「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい 作:SUN'S
可愛いし、賢い。
あとメチャクチャにスタイルが良すぎる。
特に胸がダイナマイトすぎる。
最初はそんな渚にムカついて虐めようと思っていたのに、渚は虐めようと女子を纏めていた私にも平然と話しかけてきて、高校デビューで染めた灰色の髪を可愛いと言ってくれ。
そこから、話し始めて、気付いたら高校を卒業しても仲良く集まったりする関係になった。私と達也の出会いも渚の誘ってくれたダイエット同盟からだし。
自分の容姿を鼻にかけたり、偉そうにもしない。そんな渚に初めてのカレシが出来たと聞いたとき、宮田か幕之内がようやく告白したのかと思えば、背の高くて目付きの悪い間柴了を連れてきたときは、マジで心配した。
事故とはいえ宮田に怪我させて、幕之内には殴られて、三竦みの新人王の時の構図だった。まあ、そんなこともあったりしたわけだけど。
「リーダー、ブライアン・ホークってさ。世界チャンピオンだったわよね」
「そうね」
「あの子、ビックリしすぎて鳩尾に五発も連続して右ストレートをブチ込んでたわよね」
「そうね」
「鷹村君の右ストレートで気絶したんだろうけどさ。少し差を感じちゃったかも」
そう言って自分の両手を見つめる椎名の言いたいことは分かる。あの子の強さは男女混同で試合を組んでも圧勝出来ると確信できる強さをしている。
「オラァッー!!」
「鷹村さん、流石です!強いです!」
「当たり前だ!俺様だぞ!!」
ドゴッ、ドスンッ!!ドバァンッ!!!
鷹村さんのワンツー、左アッパーを正確にミットで受ける渚は焦りも怯えもない。まるで来るのが分かっているようにミットを人体の急所に置き、受け止める。
鴨川会長と血縁があるのでは?なんて話を猫田さんに聞いたりもした。鴨川会長も既視感や親近感は感じているし、渚もひょっとしたら?と思うこともある。
「ふうぅ……」
「ほう」
「むっ……守さん、構って!」
たゆんたゆんと揺れる胸に鷹村さんの視線が向けば、プクゥーッ!と椎名が不満そうに頬を膨らませて、鷹村さんに近づいて構ってアピールを始める。
「達也、どう思う?」
「鷹村さんも東谷の家に挨拶に行ってるんだろ。世界チャンピオンになったら、なんじゃないか?」
「やっぱり、そう思うわよね」
数少ない親友の幸せだ。
必ず叶えてほしい。
「達也は、どうなの?」
「花屋は亜依子のおかげで安泰しているし。防衛戦も出来るところまでだな」
「ふぅん。期待してるね」
そう言って私は渚の側に行く。
「渚、間柴とはどうなのよ。やっぱりジュニアライト級に残る感じ?」
「うーん、借りを返したら階級を上げるとは言ってたかな。間柴さん、負けず嫌いみたいだから」
そう、いつチャレンジャーになるのかしら?