無職になりました。
俺は超かぐや姫!の世界に転生することになったらしい。
理由を簡単に説明すると
①神様が超かぐや姫!を見てハマった
②ハマりすぎてその世界を作ってみた
③でも思ったより不安定らしく、原作通りにいかないかもしれない
④せや、テコ入れ要員いれたろ←今ココ
らしい。
よく分からんけど俺はそのテコ入れ要員だそうだ。
さっき説明された。
一応拒否権ありますか?と聞いてみたけど、無理らしい。
しかも失敗したら俺は死ぬっぽい。人生は儚い。
俺映画一回見たくらいなんだけど、いけんのかなぁ。
キャラと大体のストーリーくらいしか知らないんだよな。
え、あ、困らない程度に色んな能力的なのくれるんですね。
ありがとうございます。
原作知識とかって…あ、それは無理なんすね。
記憶の付与は処理が面倒…それくらいやれよ。
あぁ!嘘です嘘です!だから魂をこねるのやめてください!
はい、しっかりやるんで!まじ任せてください!
なんでもやったりますよ!
もう転生ですか?
最初はどこになるんですか?
えーと京都っすね。
てことは、主人公の酒寄彩葉の様子見ればいいんすよね?
了解しました!
うっす、転生者いっきまーす!
てことで俺は何時の間にか転生してた。
特に派手な光も衝撃もなく、瞬きのうちに俺は見覚えのない部屋のベッドの上にいました。つまんね。
ま、とりあえず状況の確認するか。
俺確認中
大体把握できました。
年齢は18歳。
ここはマンションで賃貸。
所持品は身分証と現金2万円。
以上。
え、まずくない?
家賃どうするの?
働くの?原作を守りながら?
時間なくね?
ま、まだだ。
俺には神からもらった能力がある。
もしかしたらめっちゃチートかもしれないし。
いでよ、俺の能力!
俺はそう念じると目の前に不透明な青色の画面がでてきた。
【不老不死】
【手品の才能】
【ホイミ】
【ルーラ】
なんでだよぉぉぉぉ!
不老不死はまだいいよ!かっこいいからね!
でもなんだ手品の才能って!
それで何ができるんだ!大道芸でもやれってか!
あ、腕振ったらトランプ出てきた。すご。
じゃねぇよ!
しかもなんだ【ホイミ】と【ルーラ】って!
いや、まぁ便利だけどさぁ!
なんでドラクエ方式なんだよ!
俺は小一時間部屋でジタバタした。
ふぅ、ふぅ、ふぅー。…よし落ち着いたぞ。
とりあえず必要なのは今が何年か。
それとお金を稼ぐ方法を考える。
今が何年かは人に聞けばわかるし、なんとかなる。
お金稼ぎは…今考えられるのは6つかな。
①ツクヨミでライバーとして配信
②ホイミで闇医者ごっこ
③不老不死を利用して臓器売買
④ルーラで配達員無双
⑤大道芸で稼ぐ
⑥バイト
うーん、②と③は最終手段にしよう。
①もなぁ…。人前で喋れる気がしないし。
面白い話やゲームが上手なわけではないからなぁ。
④も見つかったら怖いしなぁ。
⑥も原作守る必要があるからあんまりお金稼ぎに時間はかけれないんだよな。
となれば、⑤の大道芸か。
イケんのかなぁ。
まぁ、毎日やれば家賃と食費くらいは稼げるか。
とりあえず今日からやってみよ。
ありがとうございます!ありがとうございます!
あぁ、おひねりはこちらの帽子に!
余裕だったわ。
めっちゃ稼げたわ。
え、手品の才能めっちゃええやん。
俺は信じてたよ。こいつがやるやつだって。
はぁ~、安心したぁ。
あ、あと今は2019年の4月1日だったよ。
たぶん原作の10年前くらいかな。
いやぁお金の問題も解決したし、案外楽勝なんじゃね?
やっぱ俺チート転生者だし?不老不死で魔法も使えるとか。しかも手品先輩もいるし。
最強やん。
誰か俺を止めてくれよぉ!
え?あ、お疲れ様です。あ、職質ですか。
はい、私ただの大道芸人で…え?許可証ですか?
いや、特にそういうのは…。
あ、はい。あ、すいません。
はいはい、以後気を付けます。
すいません、すいません、ありがとうございます。
止められたわ。怒られたわ。
……帰ろ。
ん?あんなところに幼子発見。
おいおい泣いてるじゃん。
なになに、お兄ちゃんが意地悪をしてきて飛び出してきた?
そうかぁ、それは悲しいなぁ。
でも大丈夫、その悲しい気持ちをお兄ちゃんが吹き飛ばしてあげよう!
稀代の天才手品師の前で泣けると思うなよォ?(イケヴォ)
行くぜ、手品先輩!
手からトランプ!ハトを召喚!火遁豪火球の術!
そしてトドメの花鳥風月!
決まった… 。
良かった。泣きやんでくれてるわ。
え、マジシャン?のんのん、お兄ちゃんは魔法使いさ。
本物本物。偽物じゃないって。
証拠?疑り深い幼女だなぁ。えー、そうだなぁ。
あ、膝怪我してるじゃん。コケちゃったんだ。おけおけ、じゃあその怪我治してあげるよ。
いくよ〜?お膝にハンカチをかけたら〜、ほい!
すかさずホイミ!
治っちゃいました!
ね、本物の魔法使いでしょ?あ、このことは秘密ね。
お兄さんバレたらアズカバンに行っちゃうから。
よし、じゃあお家まで送ってあげるよ。
お名前は?え、あ、いろは?
えーと、苗字は?さかより?
そっかぁ…。あー……そっかぁ…。
主人公やないかい!
お家まで送っていった。
■
今日はほんま最悪な日やった。
お兄ちゃんがゲームでいじわるしてきて、おやつもうちより多く食べてたし、嫌になったから家飛び出してきてしもた。
しかも、途中でこけてもうたし。
もう何もかも最悪で、公園でうつむいてたら、いつの間にか変な兄ちゃんが話しかけてきた。
最初は怪しい人かと思て、逃げようとしたんやけど……。
なんか、あまりにもまぬk……優しそうやったから、逃げる気がなくなって、いつの間にか今日のこと話してた。
「そうなんよ。お兄ちゃんがいじわるしてきて、ほんま最悪やねん」
「そっかぁ、じゃあお兄さんが最悪な気持ちを吹き飛ばしてあげるよ!」
「どうやって…?」
「こうやって!」
そう言うて、お兄ちゃんはいろんな
「すごいすごい!!もしかしてプロのマジシャン!?」
「違う違う、お兄ちゃんは魔法使いさ。本物のね」
「うそ!だって魔法なんてないもん」
「ほんと、ほんと」
「ん〜、じゃあ証拠出してよ!法廷では証拠がつよいんだよ!」
「法廷て、疑り深いなぁ。んー… あ、そこの膝怪我してるね」
「え、うん。出るときこけてもうて…」
このときほんまは言い負かすつもりやったんよ。
子供だからって馬鹿にするなよーって。
でも、お兄ちゃんは証拠を出してきた。
「ここに魔法のハンカチがあります!それを君のお膝に掛けてみると〜。あら不思議!傷が治っちゃいました!」
怪しいお兄ちゃんは魔法使いだった。
「え、うそ…。ほんものの魔法使いなん?」
「そうそう、本物だよー。今のことは秘密だよ〜」
その後はお兄さんにお家まで送ってもらった。
名前を教えたときは変な顔してたけど何だったんだろう。
また、魔法見えるかなぁ…。
◇
「今日もおひねりありがとうございます! ええ! おかげさまで今日は昨日よりも多く回っております!」
「……やべ警察来た。逃げべ」
「あ、いろはちゃん。今日は大丈夫かい? 魔法見てく?」
魔法使いのお兄ちゃんは、割とそのへんにいた。