戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「お腹がぐるぐるする……これが……陣痛」
「はいはい……馬鹿なこと言ってないで分娩台に乗るよ」
秀吉が産気づいて出産が始まった。
ちなみに数週間前に信長様や池田、森殿とかも出産があり、信長様は男女の双子を、池田は女の子の双子を、森殿は元気な女の子をそれぞれ出産していた。
「赤ん坊って不思議な姿をしているよね。そうだ! 女の方は奇妙って名前にしよう。男は……そうだね……北斗とかにしようかな」
男の方の名前は比較的まともだったが、女の子は奇妙って名前にされてネーミングセンスが終わっていた。
以後信長様は自身の娘にとんでもない名前をつけまくる様になる。
「信長様みたいな名前は私嫌だからね」
「男でも女でも良い名前を幾つか考えているから安心してくれ」
出産がし易いように熊五郎に作ってもらった分娩台。
那古野城の信長様も使えるようにしたが、踏ん張る際に鉄の棒を握れるようにしたら、信長様踏ん張った際に棒に手形がくっきり付いていた。
信長様の方は出産には立ち会わなかったけど、産まれた後に見せてもらって、哺乳瓶や粉ミルク、オムツとかを大量に贈った。
信長様の子供達とかはちゃんとした乳母に育てられるから安心である。
あと戦国時代双子とか三つ子とかの扱いって大丈夫なのか心配だったが、女が強いこの世界だと、双子、三つ子が生まれることは多いので、女性の性欲が強い(母親がスケベ)扱いされるだけで、片方を寺に入れたりする必要は無いとのこと。
「男女で別れたし、女の奇妙を嫡子にすれば問題なかろう。北斗は家臣と結んでも良いし、外交で他家に嫁ぐかもしれないがな!」
赤ん坊は多い方が良いと信長様は言っていたので、特に問題は無い……逆にどんどん孕もうとローテーションの回数が若干増えて、また排卵が始まったら孕むつもりらしい。
まぁ今の時期じゃないと信長様忙しくなるだろうからな。
「んん……あ、産まれた……あれ? もう一人詰まってる」
どうやら秀吉も双子で、女の子が2人も生まれた。
名前は捨と拾にした。
名前の由来は赤ん坊を捨てることで、その子は健康に育つという武士の習わしというか……験担ぎで、おまじないみたいなもの。
この時代だと変な名前でもないので、そのまま捨が長女、拾が次女となった。
この捨、拾姉妹であるが……将来俺以上のグラビアモデルの様な胸も大きく、ボンキュボンのアメリカンスタイルの美女になり、信長様が、
「鳶が鷹どころではなく、天女を生んだ」
と言うくらい褒め称え、速攻英才教育を施すべく、元服後には小姓として信長様の側で育てられることになる。
それはあと10年後先のお話。
あと散華も秀吉と同じ時期に男の子を生んで、その子は元気に育ってほしいから元気と名付けられるのであった。
「ふむふむ、なるほどだぜ!」
織田学校とも言える山本勘助殿の兵法の授業、実務面では俺や秀吉がやんちゃな信長様の親衛隊を教えていくが、すくすくと頭角を現す人物が居た。
原田直政……信長様の愚連隊で下っ端をやっていて、親衛隊化してからも裏方的な側面が強く、人並みの武芸の腕前と武力面では正直褒められた者ではなかったのだが、鉄砲を織田家で導入したことと山本勘助殿の授業や俺と何度か意見交換をしたことで大化けした人物である。
鉄砲部隊の運用が抜群に上手く、卓上演習や実際の訓練でも家内で1、2を争うくらいの結果を見せていた。
熱田で見つけた魔女の様なとんがり帽子を被り、俺がとんがり帽子に似合う服……黒のワンピースにエプロンと完全に魔女みたいな服装を渡したら気に入って、
「火力こそ正義だぜ」
と何処かで聞いたことがありそうな言葉を信条としていた。
愚連隊時代から信長様と付き合いだし、信長様からしたら無数にいる子分の1人だったのだが、メキメキと成長する姿が愛らしくてたまらないらしく、俺と一緒に床に呼ばれて3Pする羽目に。
そんな信長様から寵愛を受けている原田殿と俺は移動要塞……言いづらいので戦車戦術の研究を実際に作られた戦車を使って色々相談していた。
「普通に行軍するよりは、この戦車を数台先行させて、要地を占領。戦車を連結させて小さな砦の様に扱うことで敵に多大な出血を強いる……うん、戦車をほぼ使い捨てにすることになるけど、滅茶苦茶効果的な作戦だぜ!」
「それに馬車に狙撃兵を乗せて移動し、戦車に釘付けになっている敵に側面から狙撃すれば……大混乱になると思わないか?」
「ふふふ……英聖はえげつないことをよくもそんなにポンポン思いつくんだぜ。ああ! 早く実戦で試してみたいぜ!」
原田殿は現在侍組頭。
それにこう見えてどちらかと言うと文官気質で、政務も卒なくこなすことができる。
武者が多い信長様の配下では珍しいタイプである。
山本勘助殿からも原田殿と滝川殿、それに秀吉は将来大軍を預けてみたいって言われるくらい将官としての才覚を見抜かれていた。
「儂の見立てだと活かすも殺すも、この5年が勝負でしょうな……成長すれば中華の大将軍と謳われた王翦(おうせん)に原田殿は成れる器があるのですがねぇ……」
ちなみに秀吉は劉備の様な人徳の持ち主、滝川殿は中華の大将軍の廉頗(れんぱ)に近しいものがあると評価されていた。
俺?
類するタイプが居ないって言われてしまった。
どちらかと言うと足利尊氏の様な常人には分からない妖怪の様な存在って山本勘助殿から言われた……何じゃそりゃ……。
まぁ経済攻撃で敵国の大将を暗殺させて国を大混乱に陥れるとか普通じゃないからな……。
山本殿もまた俺がポンと50万貫稼いできたのを知って驚いていて、
「国を富ませるという点では右に出るものなし」
って評価もいただいていた。
嬉しいような……将として評価して欲しいような……。
「英聖が稼いできてくれたお陰で、軍馬の数も増やすことができて、戦車兵の数を増やせる……戦車という新兵器で信長様を天下人にするんだぜ!」
目をキラキラさせながら原田殿は語る。
「そうなれば私も国持ちくらいの地位には成れるかだぜ? ……下っ端だった私が国持ち大名に……くふふ!」
「それには倒さないといけない敵が多いな。今川も動き始めたし」
「そうだぜ」
1年近く統治者不在で大混乱が続いていた三河に今川義元は2万の大軍を動員して平定戦を仕掛け、多大な犠牲を払いながらも三河中部までを制圧。
三河西部を織田家と同盟国の水野家が、残りを今川がという勢力構造が出来上がっていた。
一応信秀様と今川義元は停戦しているが、今川が勢力を広げるためには西を目指すかないので、そのうち織田家と再び戦うことになるだろう。
信秀様が亡くなった時がトリガーになるだろうな……。
信長様に権力が集中するまで今川が尾張に攻められないように時限爆弾仕掛けておくか……。
銭と商人動かせば隣国で混乱引き起こすくらいはできるし……。
(今川を倒すとしても信長様が兵力を出せるようになってからだ。尾張を掌握すれば2万の兵数を出すことは可能……無理に桶狭間をやる必要はない。国力を高めて火力優位と戦術差で轢き潰す)
そのためにはまだまだやるべきことが残っている。
(信秀様が亡くなるのがあと2年後……それまでに準備を進めなければ)
俺は引き続き戦車の戦術開発だったり、兵の鍛錬と教育に全力を注ぎ込むのであった。