「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい   作:SUN'S

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青木さんと木村さんの試合らしい

平成□年8月21日

 

青木勝対ジャッカル伊藤

 

伊藤選手は間合いを開けて、慎重に戦うファイター。変則的ボクシングを取る青木さんの動きをしっかりとリサーチしているだろう

 

1R

 

ゴングが鳴る

 

セオリー通りに距離を取っていく伊藤選手に変則的ウィービングで迫り、伊藤選手ほ素早く鋭角的な左ジャブを掻い潜り、逆に彼の左ボディーを打って動きを止め、負けじと伊藤選手の放った大振りなフックをダッキングで避け、身体ごと右こぶしを突き上げる

 

カエルパンチ炸裂!!

 

がら空きのアゴを突き上げ、1ラウンドでダウンを奪った青木さんに「詰まらん!やられろ!」と鷹村さんはヤジを飛ばすけど

 

すごく嬉しそうに笑っている

 

青木さんはニュートラルコーナーで呼吸を整え、立ち上がった伊藤選手に構える。しかし、オーソドックスな構えではなく両手を少し前に伸ばした構え

 

初めて見る構えだ

 

青木さんの首が変にねじれ、きりもみ回転するダブルパンチが伊藤選手の顔にめり込み、面食らってたたらを踏む彼に青木さんがラッシュを見舞う

 

「いけぇーっ!青木さん!」「押せ押せ!倒せますよ!」と私と幕之内君は叫び、がむしゃらに振るわれたフックをスウェイで避けた青木さんが右を溜めた

 

「バカな!?」と鷹村さんも驚愕し、立ち上がる

 

しかし、出たのはきりもみコークスクリューだった

 

「……アイツは見た目だけだな」と、つぶやく

 

けど、完璧に伊藤選手の顔を捉えたパンチによって二度目のダウンを奪い、カウントは続き、テン・カウントが聞こえた

 

1ラウンドでKOした

 

初手のカエルパンチで伊藤選手の下半身は死んでいた

 

 

 

続くように、木村さんが来た

 

木村達也対竜崎武士

 

元世界チャンピオンに似ている。い、いや、強さがそうとは決まっていないし、山田君も幕之内君も「木村さん、がんばってください!」と叫ぶ

 

友達も「達也!がんばれ!」と手を振る

 

1R

 

ゴングが鳴る

 

どっちもアウトボクサー

 

お互いに高速ジャブを乱射し、ペースとリズムを取り合う。「ムッ。木村ごときが五分に渡り合うとは生意気な」なんて言いつつ、真剣に見つめている

 

竜崎選手の右ストレート、焦って大振りになった一撃に木村さんの左ストレートのカウンターが決まり、ダウンを奪った

 

8カウントで竜崎選手は立つ。が、ゴングが鳴る

 

インターバル

 

濃密な1ラウンドに溜め込んだ息を吐き出す友達の背中を擦り、「応援するよ、ほら!」と手を握りながら、篠田さんの指示を受ける木村さんを見る

 

2R

 

先にリズムを掴んだ木村さんが前に出る

 

速射砲の左ジャブを打って竜崎選手の出鼻をくじき、クロスレンジでショートアッパーを決め、バランスを崩した竜崎選手のテンプルに左フックが決まる

 

が、竜崎選手の倒れながらのスイングアッパーで木村さんが後ろに弾ける

 

「バカ野郎!後ろに下がるんじゃねえ!」

 

「木村ぁ!前出ろ!殴れ!!」

 

鷹村さんと青木さんが叫び、震える足で踏み出した木村さんは左右の連打を竜崎選手に叩き込み、殴り返されながらも殴り倒した

 

カウントは取らず、レフェリーが腕を振った

 

ギリギリの戦いだった

 

2ラウンドの試合なのに疲れる緊張感

 

PS

 

あと一人を倒せば二人ともベルトに届く

 

木村さんは、間柴さんだけど

 

平成□年8月23日

 

山口接骨院にやって来た青木さんと木村さんの身体に「ホイミ」と「リベホイミ」をかけつつ、全身の筋肉をほぐす指圧を繰り返していく

 

「二人ともお疲れ様です」と言えば「ありがとさん。彼女にも言ってもらえたよ」と木村さんは笑う。となりで青木さんは「ちぇっ。俺も彼女ほしいぜ」と言う

 

「青木さんのタイプって?一応、大学の友達なら相談できますけど」と聞く

 

「そりゃあ胸が大きくて優しくて、俺の事を受け止めてくれる、あとはショートヘアで黒髪の似合う女の子だな」

 

トミ子先輩では?

 

「つぶらな瞳とか?」

 

「おお、好きだぜ!」

 

トミ子先輩かも?

 

「口紅は、赤が似合う感じですか?」

 

「すげえな、ドンピシャだぜ」

 

トミ子先輩じゃない

 

幕之内君の試合が終わったら、紹介するついでに挨拶させてみようと決意した

 

PS

 

大学で写真を見せた

 

トミ子先輩もグッと来たらしい

 

平成□年8月24日

 

鷹村さんのタイトルマッチ防衛戦

 

幕之内君の試合まで、もうすぐだ

 

釣り船でのあだ名が「サメ殺し」や「フカヒレハンター」なのは、ものすごく不満ではある。けど、まだ「肋骨砕き」よりマシに思える

 

PS

 

私のフィニッシュブローを考えるらしい

 

「肋骨砕き」の英名「リブ・クラッシャー」

 

ちょっとひねった「リブ・クランブル」なんていうのも出てきた。直訳すると「肋骨砕き」だけど

 

ひどいと思うの

 

平成□年8月25日

 

真田先輩の防衛戦を見てきた

 

新しくやって来た浜団吉というメキシコで有名なトレーナーに指導を受けているらしく、ちょっと変わった左の使い方に興味を持った

 

あれは、すごく使えるパンチだ

 

ジュニアフェザー級も曲者だらけだ

 

PS

 

真田先輩も「肋骨砕き」を聞いたらしく、受けて衝撃を体験しておきたいと言われた

 

やっぱり、変わってるわね

 

 

 




主人公への好感度

星の数五段階評価です

幕之内君 - ★★★★☆

高校で初めて出来た対等な異性の友達。高校三年間ずっと家業を手伝ってくれ、母親や自分のピンチに駆けつけて、学校もアルバイトもボクシングも頑張る人

最初は見た目、今は純粋な優しさが好き

宮田君 - ★★★★★

数日置きに数時間のジムメイトの関係だが、裏表もなく純粋に慕ってくれ、自分だけに秘密を打ち明けてくれた優越感が少しある。好意は告げたつもり

最初も今も中身に惚れた

間柴さん - ★★★☆☆

妹の友達。俺を怖がらない変な女。一緒にいるのは、悪くないと思っている。が、俺が手を出していい相手じゃないと理解している。妹の策略には気付いている

安眠できる胸でKOされた

鷹村さん - ★★★★★

俺様のファン!!あと胸がでけえ!!

今は、カノジョがいる

Q.他の視点も読みたいですか?

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  • 鷹村さん
  • 友達
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