「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい   作:SUN'S

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デビュー戦らしい

平成△年9月1日

 

幕之内君のデビュー戦

 

フェザー級4回戦。

 

幕之内一歩対小田裕介

 

ちょっと数ヵ月前までライト級の選手として活躍していた人だと聞いているけど。向こうは何度も試合を経験しているし、幕之内君は大丈夫かな

 

1R

 

試合開始のゴングと同時に飛び出した小田選手の左ジャブを身体を左に逸らして、コーナーを脱出し、追ってきた小田選手のワンツーをブロックし、ボディーブローも受け止めた

 

だんだんと小田選手のパンチを避け始めた幕之内君のギアは上がり、ジャブで小田選手の出鼻をくじき、続けざまに右ストレートを打った

 

豪腕炸裂。

 

両腕を上げてガードしていた小田選手の腕を吹き飛ばし、幕之内君の右こぶしが顔面に突き刺さり、ロープに掴まりながら乱暴に小田選手は右フックを放ち、強引に幕之内君を引き剥がし、ミドルレンジで殴り合う

 

どっちも退かず、パンチが飛び交う

 

2R

 

お互いに退かず、応戦する

 

だけど、幕之内君のほうが勝り始め、試合が始まってから最初のダウンを奪った。鷹村さんも「油断するな!立つぞ!」と激励を飛ばしている

 

良い感じに進んでいたとき、幕之内君がスリップし、小田選手の右フックが顔をかすめた。当たらなかったけど、目の上が切れて、血を流している

 

「ホイミ」を使いそうになったけど、宮田君に「練習のときならいいが、試合で使おうとか思うなよ」と言われたことを思い出した

 

3R

 

幕之内君の右目を狙う小田選手に「弱点を狙うのは当然だ。おためごかしにクリーンファイト気取れるほどボクシングは甘くねえ」と鷹村さんはつぶやく

 

……まさか負けるの?

 

心配していたとき、幕之内君の右ストレートが変わった。積み重ね、積み重ね、右のジャブが小田選手を猛打し、左ストレートが決まった

 

PS

 

3ラウンド、ギリギリの勝利だった

 

平成△年9月4日

 

ちょこっと山口先生の助手をする

 

「腰に手を当てて、そう」という山口先生の撮ってくれた写真を見たけど、太ってないはずだ

 

 

【挿絵表示】

 

 

友達にも写真を見せたら「……あんた、医者としてダメなのでは?」と言われ、その理由を聞いたら「こんの胸が邪魔なのよ!?わかれ!」と怒られた

 

なんなのさ、ひどいな

 

PS

 

ナース服をお父さんに見せたら「お父さん、ちょっとバイト先に連絡していいか?」と本気の心配をされてしまった

 

デブだって言いたいのか、お父さん

 

平成△年9月10日

 

幕之内君の家でアルバイトをする

 

宮田君に会っていないので、呪文や特技の事を相談できる相手はいなくて、ちょっとだけ寂しい。けど、接骨院で「リベホイミ」を多発し、痩せてきたぜ

 

まあ、胸は痩せなかったけど

 

脂肪だろ、なんでだよ

 

いや、胸は必要なのか……MPタンク?

 

PS

 

鷹村さんに写真を渡した友達にボディーブローした

 

ガードされたので、更にボディーを打った

 

わたしは、君の肋骨を折りたいんだ

 

平成△年9月13日

 

鷹村さんに「貴様の写真を宮田に送っておいてやったぞ!俺様の優しさに感謝しろ!」という言葉に、「えと、ありがとうございます?」と返す

 

私の写真なんて要らないでしょ

 

……結局、どうなんだろうね

 

PS

 

なんなのさ、ほんと

 

分かんないことばっかりだよ

 

 

 

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