「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい   作:SUN'S

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速水戦の特訓らしい

平成◇年9月2日

 

進路指導で医大を希望していることを伝えて、先生のオススメする塾を幾つか久美ちゃんに伝える。アルバイトで通えるかは分からないけど 

 

「ありがとう。頑張ってみる」と笑う久美ちゃんの言葉にうなずき、フラフラと覚束ない足取りで帰ってきた間柴さんはイライラしていた

 

減量中の飢餓状態で私も経験したことがある

 

時間も時間だし、おそらく練習帰りだろう

 

「こんにちは」と話しかけて、ものすごく背が高いことに気付き、ちょっと緊張しながら手を握り、座るように促す

 

「練習お疲れ様です。けど、しっかりと休まないと身体に負担を掛けるので休みましょう」と言えば「うるせえ、イライラして寝れるかよ」と言い返された

 

久美ちゃんに怒られることを覚悟し、間柴さんの頭を掴んでお胸に押さえ込むように抱き締める。大事な友達の家族のためだから、仕方なくだぞ

 

「ぱふぱふ」してから「ラリホー」と「リベホイミ」をかけ、私の胸の中に力無く沈んだ。間柴さんに勝利を確信する

 

PS

 

ぐっすりと眠る間柴さんを布団に運んだ

 

久美ちゃんにお礼を言われたけど、お互いに顔を赤く染めていたと思う

 

平成◇年9月5日

 

幕之内君の練習は「爆裂拳」メインになった

 

仮想ショットガンを丁寧にブロックする方法を覚え始めて、ドラムミットを打つ。パンチの破壊力だけで「スカラ」を貫かれそうで 

 

そろそろ「アストロン」の検討する

 

「一歩、踏み込むとき、もっと身体を前に向けてみろ」とアドバイスする鷹村さんに、やっぱり優しくて頼りになるチャンピオンだと感心する

 

幕之内君も身体を揺さぶり、ウィービングで攻め込んできた瞬間、身体を更に前へと向け、超低空からのボディーブローでドラムミットを着こんだ私の身体が浮かぶ

 

あまりにも突然の浮遊に「び、ビックリしたぁ……」と呟きながら、座り込む。ジンジンと痛むお腹に「幕之内君のボディー、やっぱりミット越しでも届くね」と話す

 

PS

 

今度から「アストロン」しよう

 

平成◇年9月9日

 

鷹村さんに屋上に呼ばれた

 

「友達と喧嘩しました?」と聞けば「アホ。そんな話じゃねえよ、貴様の話だ」と言われ

 

じゃあ、なに?と首をかしげると「貴様が来て以来、どうも試合が終わってダメージが身体に残ることが無くなった。貴様、何をした」と問われる

 

私を怪しんでいる訳じゃない

 

「……実は、ヒーリング的なのが使えます。試合終わりや練習終わりで、みんなが危ないなと思ったときに。誓って、試合中には使っていません」

 

「ヒーリング。──つまり、貴様のおっぱぁ!?」

 

ビンタしておいた

 

こっちは、大真面目だってのに!

 

PS

 

知ってるの、宮田君だけじゃなくなったな

 

平成◇年9月12日

 

久美ちゃんに「今日もお願いできる?」と呼ばれ、渋々と久美ちゃんと間柴さんの家に行ったら、ものすごく警戒されてしまった

 

……大きなにゃんこみたい

 

不覚にもかわいいと思ったのは内緒である

 

PS

 

捕まえて「ラリホー」と「リベホイミ」したぜ

 

くっくっくっ、安眠の地獄に落ちよ!

 

 

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