「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい 作:SUN'S
平成▽年10月17日
実家に帰るとサメが増えていた
壁にトリプルヘッドサメがいた
ちょっとビックリしたけど、それ以上にお父さんとお母さんが「アレって冗談じゃなかったんだね」とか「うちのこってすげえー」とつぶやいてる
とりあえず、取材のギャラで回らない方のお寿司を食べてきた。鷹村さんのお兄さんに連れてこられたことあるけど、私も流石にビビったね。
あとで鷹村さんは「卓兄は胸派だからな」と染々とつぶやき、疎遠になっていた両親が孫フィーバーで過干渉になってきたと嘆いていた
そういえば喧嘩してたんだよね
PS
板垣君にグラパンが真似された
けど、パンチの威力が違うので、みんなに「飛び魚」とか言われていた
12月、亜依子のB級での試合が決まった。隼は常に飛び交えると思う
平成▽年10月18日
新宿で幕之内君と青木さんを見つけた
増設された鷹村さん銅像を並べて、二人とも虚ろな目で体育座りしていた
あとで鷹村さんに聞いたけど
ふたりは鷹村さん銅像の売上金で旅行に行っていた鴨川会長と猫田さんのところに鷹村さんの暴挙を止めてほしいと直談判していたときがあったらしい
了くんは「アレには関わるな。タタリをもらうぞ」と観てきたばかりの映画のセリフを言ってくれた
確かに、呪われそうではあるけど
PS
久美ちゃんとトミ子先輩が迎えに行った
了くんはよく私の家に泊まるようになった。久美ちゃんが気兼ねなくご飯を食べられるようにだってさ。やっぱり、了くんは優しいね
平成▽年10月19日
市川さんが女の子を連れてやって来た
大阪から東京になぜ?と思いながら、新しくなにわ拳闘会に入った女の子で、階級はライトフライ級。つまり、亜依子と同じ階級だ
「よろしゅう!あんたに勝ったら、次はサメハンターや!」と指差したのは、鷹村さんでした
「ほう!」と鷹村さんはずんずんと近づき、2メートル近い身体で、私より小柄な157から155cmの間の女の子を見下ろしています。
PS
女の子は「ちぢめえ!」と怒っていましたね
たぶん、間違えています
明日はチートを実験しよう
平成▽年10月29日
了くんに新しく覚えた呪文を使った
危なかった……いや、うん、ね
「ぱふぱふ」より「ハッスルダンス」は危険
あんなものは二度と使わない
まだ眠っている了くんから離れて日記を書くけど。鍵は付いているし、読めない。鍵は胸の間に仕舞っているので失くさないし
PS
新しい映画のCMがブラウン管テレビに流れた
鷹村さんがいた
その出会いは運命か
それとも悪戯か───
サメVSボクサー!?
「なにこれ?」
挿し絵は、報告のところに