筆が進んでいます。
転職活動はすすんでません。
評価と感想ありがとうございます。
皆様の期待に応えるられるよう、無理なく更新していきますので
どうぞ最後までお付き合いください。
目が覚めたら月人でした。
とりあえず神は殴る。
何が不老不死だわ。
殴んぞ。
と、思っていたのですが
神様から説明ありました。
①朝久さんは死ぬ運命でした
②しかし、助けたので俺が死ぬ運命になりました
③でも、俺は不老不死なので死にません
④なのでバグって、壊れる前に精神だけ、月人に移した
とのことでした。
俺は信じてたで。
神ちゃま。あんたは邪神じゃないってな。
実際の体は病院のベッドで意識不明らしい。
神様も絶賛調整中で、数年はかかるって。
それまでかぐやの様子を見るのが
次の仕事らしいので頑張るぞい。
まぁ、いろはちゃんとの約束を守れなかったのは心残りだけど……
お父さん生きてるから原作よりマシっしょ!
さぁ、仕事するかぁ。
◇1週間
へへ、あれから大体一週間経ったけど
月人の仕事忙しすぎて、かぐや探す暇ねぇや。
ちょ、先輩またエラー起きたんですけど
これどうやるんですか。
あ、ありがとうございます。
そうやるんすね。
え、いつでも頼れって?
やだ月人先輩かっこいい。
誰だよ、月人に個性ないっていったやつ。
先輩めっちゃかっこいいぞ。
まぁ先輩以外、反応微妙だけどさ。
俺、この人の下で働きてぇよ。
あんな邪神じゃなくて。
はい?次の職場っすか?
うっす。
先輩がいるならどこでもついていくっす。
俺は先輩に連れられて和風っぽい廊下を歩く。
ここっすか?
ここどういう場所なんすか?
へぇ、月の管理と設定を担ってる場所…。
え、自分いけます?
マジ無能ですよ?
俺が支えるって…
先輩イケメンすぎる。
先輩にそこまで言われて逃げたら格好悪いっすよね。
うす、自分いきます!
俺は襖を開けて、頭を下げて挨拶をする。
本日からお世話になります!
リョウサン型です!
よろしくお願いしまーす!
そして、顔を上げた俺の目に飛び込んできたのは
ハイライトの消えた目で、
黙々と仕事をこなす
え、目死んでね?
大丈夫かこれ
◇2週間
大丈夫じゃなかったです(涙)
とにかく仕事量が多い、複雑、難しいの三重苦。
先輩も自分のことで精一杯なのでたまにしか聞けないから
基本はかぐや(仮)に聞くしかないんだけど…。
こちらも無表情、機械的、目が死んでるの三重苦なので
合計六重苦の職場で今日も生きてます。
かぐや(仮)…まぁ今は姫様と呼ぶけどさぁ。
姫様原作とキャラ違いすぎないか?
めっちゃ大人しいぞ。
テンションのテの字もなければ
陽キャのよの字もない。
何が原因でこうなったんだ?
◇3週間
はい全部分かりました。
悪いのは職場でした。
俺達月人に疲れの概念がないことをいいことに
休憩無しで働かせやがって。
そりゃ姫様もこんな死んだ目になりますわ。
毎日がデッドラインだもん。
こんなの労基が見たら一発だぞ?
つか、普通に俺も休憩が欲しい。
ちょくちょくサボってはいるけど
まとまった休憩が欲しい。
じゃあ、もう直談判するしかねぇよなぁ!
姫様のためにも!
ハッピーエンドのためにも!
決して仕事が嫌な訳では無い!
決して!
そうして俺は上司に直談判しにいった。
待っていろよ、ボサツ!
◇4週間
はい、無理でした。
なんなら相手にもしてくれませんでした。
だけど、こっちも休みがかかってるんだ!
何度だってやってやるさ!
◇5週間
だめ。
部下に殴られた。
◇6週間
だめ。
◇7週間
むり。
◇8週間
くそ。
◇
◇
◇
◇
◇
◇50週間
やった、ついにやったぞ…。
実働時間7時間
休憩時間1時間
完全週休二日制
…パターン白
ホワイトです。
え、決め手?
土下座だよ。
おーい!
姫様ー、先輩ー。
お休みもらえましたよー。
なにします?
なんでも付き合いますよ!
昼寝でも、スポーツでも、遊びでも!
え、なんで二人して顔つき合わせて
不思議そうな顔してるんですか?
怖いって。
いや、したいことが分かんないって
そりゃもうワーカーホリックじゃないですか。
え、先輩もですか?
俺ですか?
うーん、そうですねぇ。
じゃあ取り敢えず散歩でもします?
宇宙見ながらの散歩とか楽しそうじゃないですか?
■
新しい月人二人と一緒に仕事をすることになった。
一人は真面目で、他のリョウサン型とも同じような子。
何も言わず、黙々と仕事をしてくれる普通の子。
もう一人は…おかしなリョウサン型。
仕事はサボるし、そもそも仕事ができないし、
意味不明な雑談振ってくるし
あと、言葉遣いや言動がとても適当だ。
多分バグってる。
一番おかしいのは上司に直談判して
休みを認められたことだ。
ふつうこんなことはあり得ない。
私たち月人は疲れない。
だから、休みを欲しがる者はいない。
仕事をすることが当たり前で、
それが生きがいになっている。
少なくとも、私はそう思っていた。
だから、何をしたいのかと聞かれて
私は何も答えられなかった。
そして、そうまでして休みが欲しかった
このリョウサン型が何をしたいのか、ふと気になった。
でも、その子は散歩と答えた。
宇宙を見ながらの散歩が楽しそうだから、と。
その日は、適当に話しながら三人で歩いた。
といっても、あの子が喋って、私たちが相槌を打つくらいの会話だったけど。
「あの仕事難しすぎません?」
「…そうだね」「ハイ」
「てか、見てくださいあの星なんですかね?」
「…なんだろうね」「ワカリマセン」
「おお!景色めっちゃきれいじゃない?すげー!」
「…本当だね」「ハイ」
私はここの管理も担当しているから、周辺の情報はある程度把握していた。
それでも、この日見た景色は、知っているものと違う気がした。
誰かと一緒に歩きながら話していたからだろうか。
そのあとは一緒に寝っ転がった。
最初はお話をしていたが、少ししてあの子が寝始めた。
私ともう一人の子だけでは会話は続かないので、しょうがなく私たちも寝た。
私たちに睡眠は必要ない。
疲れを取る必要もないため、眠る機能が備わっているだけだ。
以前、一度試したこともあったけど、特に何も感じなかった。
でも、この日の睡眠は違った。
なんだか、この瞬間のために生きている。
そんな気がした。
■
学校終わり、家に帰る前に病院に寄る。
エレベーターであがり、廊下を歩く。
見慣れた病室の扉を開ける。
「お兄さん、来たよ」
お兄さんが事故にあってから一年が経った。
学校が終わったあとやお休みの日、用事がない日はお見舞いに行った。
もしかしたら、普通にお兄さんが起きてるんやないかと思って。
なんでもない顔で、病院のベッドからこっちを見て
「あ、おはよ」
なんて言って、あの声が聞こえてくるんやないかと思って。
そう期待して、扉を開けて、何度も悲しくなる。
「なぁ、お兄さん。うち、もう誕生日来てしもたよ?」
「みんなでお祝いしてくれるって約束したのに、嘘つき」
「魔法使いは約束を守るんやないの…?」
楽しい声は返ってこない。