「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい 作:SUN'S
日本タイトルマッチらしい
平成☆年2月5日
幕之内一歩対伊達英二
日本フェザー級タイトルマッチ
ベテランのチャンピオンに対し、幕之内君は意外と冷静さを保っている。この試合に勝てば無敗のまま日本チャンピオンになった鷹村さんに並ぶ
控え室で、みんな激励を交わす
青コーナーを登り、リングに立つ
赤コーナーを登ってきた伊達選手の気迫は凄まじく対峙していない私でもビックリする気配を感じた。いや、それほどまでに威圧感が重苦しい
1R
ゆっくりと拳を合わせ、幕之内君は慣れ親しんだピーカブースタイルに構え、伊達選手はやや前傾姿勢のオーソドックススタイルに構えた
伊達選手の左ジャブ
上手くヘッドスリップで回避し、懐に飛び込んだ幕之内君の右ストレートが空を切り裂く。今の右ストレートは当てに行っていない
「一歩め、小癪な。拳で挨拶しやがった」と鷹村さんが笑みを浮かべ
左の速射砲を連打する伊達選手のジャブを幕之内君はピーカブーで受け、前進する動きと左右のコンパクトなショートフックで伊達選手を攻める
派手に伊達選手の首が弾ける、よし!
今のは効いてる!
が、負けじと伊達選手も左フックを繰り出し、ダッキングの起き上がりで右のアッパーカットを振り上げ、拳の業風が伊達選手の鼻先を掠める
惜しい
あと10数センチだけ近ければ伊達選手のダウンを奪えていた打撃戦だ。「まっくっのうち!まっくっのうち!」「だーて!だーて!」と応援が二つに裂ける
幕之内君は上下左右斜めに動くウィービングで的を散らし、ワンツーを掻い潜って攻め入り、コンパクトな左フックを繰り出す
心臓打ちをの警戒してのパンチだ
伊達選手はアームブロックで防ぎ、身体を引き戻す反動で幕之内君のピーカブーに3連続のアッパーを叩きつけ、強引に隙間を作り、幕之内君のアゴを突き上げた
アゴを打たれて、たたらを踏み、下がる幕之内君に今度はワンツーが決まり、ボディーブローが突き刺さり、顔が上がったところを右フックで倒された
ダウン
8カウントで、幕之内君は立つ
ピーカブースタイルのファイティングポーズを取り、レフェリーのボックスの合図でコーナーに立つ伊達選手に攻め入り、ジャブの連打をブロックし、身体を押し付けるように近づき、左ボディーブローが深々と伊達選手のボディーにめり込んだ
身体をくっ付けて、ボディーを打つ
鴨川会長と話していた秘策。超至近距離のボディーブローで伊達選手の踏ん張りを奪う。コークスクリュー・ブローはどうしても溜めがいる
しかし、ここでゴングが鳴る
インターバル
ダウンを奪われたけど、戦えている
山田君も「あのスパーリングの頃より先輩は強くなってます!」と拳を握る。そうだ、幕之内君ならチャンピオンになってくれる
セコンドアウトのアナウンス
2R
ゴングが鳴る
幕之内君が前に飛び出す
伊達選手は左ジャブを連打し、進攻を抑え込み、回復に専念しようとする。が、幕之内君は鷹村さんのコークスクリュー・ブローを受けている
破壊力は、鷹村さんが上だ
右ストレートをダッキングで躱し、ガゼルパンチが今度は伊達選手のアゴを突き上げ、いや、グローブを挟んで威力を抑えている
幕之内君は左ジャブを打って、右フックに繋ぎ、左フック、右のボディーブローと上下にコンビネーションを使い分け、攻める
クリンチに飛び出た伊達選手の鳩尾に私の得意なストマック・ボディーブローがめり込み、1ラウンドと違って、今度は伊達選手がダウンをした
ニュートラルコーナーに移動し、幕之内君は手を見つめて戸惑っているようにも見えた。なにかあったのかと鷹村さんを見る
「スリッピング・アウェー。パンチを受ける瞬間、首をひねってパンチの破壊力を殺す高等技術なんだが。会長、1ラウンドで見抜きやがったな」
首をひねって、パンチを殺す
幕之内君のパンチでしたのか
5カウント、伊達選手が立つ
ゴングが鳴る
インターバル
鴨川会長の言葉を聞いている
「しかし、伊達のオッサンはまだコークスクリュー・ブローを打ってねえ。一歩の引っ付き虫作戦もそうなんだが、妙な怪しさがありやがる」と鷹村さんが言う
セコンドアウトのアナウンス
3R
ゴングが鳴る
幕之内君は変わらず前に出た瞬間、伊達選手の右こぶしは溜まっていた。慌ててピーカブーを固めるも放たれたコークスクリュー・ブローでガードが弾け、続けざまに左こぶしのコークスクリュー・ブローが幕之内君の顔面に突き刺さった
コークスクリューのワンツー
幕之内君がリングに倒れた
声援が、消える
「若くねえのに腰を酷使しやがった」と鷹村さんの言葉で気づいた。二発目、爪先じゃなくて腰の捻りからのコークスクリュー・ブローだった
右は下半身、左は上半身
7カウント、幕之内君が立つ
がら空きの顔面に受けたせいか、顔は血が流れ、なにで倒れたのかも分かっていない
伊達選手が間合いを詰めて、左ジャブを連発して右ストレートを打って倒しに掛かるも幕之内君はブロックを固めて、伊達選手のラッシュを凌ぐ
ゴングが鳴った
3ラウンド目が、濃密すぎる
インターバル
氷のうで顔を冷やす幕之内君に話しかける
幕之内君の意識の有無を確かめる鴨川会長達
鷹村さんも「コークスクリューのコンビネーションは、ちと不味いな。もろに受ければ左回転と右回転の強打で脳が揺れる」と青木さんで実践しようとするのは、だめだからと
さすがに止めた
セコンドアウトのアナウンス
4R
ゴングが鳴る
コークスクリューの打撃が効いているのか。ふらつく幕之内君に近付き、仕留めに掛かる伊達選手のラッシュをブロックし、コーナーに詰まった幕之内君
顔が打たれ過ぎて腫れ上がってきている
当たれば勝つ、逆転する
そう観客席で声が飛ぶ
「幕之内君、負けるなー!」と私は叫ぶ
「先輩!負けちゃ嫌です!!」と山田君も叫ぶ
木村さんと青木さんも「一緒にチャンピオンになるんだろう!」と叫び、伊達選手のラッシュに幕之内君の右ストレートが割り込み、リングの中央に伊達選手を無理やり押し返した
幕之内君が攻める
左右のフックを繰り返し、ボディーブローを混ぜてコンビネーションを作り、右ストレートからの右フックで伊達選手の頭が弾ける
けど、派手に首がねじれる
スリッピング・アウェーだ
幕之内君が攻める
ボディーに連打を叩きつけ、身体を押し付け、リバーブローとストマック・ボディーブローが伊達選手のボディーにめり込み、下がった伊達選手のアゴに二度目のガゼルパンチが決まり、ダウンを奪った
幕之内君が、転びそうになりながら肩を沈めてニュートラルコーナーに戻り、コーナーポストに抱きついて、倒れるのを堪えながら立っている
ゴングが鳴り響いた
テン・カウント
伊達選手に、勝った
PS
11戦11勝11KOのチャンピオンになった
平成☆年2月7日
まだ、幕之内君は眠っている
あの激闘を制してチャンピオンになった。けど、幕之内君もダメージは大きく、伊達さんも悔しそうに引退を宣言していた
「世界に行け」という声もある
「リベホイミ」を重複させたから、復帰は可能かも知れない。あくまで、可能というだけだけど
PS
木村さんと青木さんも燃えている
勝つと信じて、応援だ!
平成☆年2月10日
幕之内君の祝勝会
間柴さんと久美ちゃん、真田先輩、トミ子先輩も加わって大所帯になっている。よく見たらクレア選手とミカエル選手も混じっていた
いいのかな、鷹村さん
間柴さんに「お久しぶりです」と言い、久美ちゃんに進められて隣に座って、チャンピオンを歌い始めた幕之内君に笑ってしまう
PS
お酒は、まだ飲んじゃダメだよ
平成☆年2月11日
宮田君に会った
帰国していたのなら連絡をくれれば良いのにと思いながら「お前も試合を始めていたらしいな」と言われ、「まだ2回だけどね」と返す
「幕之内はチャンピオン。なら、俺は東洋太平洋チャンピオンで、ようやく釣り合いが取れる」と言い残して、帰ってしまった
PS
新入生で山盛りだった、すごいな
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