戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
チキチキ、第1回今川領内を無茶苦茶にしようの会。
「なんか始まった」
「何をするつもりだ?」
「私達に協力して欲しいって言われたけど、何をするのかしら?」
協力してもらうのは前野長康、毛利新介、服部一忠の俺の部下や与力の面々。
「事前の仕込みが大切だから協力してね〜」
まず三河方面で今年の夏は寒かったから不作の感じが出ていると噂を流していく。
熱田や津島の商人達にも東国は今年は不作の気配がちらほらと……ここらで東国の米を買い集めておけば、より値を釣り上げて転売できるのではないでしょうか……と商人達に噂を流しながら、俺は即座に動かすことができる10万貫を部下達を使って米を買い足していく。
「しかし、今年は尾張方面は豊作の気配があると売り注文が多く入っているのですが……」
三河の商人達は尾張は豊作の気配があるから値段は下げても大丈夫と思ったらしく、俺が買い注文を大量にしているのに相場は比較的安定。
いや、俺の買い注文で在庫が少しずつ減っていって、若干値段は上がっていった。
凶作の噂と買い注文を繰り返し行うことで、米問屋は本当に凶作が起こるのではないかと秋になる前に値段の釣り上げを開始。
そこに各村を巡って相場より1割高く買うと触れ歩き、村の米も買い集めていく。
「はい、買い集めた米を一気に放出します」
買い集めた米を一気に市場に投入することで米相場は暴落。
この暴落の時に米に関する証文の空売りを連発。
米相場が上がっていたので米を安く買いたいと思っていた人は俺の仕掛けた空売りに飛びつき、逆に相場が暴落したので高い金額で米を買う必要が出てくる。
更に秋になり、今年は三河は例年通りの収穫量で尾張は俺が農業指導したおかげで大豊作。
これだと尾張の米相場しか基本動かないが、三河と遠江の米問屋は米相場は暴落したけれど、不作の噂は事実かもしれないとして、再び相場は元の水準に戻っていたところに、俺は部下を使って、三河や遠江の商人に尾張の米を大量に売却。
信長様が年貢の半分……大豊作だったから5万石使えることになって、それを市場操作の為に大量売却。
すると両国の米相場は再び暴落するので、証文の空売りで再び儲けを出して、米相場がどん底に落ちたのを見計らって儲けた分含めて米を大量に購入。
安値で在庫を吐き出してしまった米問屋には米が無くなり、村々も余剰米は売ってしまって無くなっているため、今川が軍事行動を起こしたくても兵糧が集まらない。
そして俺の手元には40万石分の米が集まった。
三河の民や遠江の民は米を買い足したくてもできなくなるし、米問屋は今回の損失で破産しまくるしで経済は大混乱。
銭が過剰に流れたことでデフレが発生し、物の価値が低下。
銭が有るのに米が買えないとなると商人に不満が行き、打ち壊しや一揆が発生する。
そこに織田家が三河の国人や寺に食料供給を餌に寝返りを誘えば……。
「オセロの様に盤面がひっくり返るって寸法だね」
集めすぎた米はこっちは酒に加工してしまえば高値で転売することもできるし、全く損にはならない。
三河だけでなく遠江でも混乱が波及して争乱が発生したことで、今川は遠江の対応に追われて三河まで手がまわらない。
そこに織田家がニュルッと進出したらあら不思議。
国人衆達は力がある家に、領民は飢えさせない領主を求める。
今川に弾圧されていた一向宗の寺にも根回しをしていたおかげで、今川の三河拠点は一揆によってまたたく間に分断され、信長様の号令で織田家の重臣や信長様に不満を溜め込んでいた者を中心に軍を派遣。
その目論見は成功し、今川の三河の拠点は柴田勝家を中心とした織田家の諸将によって陥落させていき、三河から今川勢力を排除することに大きな戦も無く成功するのだった。
これにより信長様は母親である織田信秀様がなし得なかった三河占領(奥三河は完全占領とまでは行かないが)を達成。
それを成し遂げた信長様の名声は高まるし、織田家家臣達は所領が広がってニコニコ。
ここで三河の空いた土地を広めに織田家の重臣に分け与えて、尾張領内の土地は配置換えで信長様配下の親衛隊の隊員に少ないながらも小分け。
「いやぁ……まさかこんなに簡単に三河が取れるなんてね。英聖偉い!」
「ありがとうございます」
信長様に褒められた。
経済を使っての攻撃は一見目に見え辛いけど、信長様はしっかり功績を分かってくださっているし、俺の手伝いをしてくれた毛利新介や服部一忠は信長様の直臣ということもあり、200石の所領が与えられて、侍組頭に一気に昇進。
俺も頑張ったから、となり近所の村を追加で3村800石が追加され、元々領有していた中村200石と合わせて1000石の領地をもらうことに。
信長様も今回家臣の領地をスッキリさせて10万石ほどが直轄地にすることができ、親衛隊の人達に5万石を領地配分して分け与えることができた。
なので、信長様の即席に動かせる所領は直轄地と親衛隊所領で15万石分……人数だと5000人を即座に動かせるようになっていた。
あと三河の統治は織田信光様の叔母様に押し付けたらしい。
今度綿花栽培や農地改革をしに行ったりしないと……。
「重臣達の不満も所領を広げたことで逸らせたし、もしかしたらガス抜きしなくても良いかもな。できれば三河より東国統治に専念しながら使えそうなのを尾張に引っ張り上げれば良いな……それにこっちの仕込みも終わったよ」
どうやら信長様も暗躍していたらしく、それは直ぐに判明した。
尾張守護の斯波様が清洲城で生活していたのだが、信長様の活躍で、守護代の役職信長に与えた方がいいんじゃねって思ったらしく、信長様と接触していたのだとか。
で、それが露呈して守護代の織田信友は疑心暗鬼に陥り、斯波様含めた守護一族を殺害。
信長様的には幽閉とかになるだろうって思っていたらしいが、殺害したので、これは仇討ちが成立するため、即座に動ける兵3000を動かして清洲城を包囲。
守護を殺害したことで信友側の家臣の多くが彼女を見限り降伏や清洲城の城門を開けて内通し、信友側は城を枕に自刃。
清洲城は陥落し、尾張では守護と守護代の片割れが族滅となってしまい、岩倉織田家がもう一つの守護代として尾張北東部の勢力を握っているが、既に勢いも無く、信長様が守護の敵討ちを成功した旨を幕府に届けると、献金効果もあって、信長様に尾張守護の役職が足利義晴公より贈られた。
これで尾張の統治の大義名分は信長様の手の中ということになり、岩倉織田家も排除することができるようになったのである。
ただこの後に斎藤道三との面会が控えているので、岩倉織田家は少しの間放置。
斎藤道三との会談準備に取り組むのだった。
現状戦の強さより謀略によって領地を拡大している信長様だった。
ハーメルン1日3話しか今投稿できないので、今日は残りはエッチシーン書くのでR-18の方もよろしくお願いします。