金になる。
内職でムシった羽で矢を作ればこれも武士や道場に売れる。
それに俺の鍛えた兵達で鶏肉が美味しいことを知ったので、じわじわ尾張の一部で鶏肉は美味しいっていうのが広まり始めていた。
「柑橘系の汁を付けても美味しいし、卵を使ったまよねーず? なるタレも美味しいでーす!」
「マヨネーズは日持ちしないからな……腹を壊したくなかったら作ったその日に食べたほうが良いだろう」
一応酢を多めに使うことで食中毒の予防はしているけど、現代みたいに冷蔵庫があるわけでも、容器がしっかりしているわけでもないので、作ったその日にマヨネーズは食べてしまったほうが良いだろう。
ちなみにマヨネーズは卵の卵黄、酢、塩、それに油を混ぜれば出来上がる。
料理本に書いてあったのでレシピ通り作ってみたけど、市販のに比べると若干酢が多いからか酸っぱく感じるが、それが鶏肉をより美味しく感じさせる。
あと残った卵白は卵スープに使わせてもらった。
ネット通販で買った鶏ガラスープの素をちょろっと入れて、卵白と塩で味付けしたら卵スープの完成である。
皆美味い美味いと飲んでいる。
あとはぬか漬けを食卓に出してポリポリ食べていた。
キュウリ、ニンジン、ナス、大根、カブなど……どれもしっかり漬けられていて美味しい。
ぬか漬けは散華が毎日手入れして育ててくれている。
「しっかし英聖は戦で首級を3つも取って大活躍だったよね」
「いや、秀吉も3つ取ってたじゃん。本来なら秀吉も侍大将に出世しても良いと思うけど」
「まぁ……そこは……信長様もあれじゃない? 竿役の英聖を忖度したんじゃない?」
萌衣姉さんがそんなことを言い出す。
「信長様の愛人だから出世したって思われるのはなぁ……」
「信長様の周りでも口の悪い人は英聖や私達のことを銭を渡して成り上がったって言ってる人もいるし、今さらじゃない?」
「それもそうか」
競売を運営している以上、言われると思っていたが、まぁそれはしゃーない。
実際競売経由できっかけ掴んで成り上がっていったし。
「言わせたい奴には言わせれば良いよ。陰口言われるだけなら実害は無いし、立場が上なら顎で使えるようにもっと偉くなれば、そんな雑音聞こえなくなるじゃん」
もっきゅもっきゅと秀吉は唐揚げとご飯を交互に食べながら、そう答える。
「秀吉の言う通りでーす! もっと偉くなってしまいましょうでーす!」
「「「おー!」」」
そんな感じで楽しく夕食を食べるのであった。
9月になり、大きく膨らんだお腹を擦りながら美虎が踏ん張っている。
「ひっひっふーって呼吸すると楽になるぞ」
「そうでーすか? ひっひっふー……ひっひっふー」
ズルん
「あ、産まれたでーす!」
美虎の初産も無事に終わり、元気そうな女の子だった。
「美虎の名前に虎ってあるし、白虎から取って白って名前はどうだろうか?」
「白……いい名前です……あ、早速おっぱいから乳が出始めたでーす!」
「初乳は赤ちゃんが病気になりにくくする効能があるから。白も吸いたがっているから、ささ」
「おお、吸い始めたでーす! アハハ、ちょっとくすぐったいでーす」
美虎が白に授乳を始め、俺は2人の体を拭いてあげたり、秀吉は胎盤を処理したり……秀長と優里は性の勉強として、美虎の出産の様子を見て学ぶんだり……。
これで俺の子供は4人。
皆すくすくと大きくなってくれたらなって思うのだった。
「英聖さん、ご要望の赤ん坊の寝台を作ったけど、これどういう効果があるんです?」
「熊五郎作ってもらって悪かったね」
「いえ、色々作って勉強させてもらっている立場なので……」
俺が設計図を渡して、熊五郎にベビーベットを作ってもらった。
晃や広の時はベビーベットを活用していなかったけど、万が一囲炉裏に落ちたら大惨事になるし、部下の弟が服を掛けて寝ていたら、それが口を塞いで窒息死する事故があったと聞いて、ベビーベットを作り、大人用の掛け布団ではなく、ベットの大きさにあった掛け布団を用意した方が子供は安全に寝れるのではと思ったので、ベビーベットを作ってもらったのである。
実際使ってみると、ベットの下が空間になることで通気性が良くなり、湿気で衣服が蒸れて、発疹が起こることが無くなったし、寝返りではだけて寒い思いをし、風邪をひく……なんてことも無くなった。
これならもっと早くに作った方が良かったな。
あと熊五郎には子供の遊び道具を色々一緒に作ってもらった。
積み木や人形、お手玉やけん玉、だるま落としや投げ駒など……色々作って信長様もお腹に赤ん坊がいるので、将来子供の為にと提供したら、その中のベイゴマを大変気に入り、家臣達にも紹介して、信長様の配下で空前のベイゴマブームが到来。
たたら製鉄でできるくず鉄を鋳造して駒を作り、上部の平面に自分の家の家紋を彫り、仲間内でベイバトルをするのが大流行。
それを面白がった信長様は賭け事にしてしまえと、ベイゴマ大会を開いて、家臣達がベイゴマで白熱するのを間近で楽しむのであった。
一過性の熱狂だと思われたが、1個持っていれば遊びに参加できる敷居の低さ、駒を回すときの投げ方で勝敗が左右されること、ベイゴマ本体の値段が鋳造なのでそんなに高くないと、色々な要因があり、数年後には定番の遊びとして定着し、子供達を熱狂させた。
石合戦の数が減り、子供が怪我で亡くなることが少なくなったり、より良いベイゴマを作る為に鋳造技術が進歩し、鉄器(やかんとか鉄鍋とか)の性能向上に繋がったりしたので、何があるか分からないなって思うのだった。