【推しの子】達を包む夜空は星を堕とさせない   作:C-RhYme

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気が付けばUA30000、お気に入り600件行ってました。

推しの子ってすごい・・・

こんな自己満足小説を楽しんでいただきありがとうございます!

ちゃんと調べてないですけど結構二次ルーキーランキング上位に入れていたようでうれしいです。

誤字報告もありがとうございます!助かっております!

こんな私でもそんなのがきっちりモチベになっておりますので引き続き楽しんでいただけると作者冥利につきます。





第二十三話

 

アイが双子を出産してから数日間の入院後一緒に東京に戻る予定だったが、社長の都合がついたので俺は社長に任せて一足先に東京に戻っていた。

 

本来なら社長を呼んでまで俺が先に帰る必要はないのだが、どうしても確認しておくことがあり一足先に戻らせてもらっている。

 

そして、その用事というのが

 

 

「お待たせ、兄さん」

 

「いや、俺も来たばかりだ」

 

 

ヒカルに会うというものだ。

 

少しばかり内容が漏れると困るものなので個室の喫茶店に俺はヒカルを呼び出していた。

 

ヒカルは俺の対面に座ると笑顔でこちらを見ている。

 

 

「コーヒーを頼んである。何か他に欲しければ自由に頼んでくれ」

 

「コーヒーだけでいいよ」

 

「そうか」

 

 

少しだけ待つとコーヒーが運ばれてきたのでお互いに一口飲む。

 

苦いのが苦手なのかヒカルは少しだけ表情をしかめた。

 

 

「無理してブラックで飲む必要はないぞ?」

 

「兄さんと同じのを飲んでたいからいいんだよ」

 

 

その苦さに喜びを見出してしかめながら嬉しそうにしている。

 

互いにゆっくりとコーヒーを飲み静かな時間が流れる。

 

 

「それで、僕に確認したいことがあるんでしょ?」

 

 

先に話を切り出してきたのはヒカルの方だった。

 

もう少し、ゆったりとしていても構わなかったのだが、さっさとすませたいのだろう。

 

俺はカップを置き口を開いた。

 

 

「アイが妊娠したのは知ってるな?」

 

 

これはただの確認だった。

 

知らないわけがないと。

 

 

「うん、知ってるよ。双子が産まれたんだってね?明後日あたりに戻ってくるんだっけ?」

 

「ああ、そうだな」

 

 

さも当然のようにヒカルは答えて最新の情報まで理解していた。

 

アイはよくヒカルと連絡を取っていたから双子が産まれた後にも連絡をしていたのだろう。

 

 

「兄さん、聞きたいのはそれじゃないでしょ?」

 

「話が早くて助かる。アイの子の父親について」

 

「うん」

 

「誰か聞いているか?」

 

「え?」

 

 

俺の言葉にヒカルは想定外のことが起きたかのように驚いた表情を浮かべていた。

 

 

「僕が父親じゃないかって聞きにきたんじゃないの?」

 

 

 

 

 

Side Hikaru

 

 

「僕が父親じゃないかって聞きにきたんじゃないの?」

 

 

てっきりそれを問い詰めに僕を呼び出したのかと思っていた。

 

僕が聞くと逆に兄さんが驚いた表情をしていた。

 

それは図星でもなく『それは想定していない』と言わんばかりの呆れに近い表情だった。

 

 

「本当にヒカルがそうだったなら、もっと早い段階で言ってくれてる。それこそここ1年近くで何回も会っているのに言わないようなやつじゃない」

 

 

当然のように言ってくれる信頼に胸の奥が温かくなる。

 

それと同時に若干の後ろめたさが鈍い痛みを生じさせた。

 

 

「アイのことだから愚痴交じりに近況をすべてしゃべってるだろう?」

 

「うん、そうだね。秘密にしなければいけないような妊娠だけじゃなくて入院してる場所やら担当の人やら」

 

 

僕がそういうと兄さんはため息交じりに頭を抱えた。

 

想定していたとはいえ実際に聞くと頭が痛いのだろう。

 

兄さんを困らせるアイに少しばかり苛立ちを感じてしまう。

 

「そして、父親も、か」

 

「っ・・・」

 

 

兄さんの一言に僕は言葉が詰まってしまった。

 

僕の反応を見て兄さんはコーヒーを一口だけ飲んで小さくため息を吐いた。

 

 

「知ってるんだな。もともとはこんなことを確認する気はなかった。だからこそこれまで聞かなかったわけだしな」

 

 

そう言われて確かにと思ってしまった。

 

兄さんの性格上、確認するべきだと判断したらすぐに僕に確認を取っていただろう。

 

それが実際に子供が産まれてからの確認になっている。

 

 

「アイに直接聞いたところで答えないのは目に見えているから聞く気はなかった。だが、アイに出産に立ち会ってほしいと言われて考えが変わった」

 

 

アイからはそばにいてもらったと聞いてたけど、立ち合いをしていたとは思わなかった。

 

確か、出産の立ち合いは基本的にパートナーや夫となる人物ぐらいしか許可が下りない。

 

一応家族も許可は一応下りるがなかなか厳しいはずだ。

 

アイはそんな相手に兄さんを選んだ。

 

それが兄さんの考え方を変えさせたのだろう。

 

 

「これまで言わなかったのだから俺や事務所には言えない相手なのは理解している。おそらくヒカルも口止めされてるだろうから確認するのは1つだけだ」

 

「なにかな?」

 

「その本当の父親はアイや子供たちに害を与える存在か?」

 

 

満天の星空と見紛う瞳が僕を見つめた。

 

それに対して僕は首を横に振った。

 

言葉にするわけにはいかないから態度で示す。

 

 

「そうか」

 

 

兄さんはそれだけ言って残ったコーヒーを飲み干した。

 

そして、テーブルの上に置かれてるタブレットで追加で何かを頼み始めた。

とうやら兄さん的には話は終わりのようだ。

 

「ところで、なんで僕が父親だって聞かなかったの?時期や年齢を考えれば僕が最有力候補だよね?」

 

 

兄さんが当然のように僕を容疑者から外した。

 

最初に言っていたように僕が言わなかったから、というのは穴がある理由だ。

 

内容を考えれば後ろめたくて黙っているというのは普通に考えられる。

 

僕がそう聞くと兄さんは少し困ったように目線を泳がせ、コーヒーに逃げようとしてすでに飲み干してしまっていることを思い出して手が止まった。

 

そして、大きくため息を吐いて口を開いた。

 

 

「ヒカルが俺を本当の意味で困らせるようなことはしないって信じてるし、自分の子を俺に押し付けて逃げるような奴だとも思っていない。性格からの理詰めでありながら最後にきめたのは感情だ」

 

 

あぁ、この人はどれだけ僕を喜ばせてくれるのだろう。

 

満たされる温もりで生きていると実感できてしまう。

 

 

「だから、ヒカルが何かしら企んでいようとも俺は問い詰めない」

 

 

唐突に言われた言葉に心臓が飛び跳ねた。

 

表情には出ていないと思うが動きが一瞬止まってしまった。

 

 

「あぁ、そうだ。言い忘れるところだった」

 

 

今の会話で思い出したのか兄さんはこちりを見つめてきた。

 

 

「アイのサポートをするために別なところに事務所の社長名義で部屋を借りてそこで暮らすことになる」

 

「そ、そうなんだ」

 

 

確かに父親をやるならアイのすぐ近くで暮らす必要がある。

 

内心ずるいなぁと思ってしまった。

 

 

「変に引っ越すと不審がられる可能性があるから俺名義で借りている部屋はそのまま契約を続けて事務所の人が自由に使っていいようにする。まぁ、帰宅が遅れた場合の宿代わりだな。カギは事務所で管理する」

 

「あ、じゃあ合鍵は返すね」

 

 

それを言いたくて兄さんはこの話題を振ったのだろう。

 

 

「ああ、それもあるが」

 

 

そこまで言って兄さんはハッキリ言うべきかと逡巡したのち口開いた。

 

 

「ヒカルが部屋に設置してる盗聴器とカメラはちゃんと回収しておいてくれ」

 

「っ!」

 

 

当然のように言われた内容にとうとう僕は表情に出してしまった。

 

それを見ていた兄さんはあきれた表情をした。

 

 

「別に構わないとおもっただけで、気が付いてないと思ったか?」

 

 

正直、気が付かれているとは思っていなかった。

 

というか、そのような素振りを一切見せていなかったし、それを構わないとしている兄さんがとんでもない。

 

 

「俺が寝てから鍵を開けて夜中に入ってきてたことや、シャワーを使っているのも、私物を持っていってるのも当然気が付いている」

 

「あ、あはは」

 

 

僕はそれに対して乾いた笑いを浮かべることしかできなかった。

 

心の中で『あれ』がまだばれてないことを少しだけ安堵した。

 

 

「これまでのは特に何も言わないが、さすがに引っ越し先でそれをされるのは困るからしないでくれ。住所はまぁどうせアイが勝手にしゃべるだろうからわざわざ隠さないが」

 

「うん、わかった」

 

 

兄さんが困ることを僕は絶対にしない。

 

それはこれまでも、これからも変わらない絶対的なルールだ。

 

だからこそ兄さんが幸せに生き『続けて』もらうためにこれからも必要な事ならなんだってするし企む。

 

すこし、行き過ぎてもちょっとしたヤンチャだと思って許してほしい。

 

兄さんが僕を信じてくれるように、兄さんなら受け入れてくれると僕も信じてるから。

 

 

 





書き始める前→愛久愛海ちゃん視点で幸せベイビー書くぞー!


書き始める →時系列的にアイトがこれを無視するわけないから先に書いとかないとなぁ


どうして、私にルビーちゃんを書かせてくれないんだ!脳内のワタシ!


次回はやっと原作ストーリーのベイビー視点です



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