「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい 作:SUN'S
平成▽年10月1日
試合を組んでいない
いや、組めるけど。相手の選手が急病や怪我で試合が出来なくなったりと連絡が来ている。青木さんはライト級チャンピオンとして、三度目の防衛に成功しているし
熊野君と板垣君は次の新人王戦が控える
山田君はジュニアウェルター級日本ランカー6位として、木村さんはジュニアライト級1位として次のA級トーナメントに出場予定。
幕之内君は千堂さんとの試合が控えているし、鷹村さんもデビッド・イーグル選手とのWBC世界ミドル級タイトルマッチが控えているわけだ
ミカエルはミドル級4位に戻ったし、クレアもWBIF世界フライ級2位に勝った。すぐにそのランキングを私がとも思ったけど、同じジムは試合できない
亜依子は先週、試合したばかり
私も先月に試合したばかりだし
椎名は育休である
多忙だけど、連休でもあるのだ
PS
鷹村さんが「暇だから何かやれ」と無茶振りをみんなにふり始めて、後日に一発芸大会が開かれることになってしまった
一発芸って、なにするんだろう
平成▽年10月2日
悠くんの首もかなり座ってきた
よしよしと撫でたりすると嬉しそうに笑い、「鷹村さんも赤ちゃんの頃はこんなのだったのかな?」と話していると「守さんならふてぶてしいわよ」と椎名が言う
確かに、かわいい鷹村さんはイメージできない
いや、でも、男の人も可愛くなれるし。
今度「メダパニ」使ってもいいかを聞こうかと考えたりもする。たぶん、許可はしてくれない
PS
一発芸の事を相談したら椎名達に「胸でスイカ割れないの?」と言われ、「硬くないから無理じゃないかな?」と返したら胸をビンタされた
理不尽だと思う、みんなも成長してるのにさ
平成▽年10月3日
一発芸をすることになった
鴨川ジムの地下のトレーニングルーム。各々の考えてきた一発芸をみて、私だけが拍手していたけど。どうやら違うらしい
青木さんの一発芸は手品だった
コインや浮遊をしていた
木村さんは生け花、クレアとミカエルは讃美歌を歌ってくれた。幕之内君は拳をくっつけた状態でサンドバッグを殴り抜いたり、亜依子はダンスしていた
板垣君のダジャレは面白かった
なんかみんなに困惑された、なぜ?
熊野君と山田君はデュエットした
私の番なのでシーツを用意し、鷹村さんを呼ぶ
「俺様も一緒にするのか?」と言うのでシーツを被ってもらい、私はメイク道具を取り出してお化粧しているふりをする
実際は「モシャス」だけど
私は鷹村さんに変身した
鷹村さんは私に変身した
まあ、顔だけだよ
PS
鴨川会長が「ワシも歳か?」と私と鷹村さんを見比べて階段を上がった
平成▽年10月4日
藤井さんと飯村さんがジムにやって来た
破竹の勢いに乗った鴨川ジムの密着取材だと言われ、世界王者の鷹村さんに「ズバリ。強さの秘訣は?」と聞くと鷹村さんは「良いトレーナーと家族だ」と当たり前のように告げ、鴨川会長が笑っていた
青木さんや木村さん、幕之内君と話は進んでいき、最後に私のところに藤井さんと飯村さんがレコーダーを片手にやって来た
「日本女子フライ級チャンピオンの花咲選手にお聞きしたいのですが、貴女は最初からサメやクマを倒せるほど強かったのですか?」と聞かれた
私は「私は最初はダイエット目的だったよ。けど、芦田選手と試合して、すごく楽しかったし。ここまで鍛えてくれた鴨川会長や八木さん、篠田さんに貴方達の育てた女子ボクサーは世界最強だって伝えたい」と答える
続けて「それに芦田選手にも、プロとしてリングで待っているって言われたからね。WIBF世界フライ級が終わったらバンタム級まで、みんなの肋骨をへし折りに行脚します!」とカメラを構える飯村さんにサムズアップした
PS
肋骨へし折りはカットされた
私のフィニッシュブローなのにね