戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜【一時更新停止】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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60話 自分の領地 2

 各村の村長達は村人の説得を無事に終えてくれた。

 

 区画整備は案の定不満が噴出したのだが、武力行使もあり得ると伝えられると渋々受け入れてくれたのだとか。

 

 これで収穫量が上がらなかったら一揆起こるかもな。

 

 その後は数週間かけて土地の管理者を明確にし、グニャグニャだった土地の再分配を行う。

 

 そして田んぼの畔を作り直し、田んぼに水を張るための水車を設置したり、用水路、排水路を作り、ため池を新しく掘ったりと田んぼの環境を整えながら、各村の特産品となる養蚕に必要な道具や醤油作り、味噌作りの大きな樽やそれを管理する広い建物、焼き物をするための登り窯の建設なども並行して行っていく。

 

 そして納屋の中で米の苗を育てる方法に皆戸惑い、水田に苗を一定間隔で植えるのに更に戸惑い、トドメに鯉の稚魚を放流するのに困惑。

 

 ただし、先んじて始めた養蜂は分蜂が上手くいき、各村に10箱ずつ蜜蜂が住み着いてくれた。

 

 それに藤原兄弟が手動で回る遠心分離機を作ってくれたので、蜂蜜の絞れる量が増えていた。

 

 この遠心分離機を各村に渡したりしたり、椎茸のほだ木と寒天を用いた椎茸の菌の培養方法を教え、椎茸栽培にも挑戦。

 

 戸惑われながらも、領地経営は比較的順調に推移していった。

 

 

 

 

 

 あとは中村以外の村から俺の家臣に成りたい人物を募集。

 

 前に親戚関係のある人を家臣として雇ったので、残った人になるが、それでも50人ほど応募があり、とりあえず全員雇うことにした。

 

「下村の2人も木下家の家臣になるのでいいのか?」

 

 下村の村長の娘の天狐(てんこ)と息子の天元(てんげん)も俺の家臣へと所属替えをしてくれた。

 

「同じ部隊で鍛えてもらいましたし、母もお世話になっているので、領主である英聖さんが主の方が私はやりやすいですし……」

 

「自分は、英聖様の下であれば男でも出世の目が高いという打算ありきです。それに姉さんが領主になった時に自分が内政できれば楽になると」

 

「姉弟で力を合わせて下村家を成り立たせます! どうかよろしくお願いします」

 

「その心意気やよし! 今まで以上に鍛えるからよろしくな!」

 

「「はい!」」

 

 そんな感じで新しく家臣も増えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 自分の領地で内政に力を入れて、田植え作業が終わった頃に、秀吉の土木工事も終わった。

 

 総額20万貫に及ぶ大工事だったが、今の織田家では出せなくは無い金額だったので、林殿に愚痴を言われながらも予算を出してもらって、それを秀吉は完遂。

 

 今回黄銅銭が大量に給金として支払われたことで、黄銅銭が市場に一気に流通。

 

 おかげで尾張だけでなく、伊勢や美濃といった周辺地域でも黄銅銭が流通し始め、その噂を聞いて交換事業が更に儲かるという好循環が生まれていた。

 

 ここで織田家の収益構造を確認していこう。

 

 まずは黄銅銭の交換事業での利益。

 

 生産力が上がり、毎週5000貫製造できるようになり、材料費と副産物の金銀諸々含めて、織田家は5000貫作って4000貫近くの利益を享受していた。

 

 1ヶ月なので約4倍で1万6000貫近く。

 

 競売の利益が毎月約1万貫。

 

 各商業都市(熱田、津島、清洲等)からの上納金1年で1万貫。

 

 年1回の年貢……織田家の直轄地が15万石なので5公5民の税率で約7万5000石……銭に換算するとこの時代は1石1貫なので7万5000貫。

 

 これら全てを合算すると約40万貫が織田家に入ってくる金額である。

 

 ここから家臣への給金や城の維持費、諸経費で15万貫が、今年は秀吉の大規模工事で20万貫が飛んだので残り5万貫って感じになっていた。

 

 ただ木下農法の普及で今年から収穫量が2倍から3倍に跳ね上がるので、年貢のところが一気に引き上がる。

 

 秋になれば余裕が増えるだろう。

 

 じゃあ木下家の収益構造はどうなっているかというと、基本領地が1000石。

 

 木下農法の普及で収穫3倍にしても年貢は1000石くらいにしかならない(3公7民で)

 

 ただ特産品を買い占めて、商人や織田家に売る事業を行っているので、これが今年軌道に乗れば3万貫から5万貫の利益になる。

 

 あとは競売の品の提供で毎月1000貫近くの利益。(年で1万2000貫)

 

 なんだかんだ4万貫から6万貫の利益を毎年得ている。

 

 これに米転がしや証文売買で定期的にドンって金が入ってくる感じ。

 

 今蔵には30万貫の貯金がなんだかんだあるし……。

 

 まぁここから家臣への支払いとか酒造りの原材料調達、ネット通販の種金作りのために刀や槍を美品として購入したりしていたり、各事業への投資で利益の殆どは消し飛んでいるんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 秀吉の工事が終わったことで、信長様は居城を清洲城へと移した。

 

 那古野城は姉である織田信広様に与えられることになり、城下に住んでいる職人達は那古野城下の方が熱田に近いので、一部移り住むだけで、那古野城下は職人町として引き続き栄えた。

 

 ただ競売は清洲城で今後行うと通達が行われ、俺の商品搬入も今後は清洲城にて行われる。

 

「というわけで、新居である僕の城を住心地が良いように改良してほしいんだよ! 寝室だけでもさ!」

 

「それを頼むなら大工じゃないんですか?」

 

「いや、英聖の家に何度か通っていたけど、ふかふかな床とか収納しやすいタンスとか……色々あったからできれば僕のところも改造してほしいんだけど……」

 

「わかりました。ご注文に沿えるかわかりませんけど、頑張ってみます」

 

 というわけで、信長様の城の一部の改善工事が始まった。

 

「まずは床だよな……」

 

 床の面積をメジャーで細かく測って、畳を敷き詰める場合の枚数を決めていく。

 

「寝室だけでなく、執務室もやった方がいいよな……」

 

 色々測って、ネット通販で本畳(1枚2万円)を購入すると、寸法通りの品が送られてくる。

 

 それを床にはめ込んでいき、1時間かけて、床を畳で張り替える。

 

「これでよしと……い草の栽培と畳職人の育成もしていかないとな……」

 

 畳はこの時代超高級品なので、本当に一部の城持ちや大名、豪商しか敷けない代物で、後々林殿が畳の執務室を見て、信長様に幾ら使ったか詰め寄る事件が発生することになる。

 

「あとは壁紙でも張り替えるか」

 

 土壁なので、このままだと壁紙を貼ることはできないので、石膏ボードを壁に貼り付けてから、白い壁紙を貼り付けていく。

 

 これだけで部屋全体が明るくなった。

 

 あと城と言っても、近代城郭の様な現代に残っている城とは違い、江戸時代の武家屋敷の方が建物としては近い。

 

 一応水堀と、土壁とか櫓とかの防御設備は多いけど、建物は2階建ての建物は無く、平屋の建物が広がっていた。

 

「ソーラーパネルでも取り付けるか」

 

 屋根は板葺きと呼ばれる薄い板を何枚も重ねるタイプだったので、瓦屋根よりソーラーパネルは取り付けやすい。

 

 DIY用で購入できるソーラーパネルは100W、30V以下なのでバッテリーに繋いでも、充電できる量は微々たるものであるが、複数枚設置して、バッテリーに接続すること。

 

 それを部屋を明るくする電球(LEDライト)に接続してボタン式にすれば10年は何とかなるだろう。

 

 自宅で似た工事を行なった経験が生きたわ……。

 

 今まではランタンタイプのライトを吊り下げていたが、吊り下げられた紐を引っ張ることで明るくすることができることに信長様は大喜び。

 

 そんな感じで信長様の城の改造を終えるのだった。




スマホ交換してくるんで、今日もう1話書けるか分からないんでよろしくお願いします。
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