戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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信長様の人材発掘……すごい人来た

 信長様は相変わらずうつけスタイルで尾張各所を巡り、情報収集や人材集めに励んでいた。

 

 俺が銭でも満足して働いてくれる人材を他所から拾ってくることを狙っていたのだが、楽田城で信長様が鉄砲を使って大勝し、どんな人物か会ってみようと思う興味を持った浪人が信長様を訪ねてきていた。

 

「滝川一益と申します。以後お見知り置きを……ケヒヒ」

 

 信長様スカウト第一号は紫色の癖っ毛とぐるぐるの瞳が特徴的な史実で進むも退くも滝川と呼ばれた茶器狂いの名将滝川一益その人だった。

 

 なかなかの胸部装甲をお持ちで……。

 

 元々伊勢の国人衆出身で忍びとの関係が深く、新兵器である鉄砲の腕前も見事なもので、完璧超人なのだが、見た目が暗く、腹黒そう、裏切りそうって見られてしまい、なかなか主を見つけられずに尾張へと流れてきたのだとか。

 

 で、うつけって言われている信長様だったら自身のことを認めてくれるのではと思い、仕官してみたところ話が弾み、年20貫の足軽組頭の待遇から始めよとのことで、信長様から鉄砲の戦術を仕込んで、将来出世するからと、俺の部隊で教育するようにと言われたのである。

 

「ケヒヒ……男の人が出世できるって、信長様は開明的ですね」

 

「ああ、お陰で男でも兵になりたがる者が増えて、雇うのが楽になったからな」

 

「ケヒヒ……その男の人の中で一番出世している神童の木下英聖殿ならばこの流れも自ら作り出したのでは?」

 

「さてどうでしょうねぇ……なに、滝川殿なら直ぐに自分と並ぶか追い抜かす勢いで偉くなれるだろう。下にいる間はみっちり仕込むし、偉くなったら俺を引き上げてくれよ」

 

「ケヒヒ……頑張ります」

 

 実際、滝川一益殿は天才で、1のことを伝えたら10のことを覚えられるほど頭が良く、集団行動の有用性と横隊の鉄砲部隊の弱点、それの改善点を直ぐに指摘。

 

 卓上演習のやり方の改善を行なったり、鉄砲隊に槍隊を組み込んだ混合部隊にすることで防御力を厚くした西洋ではテルシオと呼ばれる防御陣形を確立したりと、その能力を遺憾なく発揮。

 

 更に藤原兄弟が作り上げた特注の狙撃銃を使えば、500メートル以上離れた位置から的を撃ち抜ける狙撃能力の高さで、直ぐに部隊で頭角を現し、冬の間に信長様が主催した射撃大会で優勝したことを契機に足軽大将、侍へとトントン拍子に出世し、あっという間に新設された5つの100人規模の鉄砲隊の隊長に就任することになるのだった。

 

 それにもう一人……大物の人材を信長様は一本釣りに成功した。

 

「儂の様な片目や足の不自由な者を雇ってくれるとは……信長様は随分と変わったお方だ」

 

 何故か浪人をしていた山本勘助を信長様は100貫の侍大将待遇で軍師として金髪ポニーテールの合法ロリを雇った。

 

 この山本勘助は史実だと武田信玄の軍師をしていた人物で、キツツキ戦法とかの多数の戦術を生み出した軍略家である。

 

 この世界でも長い浪人生活の後に武田家に拾ってもらったらしいが、上司に功績を奪われたり、自らの剣術で出世を目指したら、膝や目に矢を受けて歩行不自由の片目を失明し、その姿を上司に醜いと罵声されたことを契機に出奔。

 

 路銀が尽きたところをうつけスタイルで買い食いしていた信長様が食事を分けてあげたところをきっかけに意気投合して家臣に雇うことにしたのだとか。

 

 林さんや平手さんなどの重臣連中はこんな戦に出ることも難しい人物に価値はないだろうと言ったが、信長様が、

 

「人の価値は余が決めること。口出すでない」

 

 と一蹴。

 

 その言葉に山本勘助殿は信長様に忠誠を誓い、自身の頭脳を使うと決めたのだとか。

 

 というか信長様の考える戦略を瞬時に理解できるのが山本勘助殿のみであり、俺や秀吉でも、理解するのに少し時間がかかる。

 

 鉄砲隊の運用方法の改善案や機動力を上げる方法、築城の技術も有していて、信長様が喉から手が出るほど欲しがっていた副将足りうる人材であった。

 

 俺は何回か将棋を指したが、初回から勝てないし、穴熊、振り飛車とかの戦術は尽く潰されるしで、知略では彼女に勝てないって痛感することがあった。

 

 せっかくなので悪路でもスイスイ動くことができる車椅子をプレゼントしたら大喜びで、

 

「素晴らしい乗り物を儂なんかに贈ってくれるなんて……主従揃って織田家は素晴らしいな」

 

 とのこと。

 

 信長様が軍略家を手元に置いたと家臣の間でも噂になり、毎日20人くらいが彼女の元に押しかけて、軍略の講義を受ける……という光景が広がり、信長様の家臣達の多くが部隊の指揮だったり軍略面での知識、知見が広がることに繋がり、レベルアップしていくことになるのだった。

 

 その中には秀吉や滝川一益殿とかも居るので、史実で最強クラスだった人材がよりチート化することに繋がる。

 

 俺も成長していると思うけど、秀吉は成長と共に大きくなる乳と共に乳袋の中に脳みそがもう2つ入ってるんじゃないかってぐらい軍略面が一気に成長していくことになるし、城の陣張りとか政治的な知見も得ることに繋がった。

 

 

 

 

 

 

 ゲームとかでも最強クラスの知略を持つ山本勘助殿を拾って山本塾で受講者達がどんどんレベルアップする中、信長様と次の競売で売り出すものについてサンプルを見ながら話し合っていた。

 

「ふむふむ……この眼鏡というのは良いんじゃないか? 老眼で文字が読みにくくなった商人やうちの老人連中も欲しがるだろうし」

 

「個人によってガラスの凹凸を調整するのがあるので、その度数に合ってないと使いづらいって点がありますがね」

 

「そこは数をそろえる必要があるか……用意できるか?」

 

「安くそろえられるので可能です」

 

 まぁ百均の老眼鏡であれば大量に購入することができるし、多少度があってなくても、今までぼやけて見えなかったのが多少マシになるだけでも商品価値はあるだろう。

 

 一から作るならガラス職人を育てるところから始めないといけないし……。

 

「1個500文で売るのがよろしいかと。2000個は用意しますので」

 

「ふむ、それは将来的には自領で量産することは可能なの?」

 

「ガラスを作る職人から育てる必要があるので時間がかかりますが可能です。ただ国家事業になるので、信長様が当主になってからのほうが良いでしょう」

 

「ふむふむ……他には新しい品はあるか?」

 

「異国の傘を仕入れました。壊れた時に修理ができない欠点がありますが、それを100本ほど」

 

 1本2000円するそこそこ丈夫で風にも強い傘。

 

 柄を色々にすることで買う人は買うだろうし、投機商品として売れるかも。

 

 1本1貫でも十分売れると踏んでいた。

 

「ふむふむ、それにいつもの蜂蜜酒に石鹸、着物、椎茸に茶器や鉄器(やかんや鉄鍋)か?」

 

「ええ、前よりも量を仕入れたので、それを売りましょう」

 

「うむ、今回は利益を1万貫目指すとしていたからな。それだけあれば親衛隊の数を1000人に増やした今でも十分に養えるし、鉄砲の訓練費用も賄えるだろう」

 

「訓練で動かすと毎月合戦並みの金が飛びますからね」

 

「本当だ」

 

 競売の度に俺には1000貫から1500貫が入ってくる。

 

 その他競売に参加してくれる商人へのお土産代金だったり、城の維持費や接待費とかで、なんだかんだ500貫くらいが飛ぶので、信長様の手元には毎月8000貫程度入る。

 

 そこから訓練費用と人件費で毎月2500貫が飛ぶ。

 

 残った金から町への投資や職人への投資、誘致、流民対策で毎月2000貫飛んでいき、残りの3500貫は貯金って感じ。

 

 合戦の褒美とかで貯金も消し飛ぶ可能性があるのでなんとも。

 

「年貢が多くなったり、商業の優遇政策を続ければ競売に依存した収益構造も良くなるかな?」

 

「異国から仕入れている物が自国で生産できるようになれば特産品として、安定収益になるので、1つ1つ産業を育てていきましょう」

 

「それもそうだな」

 

 

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