「はじめの一歩」に女の私が転生する需要はあるの?一応、需要はあるらしい   作:SUN'S

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木村さんの猛特訓らしい

平成☆年3月20日

 

木村さんの戦うチャンピオンのスタイルは幕之内君や椎名に似たインファイターらしく

 

打撃の応酬では負ける可能性を考え、足を使うべきと判断も出来る

 

私は、今回だけフェザー級だ

 

正直、階級を変えるのは心配ではある

 

「貴様のリバウンドのしやすさ。ハングリー精神の薄さ、何より芦田が貴様に拘っておる。今回は、あくまで挑戦状を受けただけじゃぞ」と鴨川会長の言葉にうなずき、私は減量せずにミットにパンチを打つ

 

相手の選手は同じくC級ボクサー

 

名前は市川美鶴

 

オーソドックスな右利きのボクサーファイター

 

得意技は芦田選手と同じくワンツー。彼女の適正はフェザー級。私の本来の適正はバンタム級だ

 

太りやすさのせいで、リミットまで絞り込めるフライ級に留まるし、芦田選手も私に固執しているのは知っている

 

PS

 

千堂さんが電話してきて、市川選手のいきなりの訪問の理由を教えてくれた。二年前、大阪で私のボディーブローで倒れた芦田選手の雪辱を晴らすらしい

 

面倒臭いタイプだね、やっぱり

 

平成☆年3月22日

 

釣り船を操縦する私にテレビで見るようなカメラを向けるのは、フィッシング番組のリポーターと有名な釣りの名人だそうだ

 

「くちぶえ」を吹いて、魚群を呼ぶ

 

大漁の収穫に喜ぶテレビの人達に「現金な奴らだな。お前の事勝手に録ってるぞ」と梅沢君に言われたけど。べつに録られるぐらいは気にしないぜ

 

「サメを殴り殺したと言われてますがね。女の子の拳で殴り殺せるわけがないんですよ」と言う名人の言葉に笑うテレビ番組のクルー達を見る

 

「そもそも、ここにサメが」と言いかけたところで魚群に跳ねて飛びかかるサメが現れ、また倒すのかと溜め息を吐きそうになった

 

梅沢君に鍵と帽子を預け、ゴム手袋の裾を引っ張り、海面にヒレを突き出しているサメが水しぶきをあげ、大口を開けたところに右拳を振り下ろす

 

ゴパァンッ!と音が響く

 

サメが浮かび上がってきた

 

PS

 

私の右フックがテレビに映っていた

 

お化粧してないのに、恥ずかしいんだぜ

 

平成☆年3月26日

 

学校にも広まっていた

 

おのれ、許可したの誰だ

 

真田先輩の使う資料室に匿ってもらう対価に、私の拳を観察し始める真田先輩の顔付きは鋭い。変なことはしていないけどな。

 

PS

 

私のスケジュールを聞かれた

 

流石に教えていない

 

平成☆年3月27日

 

山口先生に「あなた、どんどん理不尽さが似てきたわね」と言われ、鷹村さんが思い浮かんだ 

 

まあ、それもあり得るのかな

 

PS

 

鷹村さんが「貴様がサメなら、やはりクマか」とか本気で悩んでいた。合宿は山なので会うときは「くちぶえ」を吹いてあげよう

 

 

 

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