「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい 作:SUN'S
平成□年7月1日
久しぶりに鴨川ジムにやって来た
第一声が「貴様、なんだその腹は!?」からの「一歩のガキか!?」に繋がり、鷹村さんの右のボディーを殴ろうとしたパーリングされた
くっ、流石は日本チャンピオン
けど、ムカつくので密着したまま腰をねじり込むように左のリバーブローを決めておいた。が、これもブロックされて「足腰の強さが増してやがるな。食って、動いて、筋肉が着いてきたか」と妙に解析される
山田君も元気そうだ。青木さんと木村さんは私の体型が変わったことには何も言わないでくれる。こういう気遣いを覚えようよ、鷹村さん
まあ、友達は逃がさないみたいだし
鴨川会長に「貴様もこれに目を通しておけ」と書類を差し出された
日本女子ボクシング協会プロテスト
思わず、「は?」と声が出た
「芦田選手の熱意でね。女子ボクシングも日本国内で出来るように早まったみたいだよ」と八木さんの補足を聞きつつ、悩んだ
PS
みんなは、受けるべきだと言う
どうしよう、友達も参加するのかな?
平成□年7月2日
一応、テストだけは受けることにした
八木さんと篠田さんの教えもあるし。「こういう機会は受けることが出来るときに体験しておきなさい」ってお母さんも言っていた
芦田選手と試合したときはフライ級
つまり、50.80kgに体重を絞る
6kgも痩せるのかとお腹を擦り、友達たちも木村さんと鷹村さんに言われて、プロテストは受けるって。ミニフライ級の二人は47kgまで絞るのか……
お前ら、いつの間に痩せた?
PS
裏切り者にボディーしておいた
桃園の誓いは、道づれでしょう
私だけ、ミドル級だめかな
72kgまでセーフだし
増量、やだな
平成□年7月5日
幕之内君と木村さんと青木さんのA級トーナメントが迫ってきている。冴木選手のフットワークを掴まえるのは至難だろうと鴨川会長は言っていた
けど、合宿で全体的に鍛え上がっている
ここで三人が勝てばチャンピオンへの挑戦権を得る。チャンピオンベルトが一気に4本になるわけだ
期待も高まっている
青木さんと木村さんは「ラリホー」してあげる
ぐっすりとお休み
PS
山口先生のところにも言ってきた
また、アルバイトで通えるようになった
平成□年7月13日
最初のプロテストを受けてきた
筆記試験は問題なかった
体重は、「ホイミ」で減らしてきた!
ちゃんと減量もした
同じフライ級の人とヘッドギアをつけて、向かい合う。スラリとしたくびれたボデェーに目が向く
左ジャブをパーリングし、右腕のブロック諸とも左ボディーブローをめり込ませ、ダウンさせる。私が断食断水しているのに
なんだそのくびれは!
おのれ、芦田選手のせいだ
プロテスト、みんなで合格した
鴨川ジムは女子も甘くないのだぜ
PS
久しぶりのご飯は、おかゆでした
美味しすぎて、涙が出たぜ、へけっ
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