Re:Archive 作:不変
GAME START!!
────頭が、ボーッとする
最初に感じたのは、それだった
次に感じたのは寒さと、眩しさだった
「此処は……何処だ?」
取り敢えず、身体を起こした時間の視界に映ったのは、崩れかけた天井と、それを支える心許ない姿をした壁だった。コンクリートには無数の亀裂が走り、その隙間から灰色の空が覗いている。風が吹くたびに、どこかで金属が軋む音がした
「廃墟だ……」
取り敢えず思った事と今わかった事を口に出して見たが、やはり声が帰ってくる事は無かった。
廃墟に一人とか死亡フラグビンビンじゃん。
取り敢えず周囲を見渡す。
そこは、何かの建物だったらしい。
壁は崩れ、窓ガラスは一枚も残っていないそもそも窓無いわ。床には壊れた機械や家具が散らばり、厚い灰が積もっている。
こうして見てみると、何かの実験室に見えなくも無い。
だが、そもそも少年には、ここへ来た記憶がなかった。故に何故自分がこの実験室に見える廃墟に居るのか分からなかった
「……俺は……誰だ?」
その言葉が、静まり返った廃墟に響く。
少年は名前すら思い出せない。所謂記憶喪失らしいが、まぁそれはあんまり重要には思わなかった。
何故なら此処は実験室に見えるから。
歩いてればなんか見つかるっしょと、少年は楽観的に考えていた。
30分後──
「何も無かった……」
少年の楽観的思考は早急に何処かへ吹き飛んで行った。諸行無常
戻ってきてしまったので、取り敢えず色々部屋を見てみることにした。
まず目に入ったのは、崩れた机だった。
机の上には、古びた紙が何枚も散らばっている。
少年は一枚を拾い上げた。
長い年月が経ったのか、紙は黄ばんでいて、端は黒く焦げており、文字がほとんど読めない。
「……これも、違う」
次の部屋へ進む。
扉は半分だけ残っていた。
中は真っ暗だったので、少年は壁に手をつきながら、慎重に進む。
すると、足元に何かが当たった。
カチャッ
拾い上げてみると、拳銃だった。
見たら分かるが、持ってみた所どうやら本物みたいだ。
──カチッ。
使えない。
「……流石に使えないか、それより何で銃なんか有るんだ?」
それでも少年は取り敢えずその拳銃を持っておく事にした。
何かの役に立つかもしれないと思いそのままさらに奥へ進む。
そこには階段があったが、半分以上が瓦礫に埋まっており、通れなさそうなので別の部屋に向かった。
階段の先には、小さな部屋があり、中央には壊れた端末?
の様な物が置かれている。
「……これなら、何か有るかも知れない」
少年は端末に近づいた。
画面にはひびが入っており、あまり使えそうに思えないがそれでもこの端末しか自分を知る手掛かりが無いため仕方なく電源ボタンを押した。
少年の手が止まった。
「……ついた?」
画面が一瞬だけ明滅する。
そして、途切れ途切れの文字が表示された。
──《に、認、証完了》
──《お、おか、お帰り、な、さい》
──《……》
それだけ言って画面が消えた。
「お帰りなさい……?」
取り敢えず少年は端末を叩いた。
「おい、もう一回付けって!」
しかし、もう反応は無かった。
「クソッ!」
少年はしばらく画面を見つめていたがふと部屋の隅に目を向ける。
そこには一枚の写真が落ちていたので少年は拾い上げた。
どうやら写真には、数人の人間が写っている様だ。 その中に──
「……何だこいつ?」
写真の端に、一際目立つ姿をした、奇っ怪な男? の大人? がいる。
それ以外にもロボットが居たり、犬や猫が二足歩行をしていたりと、結構突っ込み処が有るのだが、その謎の怪人から目を離せなかった。
写真の裏には、かすれた文字が残されていた。
──「コンティニュー」
「……何が? ゲームの話か?」
少年が写真とにらめっこを続けていたその瞬間。
廃墟の奥から、もっと言えば外であろう場所から、
──ゴゴゴゴ。
と、建物が揺れる様な大きさであろう何かが動く音がした。
少年はゆっくりと顔を上げる。
さっきまで誰もいなかったはずなのに外から、音がする、化け物でも居るのか?
──ゴゴゴゴゴ。
──ズ……ズズ……
「……誰か、いるのか?」
やはり返事はなく、それどころか何処か遠くへ離れて行くのが音で分かった。
窓が無い所為で外の様子を確認できないのが悔やまれるぜ。
取り敢えず少年は写真をポケットにしまい、音のした方向と逆へと歩き出した。興味自体は有るが、それでもまだ、廃墟の奥には何かが残っている、そんな気がして止まない。
そして少年は、出口であろう音のする場所とは反対の暗闇へと進んでいった。
が、特に何も無かったので、結局音のする方へ向かった
何だったんだあの時間は、まだ何か有る、そんな気がして止まないとか思ってたの恥ずかし過ぎる
外に出た少年の目に飛び込んできたのは何処までも青い、青い空と銃を持った女学生それに加えて先程写真で見たような二足歩行の動物とロボット、オートマタ、アンドロイドといった面々であった。
まず一番に着目すべきはやはり、銃を持った女学生達だろう。
その女学生達の頭には何か、天使の輪っかと形容すべき謎の輪っかが浮いており、加えて見た所女学生しかいない点、そして銃をまるで生活必需品と主張するように持っている所可笑しな点を挙げればキリがないが、やはり銃に目が行ってしまう
「……どうなってるだ?此処は?」
To be Continued