「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい   作:SUN'S

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宮田君に会ったらしい

平成△年10月2日

 

スポーツ店のボクシングコーナーを歩き、新しいバンテージと八木さんの言っていた除菌用の薬を探していると、手が当たってお互いに謝った

 

……宮田君だった

 

会わないって言っていたから、偶然かなと思いながら、また背が伸びたように思える彼を見上げていたら「……バンテージ、いるのか」と代わりに取ってくれた

 

「ありがとう。この前の試合、おめでとう」と言いつつ、スニーカーを探す。「インファイターだったからな、ちょうど良い相手だったさ」とつぶやく宮田君

 

幕之内君の事を意識しての発言だ

 

ライバルだ

 

……あのときの返事、まだしない方がいい?

 

PS

 

黙ったまま、一緒に河川敷に座った

 

話したりしないけど、元気そうで良かったかな

 

平成△年10月7日

 

私のアルバイトする接骨院にやって来た鷹村さんは意気揚々と上着を脱いだ

 

やっぱり、筋肉の付き方が全然ちがう

 

私の二の腕まだ、ぷにぷになのにな。

 

「今日は全身揉み解しを頼むぜ!」

 

そう言いながら診察台に寝転んだ鷹村さんの背中を山口先生の指示に従いながらマッサージしていき、疲労の溜まった部位に「リベホイミ」を掛け、痛みを和らげるのに状態異常系系呪文「シビー」をかける

 

これ、効いてるのかな?

 

PS

 

マッサージが終わると筋肉の弾力が違った

 

山口先生って、すげえぜ

 

職業ゴッドハンドだったりするの?

 

平成△年10月13日

 

試合への不安で不眠症になったという青木さんをベンチに寝かせ、手洗い場でタオルを濡らして水気をしぼり、電子レンジを使って暖めた即席のホットアイマスクを目元にかける

 

「こんなので寝れるのかよ」と私の名前を不安げに呼ぶ青木さんの胸の上を軽く、トントンと叩きながら「ラリホー」を掛けて、不眠症の疲労回復のために「リベホイミ」と「ホイミ」を同時にかけた

 

木村さんは「おお、眠ったな」と感心する近くで、鷹村さんは「落書きタイムだ」と油性ペンを取り出して、顔に落書きを始めた

 

私と幕之内君は「酷いことする」とか「やめようよ」と説得するもだめだった

 

PS

 

木村さんも不眠症らしく、「ラリホー」しておいた

 

平成△年10月17日

 

釣り船でエサを撒く

 

手慣れてきた気がするぜ

 

友達たちも受験に向けての勉強を始めている。私は、医大を目指して受かったら山口先生のところで働けないかを聞いてみよう

 

ダイエット同盟は、桃園の誓いだよ

 

私だけ6kg太ったからね

 

ふざけるなよ、ちくしょう

 

PS

 

最近、レベルアップ概念を考えて、私も鴨川ジムの会員だから選手が勝つ。イコール、パーティーの勝利という構図に気付いてしまった

 

私は、太る運命なの?

 

 

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