戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を爆乳に育てたい〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
7歳になりました!
はい、現在たぶん1543年です。
この年は結構有名じゃないでしょうか。
歴史に大きなイベント、鉄砲伝来ですね。
ゲームでもプレイヤーのスタート時期になっていたりするので覚えている人は多いでしょう。
まぁ、俺には現状関係ないんだけど……。
「うま、うま!」
「焦らなくても数はあるから」
虎丸にも俺は餌付けを始めた。
ネット通販で毎日5000円分は買えるので、安い品は買うことができる。
「烏丸は神通力で少量なら物を生み出すことができるんだ」
「そう、調理のやり方もある程度は知っているからさ」
虎丸は活動時間がほぼ同じだし、日吉丸と一緒に俺は神通力で少量物を生み出せることを教えたのである。
黙ってもらう代わりに少し美味しい物を分け与えていた。
今は3個入り100円の業務用肉まんを蒸して、パクパクと食べていた。
ちなみに俺は錬金術を発見していた。
脇差であるが、1本5万円でネット販売で売れることが判明した。
あくまで毎日5000円は無料で使える値段で、ネット販売で売ってしまえば、その分だけ色々購入することができる。
あと買取金額は神様が若干上乗せしてくれているらしい。
なのでやろうと思えば蜂蜜を売却してお金を作り、その金で脇差という刀を購入してお金を増やす……ということができてしまうのである。
うーん、バグ技かな?
いや、俺にとってはありがたいことだけど。
とりあえず金策はなんとかなるってことが判明したが、これは信頼できる人に黙っておかないとな……。
「でも脇差もって自衛できるようにもなったし、村の外に色々売り込むのは良いかな」
「神通力の力をつかって? 甘いお菓子とかだったらいっぱい売れるんじゃないかな?」
「うーん、と、思うかもしれないけど、できれば神通力に頼りたくないんだよね。だから今年は若干余りだした芋を使って羊羹を作ろうかと」
「羊羹? なにそれでーす!」
戦国時代に甘い羊羹が出てくるのは末期も末期、史実だと豊臣秀吉が甘い羊羹を食べたってわざわざ書物に記されるほど貴重な品で、現代の様な羊羹が出てくるのは江戸時代に砂糖を国産化してからである。
砂糖をいきなり使うと、めんどくさいことになるので、砂糖抜きの芋羊羹。
寒天の材料になるテングサは和尚がテングサとタケノコを使って茶わん蒸しもどきを作って食べていたので手にはいることは確認済み。
甘味が少ない子の世の中故に絶対に売れると確信があり、俺は虎丸と日吉丸の2人に芋の作り方を教えていく。
材料は粉寒天とサツマイモ、あと水で、芋を洗って皮を剥き、茹でて柔らかくしてから木槌でペースト状にしていく。
それに粉寒天と水を加えて混ぜた後に型に入れて蒸し焼きにすれば芋羊羹の完成である。
「こら! 貴重な薪を使って何をやってるんだ!」
父さんが途中で怒り始めたが、俺が旅の人に教わった芋の食べ方について試してるのと、ちゃんとできれば金になるって伝えると黙ってしまった。
母さんも帰ってきて、蒸し上がった芋羊羹を皆で実食。
「口の中で滑らかな味わいでとても美味しい!」
「蒸した芋にテングサの粉を加えるとこんなに美味しくなるのか」
「「あま~い」でーす!」
「父さん、母さん、これ売れると思うんだけど……どうかな?」
「この芋羊羹はどれぐらい日持ちするんだ?」
「笹の葉に包んで1週間程度かな」
「何事も経験だね。お母さん付いていくから、沢山作って明日熱田に売りに行ってみようか」
「一緒に行ってくれるの?」
「流石に子供だけで行かせる訳には行かないからね。じゃあ手分けしようか。芋は今年は食い切れないほど沢山あるから、作れる分だけ作ろう」
母さんは話が分かる。
日吉丸と虎丸には包む笹の葉を集めてもらって、俺が芋の皮むきと、整形を。
母さんと父さんが交代で木槌と石臼を使って餅つきの要領で、湯がいた芋をペースト状にしてもらう。
手分けしてやった結果、2時間ちょっとで芋羊羹を200本と少し作ることができた。
これをどの様に売るか……俺は1日考えるのであった。
荷車を引きながら芋羊羹を運ぶこと1時間半……熱田の町に到着した。
熱田の町は熱田神宮のお膝元で熱田神宮に寄進することで決められた場所で商売をすることができるのである。
流石に自由に商売はできないけど、ちゃんと銭を支払えば商売することが許されるのは熱田の様な大きな町じゃないとできない。
この時代は商売の許可1つでも血が流れることがあるため、決められた場所でルールを守り、ショバ代を支払うことで身の安全を守ることができる。
今回は俺達には手持ちの金がないけど、許可を取る金は母さんが出してくれた。
去年の豊作の時にある程度銭を貯めていたらしい。
本当は俺の脇差代金として貯めていた物らしいが、もう必要ないし、だったら子供達の為にと今回お金を出してくれた。
というわけでゴザを敷いて、木で作った商品台の上に笹の葉で包んだ芋羊羹を並べる。
とりあえず値段は1本20文
材料費を考えれば2文でも利益は出るが、目新しさと甘味に飢えていることを考え、1本20文に設定。
「じゃあ母さん店番をお願い」
「店番をお願いって、烏丸達はどこに行くの?」
「ここで立っていても売れないから、人がいる場所で売り込みに!」
俺は羊羹数本と、木の器を持って、日吉丸を連れて行く。
人が多いところで声を張り上げる。
「さあさああま~い芋羊羹だよ! 試食はいかがい!」
試食なんて文化は戦国時代にはない。
ただ甘いと俺が声をあげるので、気になった人がちらほら集まってきて、その人に試食として1口大の芋羊羹をプレゼントする。
「これは本当に甘い! これはどこで買えるのか!」
「あっちの道を通った角に自分くらいの背丈の女の子と大人の女性が店番してます! 1本20文になるので買ってください」
「おう! 買う買う!」
数人に試食をさせれば、その人の反応で周りの人も興味を持つ。
その人達を集めて店に案内すれば、芋羊羹は飛ぶように売れていく。
200本作ったはずの芋羊羹は直ぐ様完売し、銭を入れる壺はパンパンに。
「次はいつ持ってきてくれるんだ?」
「母さん、次はいつ来れる?」
「あ、はい、1週間後にまた持ってきます」
「もっと量を作って持ってきてくれ! 周りにもっと広めておくから」
「は、はい!」
母さんもあまりに売れるものだから萎縮してしまって……。
「母さん、母さん!」
「は! どうした烏丸!」
「今日稼いだ金で色々な品を買えるよ! 米や味噌 も沢山買える!」
「そうね! まさかこんなに売れるなんて……」
母さんは驚いていたが、全部で4000文……4貫も売り上げ、そのうちの2貫は米や食材を購入したりして、荷車は行きより重くなって皆で押しながら帰るのだった。
「凄い食材の量だな! 売れたのか!」
「バッチリ!」
父さんもまさか20文の値段で完売するとは思っておらず、大いに喜んだのだが、これを毎週作るとなると、数週間で自分の家の芋が無くなるし、1人で大儲けすると村で変な目で見られることがあると危惧し、父さんは直ぐに村長や村役の人達にサツマイモを使った日持ちする菓子が高値で売れることを伝え、村の役人で話し合った結果、人手を出すから村全体が潤う様にしよう……ということになった。
というわけで、うちの近くに芋を保存しておく蔵と調理場が作られ、非力な男達でも金が稼げると、部屋住みとか穀潰しとか言われていた人達が集められて、うちの母さんが頭に集まった人に指示を飛ばす。
ちょっとした芋羊羹工房が出来上がったのである。
父さんと俺達子供達で年貢用の田畑は管理できる広さなので、母さんは工房に集中してもらい、芋羊羹の大量生産がスタート。
芋羊羹を売る係りは腕っぷしのある娘達を護衛に、村でもそこそこ顔の良い男性を集めて売りにいかせて、その売上を母さん経由で分配する。
母さんも大金の勘定は慣れってなかったから俺と日吉丸が手伝ったりもして、一気に貧農から脱出。
何なら母さんと父さんは村役人に抜擢されて、ほぼ豪農扱いになるのだった。
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