革命者イブリス 作:とある後
風花雪月無双キターーーーーー!!!
1:名無しの先生
お前らやった?
2:名無しの先生
やった
3:名無しの先生
同じく
4:名無しの先生
アクション苦手だからやらない
5:名無しの先生
評価のほどは?
6:名無しの先生
うーん
7:名無しの先生
連打ゲー
8:名無しの先生
まあそこそこ掘り下げもあったで
9:名無しの先生
面白男どうなったん?
10:名無しの先生
誰だよw
11:名無しの先生
イブリス
12:名無しの先生
イブリスでしょ
13:名無しの先生
グリットちゃんのせいでただの面白い人になったからな。
14:名無しの先生
イングリット『どいてそいつ殴れない!』
イブリス『ひぇええええ!助けてアウレリア!』
アウレリア『自業自得』
イブリス『助けて!クロード君!』
クロード『お前、バカなの?』
15:名無しの先生
残念。今回イングリットちゃんはイブリスと婚約してない。その兄貴と婚約してる
16:名無しの先生
え?
17:名無しの先生
マジ?
18:名無しの先生
プライデリ家どうなってるん?
19:名無しの先生
プライデリは当主の男爵がダスカー関連で死んで、ミハイルが男爵家の跡取りになる。で、イブリス達を追い出す。
20:名無しの先生
ついでに言うと、その時イケイケだったプライデリ家の躍進を全部自分の手柄という事にしてミハイルがイングリットと婚約。だけどすぐにボロが出て、ゲーム開始時には婚約解消されてる
21:名無しの先生
イブリスは?
22:名無しの先生
王国クラスでは平民として参加するけど、王国ルートでは敵に回る。というか王国ルート以外なら味方になるけど、王国ルートだけ味方にならない
23:名無しの先生
二股してたコンスタンツェちゃんは?
24:名無しの先生
二股言うなしw
コンスタンツェはどこにいてもイブリスにくっついてくる。でもキャラのその後については掘り下げなかったから、その後どうなってるのか知らない
25:名無しの先生
アウレリアは?
26:名無しの先生
チート。
27:名無しの先生
あいつはおかしい
28:名無しの先生
ナーフされるどころか強化された模様
29:名無しの先生
は?
30:名無しの先生
魔法攻撃無効。弓攻撃無効。殴り合って倒すしかないけど、近づいたら瞬殺される。ヤバい
31:名無しの先生
何ならベルグリーズ伯と引き分けるからガチチートやぞ
32:名無しの先生
マジで?
33:名無しの先生
マジ
34:名無しの先生
『ワシに勝つと?大口をたたくな。娘っ子』
『模擬戦だけど負けない。兄上が付いているから』
戦闘後
『いい戦いぶりだった…』
『お手合わせありがとうございます!戦を学ばせていただきました!』
『…後五年もあれば抜かされるであろうな』
35:名無しの先生
帝国ルートやな。あれは熱かった
36:名無しの先生
帝国ルートの最終決戦でもレールガン打ってて草なんだ
37:名無しの先生
あ
38:名無しの先生
あ
39:名無しの先生
それ言っちゃったかぁ
40:名無しの先生
まあ。みんな期待してたやろ?
41:名無しの先生
アンジェリカとコンスタンツェとイブリスが居ればレールガンを作れるからな……。
いや、おかしいって。銃の概念すらないだろ?この世界。どうなってんの?
42:名無しの先生
ちなみにアンジェリカちゃんも使えます
43:名無しの先生
クロニエとかいうアガルタ人も手なずけているもよう
44:名無しの先生
ああ。イリーナちゃんな
45:名無しの先生
イリーナちゃん(本物)めっちゃ可愛いのに、イリーナちゃん(クロニエが化けてる)方は邪悪で怖い。二重人格と思った
46:名無しの先生
これを普通に受け入れているイブリスがおかしい
47:名無しの先生
しかも見分けがついているという謎
48:名無しの先生
クロニエ『何であんた私が分かるのよ』
イブリス『臭いが違う』
クロニエ『意味わかんないんだけど』
49:名無しの先生
イリーナちゃんはイブリス大好き幼女だからな
50:名無しの先生
イブリス(191㎝)がアンジェリカ(138㎝)とイリーナちゃん(145㎝)と両手繋いでいる絵面が犯罪臭ヤバすぎてw
51:名無しの先生
イブリスロリコン説
52:名無しの先生
アウレリア(187㎝)の事も好きやで
53:名無しの先生
イブリス(191㎝、77㎏)とアウレリア(187㎝、96㎏)が並ぶとすごい絵になるよね
54:名無しの先生
アウレリアの身長体重どこかで見たことあると思ったら、サトテルと一緒やんけ
55:名無しの先生
女呂布かつ女サトテルかよw
56:名無しの先生
草
57:名無しの先生
完全にアスリート体型で草
58:名無しの先生
アンジェリカちゃん強いんだよなぁ…
59:名無しの先生
イングリットとかシルヴァンとかフェリクスとかどうなったん?
60:名無しの先生
イングリットとの婚約が無かったからそのつながりもない。つまり鬼嫁ネタもない。戦場で会ってもちょっと会話するだけ。でもイングリットが一方的に知ってるってだけで、イブリスは特に反応しない。
61:名無しの先生
一応、イブリスでイングリットちゃんを倒したら死なないから…
62:名無しの先生
というかイブリスって基本相手を殺さないよね
63:名無しの先生
せやで。人を殺すのは嫌いって言ってたからな
64:名無しの先生
アウレリアが無傷で相手を倒すからな
65:名無しの先生
あ、そっかぁ…なら殺す必要ないわな(感覚麻痺)
66:名無しの先生
悲しいなぁ…
67:名無しの先生
フェリクスやシルヴァンとも会話が無いもんな…
68:名無しの先生
王国の人間関係がミハイルに全てぶっ潰されてるからね
69:名無しの先生
イングリットファンは喜んどる?
70:名無しの先生
いや、本編では正直こいつ何なん?と思ってたけど、なくなったらなったでなぁ…。イングリットちゃんのキャラの魅力が減った感がある
71:名無しの先生
イブリス好きの夢女は喜んでたな
72:名無しの先生
えぇ…こいつが好きとかいう特殊性癖…と思ったけど、顔だけは良いもんな顔だけは。
73:名無しの先生
主人公に対してもヤバい目線向けてたもんな
74:名無しの先生
シェズ『はぇ〜すっごいイケメン…』
イブリス『君。体の中に何か変なのを飼ってない?』
シェズ『…え?』
イブリス『隠れていても獣は臭いで分かるんだよなぁ…ああ。気のせいだ。忘れてくれ(ニッコリ)』
75:名無しの先生
いや、だから何で分かるんだよ!
76:名無しの先生
あの時一瞬目が細くなるのが怖いんだよ。マジで背筋震えた
77:名無しの先生
そこが良いって言ってる夢女が居る模様…
78:名無しの先生
というか本編でイングリットちゃんやシルヴァン、フェリクス相手だと弓と魔法の命中率が不自然に落ちる理由ってこいつが魔道具でチートしてたからと明かされたな
79:名無しの先生
そう。アウレリアちゃんも一定確率で弓と魔法が反射されるのもこいつの魔道具のせいって言う説明だったはずなんだけど、イブリスが『何でそんなん反応できるの?ってところから研究した』って言ってたから、多分あれは素。
80:名無しの先生
何の説明もないアウレリアが一番おかしい
81:名無しの先生
どういうこと?
82:名無しの先生
イングリット、フェリクス、シルヴァンは、敵からの弓と魔法の命中率が素で-50%されるのが強かったけど、こいつの魔道具を持ってたという話
83:名無しの先生
逆にその三人はイブリスとの絡みが無いからナーフされた
84:名無しの先生
いや、明らかにアウレリアの方がおかしいんだからそっちをナーフしろよw
85:名無しの先生
アウレリアがイブリスの傍を離れると思うか?
86:名無しの先生
思わんが
87:名無しの先生
はい。終了。
88:名無しの先生
草
ーーーーー
はて?
そもそも私がこの士官学校に来た理由は何だっただろうか?
国際交流のため?
NO!
そんなことは偉い人がすれば良いのだ。私には関係ない。
では学生生活を楽しむ為?
NO!
何十年振りかの学生生活に興味がないといえば嘘になる。
イングリットにコンスタンツェ、フェリクスにシルヴァン、みんな良い友人だ。
ヒューベルト君にリンハルト君と色々語り合うのは楽しい。
エーデルガルトさんやクロード君は立場の割に気さくな人だし、レオニーちゃんやアネットちゃん、マリアンヌさんはからかいがいがある。同じクラスでもドゥドゥー君やアッシュ君とはよく話す。
殿下との間にはまだ距離を感じる。
彼とも仲良くしたいんだけど、うちと王家ってさ。その、既に険悪な仲だからね。誰のせいだ!?そうだ!コルネリアだ!
あのババアのせいで私のお気楽な貴族生活が全てパァだ。許せん。
とにかく今は楽しい学園生活だ。実に得難い。
しかし!それは二の次である!
私はここに何しに来た!?
先生を探しに来たんだ。
先生の意思こそが世界の意思。神(ニンテンドー様)がそう言っている。
私の役目は先生を探し、先生の行く末を見定め、仲良くなったみんなを死なせないことだ。
…私情が挟まっているって?
そうだよ?悪いか?私ってそんなに論理的な人間じゃないんよ。むしろ感情のままに生きている。生きているんだ!ライブ感で!
あ、そうだ。ライブやろう(唐突)
プライデリ領で音楽祭だ!前々からやろうと言っていたのを前倒しにしよう。関係各者には迷惑かけるが…。イケる?何とかする?さすがデオドラやな!お、イグナーツ君も来る?ええでええで!空の旅としゃれこもうやないか!イングリットも来るよな?コンスタンツェも。お、シルヴァンとフェリクスも来るか?
結局イツメンやな。
お?ヒューベルト君も来るかい?リンハルト君は?だるいから良い?…そっかぁ……。
後は傍仕えのクロ…じゃなくてイリーナちゃん(偽)も久しぶりにパパとママの顔を見ないとね(笑)
あ、ドロテアちゃんも来るんだ。ええでええで!マヌエラ先生も呼ぶ?ええやん!
うちの領地の音楽祭しっかり見てってや!
え?歌姫?だから歌にはうるさい?なら、うちのライブ出る?
良いのって?良いの良いの。
次期領主の権限で参加にできるで。人が多いけどどうするんだって?ライブはあと一週間後やで。よゆーよゆー。ここからプライデリまで一か月はかかる?
ははは。シルヴァン君。私を誰だと思っているのかね?おーい!デオドラ!アレ。持ってきたよな?
だよな!やっぱ君ノリ良くて好きだわ!よし!みんな!アレに乗り込むんや!
何って?……飛行船だよ!(ドヤァ!)
―――――
「…はぁまたなんて物を作ったのかしら。あのバカときたら…」
はっきり言ってシルヴァンの女性関係のトラブルよりも頭が痛い。
私たちは空を飛ぶ鉄の箱に乗っている。
驚くほど揺れもなく、何より驚くのがこの食事の量だ。
「この肉滅茶苦茶うめえじゃねえか!オデ!プライデリ君についてきてよかったぞ!」
「おうラファエル君。どんどん食ってくれ。君みたいな食べっぷりの奴は見ていて爽快だ!」
「……このガトーショコラという物は良いものですね。あなた。才能有りますよ」
「リシテアちゃん。この味が分かるとは大人だね!この甘みの裏に隠された苦みがまた良いだろ?」
「…ふむ。あなた。なかなかやりますね!」
「だろ?これを手に入れるの大変だったんだからな…。ダグザの奥地で取れるカカオを使った逸品だ」
「……貴重なものなのですね」
「ああ。貴重だ。だけど私はその貴重なものを、私の領地の全ての領民に享受して欲しいと思っている」
「大きく出ましたね。そのような事が可能だとでも?」
「ふふふ。出来るさ。生きている間に必ず達成して見せるさ」
「ええ。そんな日が来ることを願っていますよ。……私がその日を見ることはないでしょうが…」
「……君は…一体…」
「……いえ。何でもありません。……その。また話しても良いですか?あなたの作るお菓子はとても素晴らしいので」
「ははは。お菓子が素敵か。ただ、甘い物ばかりでは体に毒だ。バランスを考えるべきだ」
「もう!母親みたいなことを言わないでください!」
「イブリスママってか?…まあそれはそれとして悩みがあるなら聞くよ?うちでは大概の事は研究しているからね」
「………私は。……」
「…ま、言いづらいならいつでも良いよ。待ってるからさ」
「…はい」
……はぁ。また女の子を、それもあんな小さな子を誑かして……。アンジェリカちゃんやイリーナちゃんまでは許せる。プライデリ領の有力者の娘が男爵の傍に着くのは当然の話だ。でもあの娘は確か同盟の子だったはず。というか何でこの飛行船に乗っているのかしら?そもそもこんなものをいつの間に作ったのかしら?
しかも質の悪いことに、あれは本気で相手のことを心配している顔だ。
「…コンスタンツェ」
「…そうですわね」
「お、イングリットにコンスタンツェ。どうだ!?このガトーショコラ!私の力作!」
「食べるわ!食べるけど、よその国の女の子にまで粉を掛けるのを止めなさい!」
「そうですわ。あなたにはイングリットさんと私が居るはずです!」
「いや、この子が私の作ったお菓子の感想をだな…」
「分かったから!ちゃんと聞いておくから」
「はい!旦那様はこちらに!イリーナさんも待ってますわよ!」
何とか将来の旦那を少女の傍から引き離す。
その勢いに彼女は驚いているようだった。でもこんな荒療治をしないと、あの男はまた変なことを起こす。レオニーさんやマリアンヌさんもイブリスの事をちらちらと見ている。
あの男、どれだけ女の子の心をもてあそべば気が済むのよ…。いや、本人は多分真面目に話している。だからそれが分かる娘にはとてもこう…刺さるのだ。
「よう。イングリット。楽しんでるか?」
「…シルヴァン。あなたも止めなさいよ」
「ははは。あいつはすげえよな。女性関係でこの俺が止める側になるってなかなかないぜ?」
「…分かっているなら止めなさいよ」
「止めて止まるような奴じゃないだろ。というか女性関係は本当にあいつ素でやってるぞ?俺みたいにいい顔されたいというんじゃなくて、あくまで自然体で接して惚れられてる。ありゃ無理だ。止めようがねえよ」
「…はぁ。そうよね。……全くあんな男の事を好きになるなんて、どこのバカよ…」
「……え?お前がそれ言うの?」
「何かおかしいかしら?」
「……いや、何も」
本当に誰もかれもがおかしい。
「まあまあ。これでも食って落ち着けよ」
「食べるわ!」
「おー。これ。上手いぞ」
「美味しい!腹立つ!」
「…落ち着けって」
「何よ!飛行船って!何で空でこんなに贅沢な料理を大量に出せるの!?プライデリ領まで一日!?何もかもがおかしいわ!」
「まーイブリスだしな」
「その理屈はおかしいわ!フェリクスもそう思うでしょ!?」
「そうだな。この船に西部貴族討伐の時のように爆薬を満載させて、敵の頭に落としたら勝ちはほぼ決まる……か」
「何の話をしているの!?」
「ふん。戦術の話だ。あいつのことだ。空を飛ぶ船がこれ一つだけとは思えん。おそらく何度も安全試験をした上で動かしているだろうから、少なくとも10はあるだろうな。それも、全てを運用できるだけの空で戦う兵士も居るはずだ。……さすがプライデリ家。侮れんな」
「いや、フェリクス。そう言う話でもないと思うぞ」
「しかし、あいつはこれだけの士官学校の生徒を集めて何をする気だ?」
「今更かよ!……音楽をやるらしいぞ」
「音楽?俺とはなじみが無いな」
「あの人が言うには心を豊かにすることが大事という事ね」
「心を豊かに…か。何でも否定するべきではない…。実物を見てから判断しよう」
全く。幼馴染も幼馴染だ。いや、婚約者が一番ひどいんだが。
本当。何でこんな人を好きになってしまったのだろう。……あれ?
ーーーーー
「くくく素晴らしい物を作られましたな」
「分かります?でもこれを作るのとても楽しかったですよ」
「でも皇女殿下を放置して良かったのですか?」
「ええ。あなたの領地を見なさいという命を受けているので…あなたの方こそ私のような他国の人間を入れて良かったので?」
「今更でしょう。うちの領には外国のものなど珍しくはないですから」
「なるほど」
つまりこちらが工作員を入れて観察していることもお見通し…か。しかし、このような大がかりな装置を作り、運用しているとは情報になかった。
プライデリは特に予測不可能だ。
突然、芸術振興に取り組み始めたかと思うと、よく分からない文化が大量に花開いた。
そこに何かしらの意図が隠されていると領都周辺を重点的に調査していたのが裏目に出た。
おそらく、この飛行船は人里離れた地で作られ、秘匿されてきたはずだ。
それに気がつかないとは…。我らの諜報部隊も落ちたものだ。との評価は下せない。
私ですら読めなかったのだ。
領都で大がかりなことを始めたとなれば、自然と地方からは目が離れる。こちらの意図を完全に読み取った上で、そのさらに上を行く。
本当に厄介な男だ。
そして、ここでこれを公開してきたことにも何らかの意図があるはずだ。彼は何を考えている?先を読もうとしても読めない。厄介であると同時に面白い。
「折角の休日なんだから楽しまないとですね」
「全くです」
我が帝国クラスのドロテアやカスパル、ペトラといった面々を横目で見る。ドロテアはともかく、カスパルは貴族としてもう少し遠慮をした方が良い。配膳された料理を心の赴くままに貪っているようだ。フェルディナントは大人しくしているが、どこか落ち着かない様子だ。いざとなればこの男とともに他の面々を大人しくさせるしかないか。
それにしてもこの空の旅は実に快適である。
「イブリス君!」
「あっはい」
「私は君の考えに感銘を受けた!民を飢えさせない!実に至言だ!」
「ど、どうも?」
「口では正義など無いと謙遜しているが、君の本質は紛れもなく正義だ!」
「…おそらく誰もがそう思って行動していることでしょう」
「そうかな?貴族という立場に安穏として、それどころかその立場を利用する者もいる。君のような貴族が居るのは喜ばしいことだ。王国貴族なのが残念でならないよ!」
「は、はぁ…」
イブリス殿が困っている。助け舟を出すべきか?
彼の言葉はおそらく、ただの効率の話だったはずだ。フェルディナントは正義感の話と捉えているように見えるが…
「貴族としての正しさでは無い。君の言う論理による補強。これで私の道は明確になったよ」
「フェルディナント殿ほどの方に言っていただけると嬉しいです」
「腐敗貴族についてはどう思う?」
「腐敗貴族ですか?」
「そうだ。立場を利用して民から収奪をするしかない奴らだ」
「なるほど。私見を述べるなら考えのない者達…ですかね」
「それはどのような意味ですかな?」
私は思わず話に入ってしまった。
フェルディナントが言っているのは彼の父親のことだろう。
「民から収奪をするということは、それがいつか自分に返ってこないと安心しているが故の行動でしょう」
「…やり返される。つまり貴族が収奪の対象となると…?」
「ありえない話ではないでしょう?人口動態を見れば、貴族の数は少なく、民の数は圧倒的に多い。やろうと思えば一思いにできるでしょうな」
その発想はなかった。フェルディナントも絶句している。
民とは自分たちに税を払うもの。それが当然のものだと思っていた。
…待て。
イブリス殿は自領で民の教育を行なっている。それは非常にまずいと思ったことがあったが、何故この男はそのような真似を…
「……イブリス殿。お言葉ですが、貴殿の行なっている平民の教育は…」
「危険でしょうな。多くの人間にとっては」
「ならば…何故…」
「時間の問題だからです」
「…なっ!」
フェルディナントが一言だけ呟いて絶句した。かく言う私もだ。
この男、自分たちが滅ぶことも計算に入れているとでも言うのか。もはや狂人の類だ。
「民と貴族の間に力の差はなく、民の方が数が多い。しかも士官学校には各国が誇る英才が詰め込まれ、そこには平民出身者もいる。我が領地で教育をしようがしまいが結果は同じでしょうな」
「むむむ」
「だからこそフェルディナント殿のいう正義感は重要だ。後々我々自身を助ける主張になるかもしれない」
荒唐無稽な発想。しかし、妙に実現しうるという納得感の方が大きい。まさかこの男は平民が立つ時に、その先頭に立つとでも言うのか?
「…くくく。面白い意見だ。エーデルガルト様も交えて講義していただきたいものですな」
「はっきり言って現段階では妄想の域を出ませんがな」
「いえ、それでも想定して動くことに意味があります」
「なるほど。さすが、ヒューベルト殿ですな」
そしてこの男の賛辞ほど信頼できないものもない。
なんかお気に入りに入れてくれてる人や、高評価をしてくれている人がいるので、この場を借りてお礼を申し上げます。
チラ裏に隠れて投稿しているチキンだけど許し亭許して