「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい   作:SUN'S

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それが強さらしい

平成▽年1月10日

 

鴨川ジム

 

新人が二人も出来ました

 

フェザー級の板垣君

 

ミドル級の熊野君

 

二人とも八木さんのスカウトに応じてやって来たインターハイ優勝準優勝だ。アウトボクサーと、ボクサーファイターのタイプだから、みんながきっと色々と教えてくれるはずだ

 

あと熊野君は鷹村さんに警戒され始めている

 

何でもシャワールームで気付けば真横に居たり、ロードワークに行けば追いかけていたり、鴨川会長とミット打ちしているとネットリとした視線を感じるらしい

 

珍しく鷹村さんが焦っていた

 

鷹村さんが「一歩、ゲロ道、お前達の仲間だ。ホモ達として、俺様の代わりに相手しておけ」と二人に熊野君を押し付けていた

 

PS

 

「恋に性別は関係ないのよ」と、以前にお母さんが言っていた気もする

 

「クレアだってボディータッチ多いし、きっとそういうものなんだよ」と鷹村さんに言えば「貴様、間柴に言いつけるぞ」と言い返された

 

なぜ?

 

平成▽年1月12日

 

板垣君のミットを持ってみたけど

 

鋭くて素早い、宮田君のパンチに似ているようにも思えるスピーディーさにビックリした。八木さんがスカウトするのも納得の強さだ

 

とくにワンツーの鋭さと速さはすごくてミットを構えた手に伝わる衝撃が一瞬だった。ショートパンチやリードブローを徹底して打てば、まず返せない

 

鷹村さんは「殺気が籠ってねえな」と言えば板垣君も熊野君も「殺気ですか?」「殺気?」と自分の拳を見つめ、首をかしげる

 

「そうだ。プロのリングに上がるって事は相手をブチ殺してでも勝つって気合いがいる。バッティングやエルボーを指摘したら簡単に減点されるアマチュアと違うぞ」と、そう鷹村さんが二人に告げる

 

ふたりは「拳に殺気を込める」とつぶやき、二人でパンチに殺気が乗ったのかを確かめ合い始めた

 

PS

 

殺気について語る鷹村さんを見ていた鴨川会長は「フン。世界王者になってから貫禄が出始めたか」と嬉しそうに笑っている

 

椎名のお腹も少しずつ、大きくなってきた

 

平成▽年1月14日

 

鷹村さんの部屋に行ったら、磨りガラスの戸が外され、壁の角や柱は柔らかいクッション素材に変わり、柔らかいマットレスがフローリングに敷き詰めてある

 

すごいわねと感心する。引っ越しも検討しているけど、もう暫くは暮らすらしい。

 

鷹村さんの防衛戦と私と亜依子の試合が3月に決まり、楽しみになってきた。白星を重ねて椎名と鷹村さんの赤ちゃんにいっぱい良いことを報告する

 

PS

 

私の相手は、また外国人だってさ

 

中国出身、以前は中国拳法の大会に出場し、二度も優勝する実力者だそうだ

 

平成▽年1月16日

 

了くんに会ってきた

 

「タイトルマッチは見に来るな」と言われたけど、カノジョなので見に行くといっておいた。木村さんも亜依子も負けるつもりは更々ないってさ

 

勝とうぜ、了くん!

 

PS

 

木村さんの健康維持と了くんの健康維持をどちらもこなしているけど。ベストコンディションすぎるとしか言葉が出てこない

 

これ、まずいかも?

 

 

 

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