丑三つ時。
大黒屋が店を閉め一刻が経ち、辺りは静まりきっていた。
「行くぞ、ライダー!」
正雪とライダーは、牛の角がある黒馬に跨る。
二人を乗せた黒馬は、空を駆け上がり江戸の上空へ。
「起動」
正雪の言葉と共に、各地の術式が起動し光を放つ。
「今だ、ライダー!」
「御意」
ライダーの手には紫色の雷を纏った大太刀。
その名を口にする。
「■■■…■■ッ」
江戸の町へ向かって大太刀が振るわれた──。
刀身から放たれた紫の稲光は、幾つもの光に別れ、地上の術式に向かって落ちた。
*
ごぉおおんっ
「来た!行くぞ、セイバー」
「おう!」
ライダーが放った雷を合図に、大黒屋の戸を開け放ち、奥へと駆けていく。
「ついてこい!」
セイバーが先行して進み、伊織は背後を警戒しながら付いて行く。
建物の見た目に反して、奥は長く続いている。
「イオリ!」
セイバーが立ち止まる、通路の先には下へと繋がる階段があった。
正雪の見立てでは、霊脈は地中深くにあるだろうとのことだった。当たりだ。
「間違いない、気を付けて進め、セイバー」
薄暗い階段を、下へ下へ。
ごおおおおお。ごおおおおおおお。
奥からは、不気味な音と、微かに風が通り抜けてくる。
魔力で視力を強化しているとはいえ、どこまで続くか分からない階段は不安を覚えるものだった。
曲がりくねった階段を進むと、先にぼんやりと灯りが見える。
階段を下りきり、灯りの先に進むと、広い空間に出た。
伊織とセイバーはあたりを見渡す。この空間には土と土に埋まる石。
少し先には、掘り進めたであろう大きな穴が幾つかあったが、埋めたのか、布で塞がっている。
「ここは自然に出来たというよりは、何者かが掘り進めてできたような洞穴だな。…人間の力ではここまでの事は出来まい」
「奥から気配がする。…匂い?この匂いは、炊き立ての米の匂いだぞ。…あ、いや、私は米に惹かれた訳ではなくてだな!」
「分かっている。ここで、おむすびが作られているのか…敵は近い。油断するなよ」
隠れる場所がない為、奥にいる者に気づかれぬよう息を押し殺し、二人は進む。
幾つかの分岐点を米の匂いを頼りに進む。
進むにつれて匂いは強くなり、炊いているためなのか暑くなってきた。
ふと、声が聴こえ、セイバーは足を止めた。
「…りん…っとん…」
「…これは、歌っているのか?」
「娘の声だな。茶屋の娘達か?」
「…いたぞ。…あれは!」
「おむすび、ころりん、すっとんとん」
奥には蓋をした大きな釜が中心に据えられ、火がついている。
その周りを、お櫃を乗せた台が並び、歌いながらおむすびを握る茶屋の娘達が居た。
娘達の装いはいつものように、揃いの赤と白の縦縞の着物に、打ち出の小槌が描かれた黒い前掛け。
しかし白い頬かむりからは大きな鼠の耳が見えていた。
よく見れば、着物の裾からは、鼠の尻尾が。
「鼠の怪異だったか!」
「しかし、何故店を始めたんだ?」
「おむすび、ころりん、すっとんとん」
「猫鳴いたらどうしましょう」
「灯りを消してしまいましょう」
「イオリ!まずい!」
辺りが暗闇に包まれ、セイバーの姿が消える。
何も見えなくなったが、分かることがある。
囲まれている──。
「ようこそお越しくださいました」
「七福大旦那様」
「どうぞ」
「鼠浄土をお楽しみくださいませ」
暗闇の中、無数の赤い光が光る。否、娘達の赤い目だ。
気付けば、伊織の周りには娘達が密着し、身動きが取れなくなっていた。
一人の娘の手には、おむすびが乗った皿。
「さあ」
「どうぞ、お召し上がりください」
美味そうな米の匂いに、抗えず口が開く。
「あぁ…」
「イオリ!」
誰かが自分を呼ぶ。
だが、今は目の前のおむすびが食いたい。
「さぁ、七福大旦那様」
「──荒津波!」
「きゃあっ!」
娘共々、衝撃を喰らい、伊織は我に返った。
「セイバー!助かった」
「おう!」
「ここはまずい。退くぞ」
倒れる娘達を避け、二人は元来た道を駆ける。
「あの固有結界、宝具だったな」
「あぁ。地上では気づかなかったが、サーヴァントだ。魔術工房を上手く茶屋に変えて、自身の正体も隠していたか」
「一匹自体はそう強くはないな。私にかかれば造作もないことだが、あぁも数が居れば…イオリ!」
最初の分岐点まで戻ってきた。しかし、出口の方からは、多くの足音が聞こえる。
「突破するか?」
「いや」
セイバーからの提案に、伊織は考える。
「セイバー。奥の竈で炊かれた飯は何処に運ばれていったと思う?」
「上の茶屋に…。いや、奥にチョーオオダンナサマ、とやらが居るという話だったな…そこか?」
「上はどれだけ敵が待ち構えているか分からない。ならばいっそ敵の心臓を食い破る」
「ほぅ。キューソネコをカム、というやつだな。ん?いや、我々はネコか」
「それに、上には正雪殿が居る。何かしら異変に気付いて、援護をしてくれるだろう。俺達はそれまで、噛まれぬよう気をつけねばな。行くぞ」
「おう!」
*
「超大旦那様、ご友人がいらっしゃいましたよ」
「ん~~?もしかして…伊織さん、かい?」
「はい。ぜひご一緒に」
*
「一体何処まで広がっているのだろうな、ここは」
洞穴からは、相変わらずごぉごぉと不気味な音が響く。
セイバーは異変に気付く。
「イオリ?奥から人の声がしないか?」
そう言われて、伊織は耳を凝らす。
「…さーん。…おりさん-ん」
進むと、声がはっきり聞こえてくる。
「伊織さーん」
「す、助之進!居るのか!?助之進!」
「伊織さーん。こっちにおいでよ~」
「今行く!待ってろ!」
助之進の声のする方へ、二人は駆けつけると、信じ難い光景を目にする。
「す、助之進…なのか?」
「おぉ~、伊織さん、セイバーさん。おやぁ?随分と、見ないうちに、小さくなった、かい?」
「いや、助之進、俺達が小さくなったのではなく…」
「お、大きくなっているぞ!?スケノシン!」
「へぇ?」
目の前には、助之進。
しかし、その姿は丸々と肥え太り、巨大化していた。
顔の横幅ですら6尺(約182cm)程あり、異常性を物語っている。身体は計り知れない。
その傍らに鼠の娘達が居ることに気が付いた。
「助之進に何をした!答えろ!」
「我らは、超大旦那様の望むままにご奉仕したまでです」
「弱い私どもには、旦那様が必要なのです」
「いっぱい、旦那様が必要なのです」
「いっぱい旦那様がいれば、我ら増えることができます」
「増えれば、いっぱいご奉仕ができ、善行を積むことが出来るのです」
「ゆくゆくは、この世の衆生の皆様にお仕えするのが我らの望み」
「ですが此度は…どうしてもお仕えしたい旦那様がいるのです」
「その為に、我らが主が奉られます浅草を」
「手に入れたいのですが…」
鼠たちは顔を曇らせる。
「あの、黄金に輝く神威が我らを阻むのです」
「鼠…浅草に奉られるもの。…浅草寺?…お前たち、まさか、大国主…大黒天。いやその神使である鼠か?」
「流石は七福大旦那様」
「その通りでございます」
「我らは此度お仕えすべき旦那様の為に、江戸市中を手に入れる」
「その為にはあの神には退いていただかねば」
「ですので、今は唯、見守っていただきたいのです」
「…お触り、厳禁!」
二人を囲んだ鼠たちが二人に襲い掛かった。
「来るぞ!イオリ!」
「あぁ!」
箒や巨大なしゃもじを手にした者、己の鋭い牙や爪で襲い掛かる者。
伊織が刀を振るえば、その隙に別の鼠が間合いを詰めてくる。その一撃をセイバーが間合いに滑り込み防ぎ、反撃に出る。その隙をまた鼠が入り、伊織が防ぐ。
防戦一方の流れに、二人は身動きが取れない。
「ささ、超大旦那様はこちらへ…」
一匹の鼠が助之進をさらに奥へと誘導していく。
「助之進!…くっ」
「油断するなよ!イオリ!」
四方八方からの攻撃をいなし、一体また一体と倒していくが、減る気配が無い。
「このままでは物量で押し負けるぞ!」
「せめて助之進だけでも何とかしたいが…」
「術はあるのか?」
「あぁ、たぶん、な」
確信は無いが、懐にある薬が助之進を元に戻すのではないかと伊織は考えた。
しかし、鼠共に囲まれ助之進に近づくこともままならない。
今はセイバーに背を預けることで戦えているが、下手を打てば分断され、共倒れになりかねない。
(さて…どうする?)
「イオリ!」
セイバーに首根っこを掴まれ後方に投げ飛ばされた。
どぉおおおおんっ
驚くのも束の間、自分がいた場所に紫色の閃光が走り、鼠共を薙ぎ払っていった。
再び、光が瞬く。
光と共に現れたのは、黒馬に乗ったライダーと正雪だった。
「おや、巻き込まれるような愚鈍さはありませんでしたか」
「ライダーよせ…すまない、手荒な真似をしたが、相手もこれで暫くは動けまい」
「ふん、貴様の雷撃なぞ、遅すぎてあくびがで出たぞ」
「おや、この程度を本気とお思いで?…いえ、この程度で手こずるようでは、そう思うのも無理はないでしょう」
「何を。後からやってきて余裕ぶるなど滑稽ではないか」
「セイバー」
「ライダー、今はいがみ合う時ではない。場を弁えよ」
「御意」
「して正雪殿が来たということは、何か掴めたか」
「あぁ、霊脈を店から絶った今、はっきりと霊力の中心地が分かった。あの奥にいる巨大な男…だな」
「助之進が!?」
「伊織殿は、あの男の他に巨大化した者たちが居たのを見たか?」
「いや…他にも居るのか?」
「道中、布で塞がれた穴があったのは?」
「見た。あの奥にいたのか」
「違う。あの穴を塞いでいた物こそ、巨大化した人間だ」
「…何?」
「巨大化し身動きが取れず、鼾をかいて寝ていたよ。4人程いたが、中には我が門弟もいた。他の穴にも、もっと居るやもしれないな」
「おむすびを食べれば食べるほど奥で特別な扱いを受けるという話だったが…その末路がこうとは…」
「巨大化した者達は実質、魔力炉のようなものだ。あれらをどうにかせねば、相手の力は絶つことはできまい。こうなってしまっては…」
言いづらそうに正雪は顔を顰めたが、ライダーが言葉を続ける。
「根切りの他、ありますまい」
その言葉にセイバーは憤慨した。
「おい、ここにはスケノシンが…それに貴様の仲間もいるのだろう!?」
「綺麗事を…。相手も追い込まれていることでしょう。噛みつかれる前に、全て断ちましょうぞ。主よ、ご命令を」
ライダーの強引な提案に、セイバーは怒りの表情を見せた。
「待て!話を進めるな!」
「おや、では貴方がお得意の水責めでこの穴を沈めますか?」
「そんな話はしていない!こちらには術がある!そうだろう、イオリ?」
確信はないが、セイバーに請われれば、言い出す他はなかった。
伊織は懐から「妙霊・大黒丹」を取り出す。
「この薬を見てくれ。一口飲めば何にでも効く…らしい。これを助之進に飲ませたいのだが」
正雪は興味深げに、薬を検分する。
「…この薬からは神聖な霊力を感じるな。分かった。これに賭けてみよう」
「奥ではまた鼠たちが待ち構えているだろう。助之進までの道を切り拓いてほしい」
「相分かった。先陣は此方が切る。ライダー!」
「貴方方が鼠の餌食となった際には、諸共焼き払いましょう。では、遅れを取りませぬよう」
二人は黒馬に跨り、穴の奥へと駆けて行った。
「ぬからぬわ!行くぞ掴まれイオリ!──白波!」
*
「牛王…招来!」
「させませぬ!大黒天に、なむし奉る!」
鼠の背丈ほどある袋から、大判小判が出てきて、ライダーの雷撃を防ぐ。
「もう一撃」
ライダーは大太刀を振るい、雷撃を放つ。
「きゃあぁああっ」
討ち漏らした鼠は黒馬で蹴散らしていく。
「超大旦那様をなんとしてでもお守りしなさい!」
その掛け声とともに助之進に鼠たちが群がっていく。
正雪は周りに魔法陣を展開した。
「多少の痛みは耐えてくれ。はぁっ!」
魔法陣から発生させた衝撃波を群がる鼠に当てていった。
助之進の顔を覆っていた鼠が落ちていく。
「いっでぇ!?」
痛みのあまり、助之進は口を開けた。
「今だ!」
水流に乗ったセイバーと伊織が現れる。
「これを飲め!助之進!」
伊織は薬を宙に投げた──。
セイバーは真っ直ぐ剣を助之進に向ける。
「──立つ瀬!」
剣先から水流が放たれる。
それは、伊織の投げた薬を巻き込み、助之進の口へ注ぎ込まれていった──。
伊織は助之進の顔に飛びつき、口を閉じさせる。
「飲み込め!助之進!」
*
「此度は、七福大旦那様のお手を煩わせてしまい大変申し訳ありませんでした」
「申し訳、ありませんでしたー!」
助之進が薬を飲み込んだ瞬間、大量の霊力が身体から抜け出していった。
それと同時に、助之進の身体はみるみると小さくなり、元の姿に戻っていた。
いや、多少太ったように見える。
伊織達は意識を失った助之進を介抱し、正雪達は伊織から薬を受け取り、残りの巨大化した者達を元に戻しに行った。
落ち着きを取り戻した鼠たちは、落ち込んだ顔で伊織の周りに集まり謝罪した。
「七福大旦那様にご否定されれば、我らも辞めざるを得ません」
「なんだ、おむすびを食った誰かが否定すれば終わっていたのか…」
苦労に対して、本来の解決策が単純なものであった事に対し、伊織は溜息をついた。
「いいえ、七福大旦那様がご否定なさったからです」
鼠たちの目は真っ直ぐ伊織を見つめている。
「俺…?俺が?どういうことだ?」
「はい、全ては七福大旦那様の為です」
「ほー、イオリが元凶…と…」
「待てセイバー。俺は身に覚えがないぞ」
セイバーの冷ややかな視線に、慌てる伊織。
「七福大旦那様は我らの命の恩人」
「何としてでもお仕えせねば、と思いました」
「故に茶屋の大黒屋を作りました」
「七福大旦那様をおもてなしするために」
「これが…fate?」
「命を救った覚えはないんだが…」
「もうひと月以上も前の事」
「七福大旦那様は猫に飛びかかられた事は?」
「…あったな」
「その時、我らは追いかけられていたのです」
「咄嗟に七福大旦那様の背に逃げました」
「七福大旦那様は猫を捕えてくれたのです」
「それに加えて、猫を手懐け引き留めてくださいました」
「七福大旦那様がおられなければ、我らの命はなかったのです」
「大大大感謝」
「お、おう…」
「その感謝を形にすべく、大旦那様の事をお調べしました所」
「何と!その日暮らしの浪人ではありませんか!」
「それに、飲まず食わずで鍛錬なさるとか…」
「何とお労しい…」
目元を拭う鼠たち。
「よもや鼠に同情されるとはなぁ…」
事の真実に言葉が出なくなる伊織の代わりに、セイバーが相づちを打ち始める。
「そこで、七福大旦那様にお食事をしていただこうと茶屋を始めたのです」
「それに、住まいもなんと幽霊長屋と呼ばれるほどの粗末な物!」
「我ら好みではありますがー」
「このままご奉仕しては、失礼千万」
「金策の為、茶屋を増やし」
「ついでに支配領域を拡げようと画策し」
「ゆくゆくは、七福大旦那様には江戸城に住んでいただき」
「我らでご奉仕しよう、そう思った次第でございます」
「くっ…伊織が…っぷ…甲斐性無しのばかりに…ぷぷっ城を、ねぇ」
笑いを堪えられないセイバーを伊織は睨みつけた。
「…城は不要だ。飯を食わないのは鍛錬を優先させたからだ。決して食う物に困っているからとかではない」
「カヤが用意してくれるからなー」
セイバーは助け舟を出したようだが、伊織の甲斐性無しぶりに拍車がかかった。
「兎に角、お前たちが俺の為にしてくれていた事だということは十分に分かった。だから、もういいんだ」
「そのようで、ございますね」
鼠たちは寂しげな表情を浮かべる。
「大黒屋は終いにしてくれ、頼む。他の店の者が困っているんだ」
「承知いたしました」
「七福大旦那様のお望みとあらば」
鼠たちは益々、元気がなくなる。
無言が続いた後、伊織は鼠たちを見かねて口を開く。
「お前たちのおむすびは、あの茶屋は、多くの者に喜ばれたものだったよ」
「呪い関係なしに、美味かったぞ!」
「短い間だが、世話になった。感謝する」
「その言葉を頂けただけでも、恐悦至極」
鼠たちに笑顔が戻る。
「鼠浄土はこれにて閉園」
「またのお越しを、お待ちしております」
鼠たちは深々とお辞儀をした。
*
よぉ、伊織さん…。達者にしてたかい?
俺?あぁ、お陰様で胃の腑は良くなったよ。
聞いたかい?大黒屋の突然の店じまい。
どこもかしこも、だぜ?
残念…、本当に残念で仕方ねェよ俺ァ。
しっかしよぉ、記憶がねェのよ。超大旦那様になってからよ。
奥にまで通されて幾つかおむすびを食った所までは覚えてるんだがよ…そっから先はさっぱりだ。
っくぅ~、せっかく最上のご奉仕を受けてたはずなのによォ~。
ハァ~…また、食いてェなァ。
ん?おむすびに懲りてねェのかって?
確かに食い過ぎちまったが、あれは足繫く通わざるを得ねェ。
極上のおむすびに、愛嬌良し、器量良しの娘さん方と来た。
惚れた女の為に通うのは男の甲斐性ってモンよ!
あ、いや俺はあのおむすびに惚れ込んでだな、あの茶屋が問題が起きねェよう睨みを効かせてた訳よ。
猫みてェにな!
ん、伊織さん?何だいその顔は…?
*
あ、兄ちゃん!おかえり~。
ねぇねぇ、お台所に置いてあるおむすびって…、えっ!大黒屋の?
いいなぁ~。
えっ、もう問題ないから食べて良いって?…問題?
じゃあ、いただきまーす…うーん!これが噂の大黒屋のおむすびなんだぁ。
とっても美味しいね!
…あれ、でも大黒屋ってお店閉めたんじゃないの?
いや、握ってた人までいきなり居なくならないかぁ…。
…っは!まさか、兄ちゃんに良い人が…!?
え、違う?だよねー。
兄ちゃんにはセイバーさんがいるもんね!
*
その後。
伊織達が長屋を留守にすると、笹に包まれたおむすびが、時折、台所に置かれるようになった。
FGOやっていない人向けの登場人物説明
大黒天:七福神の一柱。ただしサーヴァントとして現界したのは神そのものではなく、
使わしめの鼠ども。おむすび作りの腕前は卓越している。
善行を積むことで功徳を得て、霊格を少し高められると、本人たちは信じている。
サムレム3周年おめでと~!