ベン叔父さんはスパイダーマン界きっての聖人の一人、聖なる人ってさ・・・汚したくならない?私はなる。
こう、聖女に夜中ポテチの快楽を覚えさせるみたいな冒涜大好き。
オズコープ社のインターンで起きたトラブルで僕ことピーター・パーカーは謎の蜘蛛に噛まれてしまった。
あまりの痛みに思わず「痛ぁっ!?」叫んでしまえばミスティはポロポロと涙を流しながら「ピーター、痛い?どこ、大丈夫?」僕の身体をあちこち確認するし、いや近いよミスティ!
痛いのよりもっとヤバいのが来ちゃうからもうちょっと離れ、いや、力強いなミスティ!?それとも僕がモヤシなだけ?
そんな僕を最初は心配してる素振りだったネッドとハリー、あっハリーはもう一人の親友でハリー・オズボーン、このオズコープ社の社長子息だったりする。知ってるかもだけど一応ね?
まぁそれはさておき僕が大丈夫そうだと見るやミスティにくっつかれてドギマギしてる僕をニヤニヤと嫌らしい笑みで眺める二人。
「やぁー、信じられますぅ?ハリーさんあの二人あれで付き合ってないんですぅってぇ?」
なんだそのオバサンっぽい喋り方はネッド。
「あぁ、目の毒・・・いや一周回って目の保養だなコレは。オレとしてはピーターからじゃなくてミスティからで既成事実でゴールインだと思うが・・・ネッドそっちはどう思う?」
「いやぁ、僕も一緒。賭けになんないって。」
おいコラ君達ねぇ・・・。あっ、ちょちょちょ、ミスティさん胸、胸が、そこはマズイってそこに胸当てちゃマズイって!!
死ぬから!僕の社会的生命死んじゃうから!?あっ、アッーーーー!?
その後、トイレに逃げ込んだ僕を誰が責められるだろうか、少なくとも男性は責められない筈。うん、キットネ
そして翌日、僕の身体は変貌を、いやこれは進化?何にせよ僕の貧弱モヤシボディはスリムながらもムキムキに、そして壁に張り付いたり天井にくっついたり出来るようになっていて、さらに感覚も鋭敏に、視力もメッチャ上がってた。
まるでスーパーヒーローのようじゃないか、こんなこと現実にあるのか?もしかしたらあのアベンジャーズにスカウトだってあり得ちゃうかもしれない。
原因があるとしたら昨日のオズコープ社で蜘蛛に噛まれたアレだよな・・・アレしか考えられない。
ここで僕は人生最大の過ちを犯すこととなる。どうしてこの力を私利私欲で使おうとしてしまったのだろう、と。
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私の名はベン・パーカー、しがない電気工のオジサンだ。
甥であり息子同然のピーターと、最愛の妻メイという素晴らしい家族に親友の娘であり、そう遠くない未来に義娘になりそうな娘ミスティという素晴らしい人達に恵まれている。
人の知恵は科学は大きな力だ、大いなる力には大いなる責任が伴うものだ。だからこそかのトニー・スタークもそれに気付き兵器産業からは手を引いたのだろう。
科学者が生み出したものには、力には責任が伴う。人はそれを忘れてはいかんのだ。
最近、ピーターの様子が少しおかしい、浮かれている?とでも言えば良いのか・・・調子に乗っていて少し危なっかしい。
図書館に行くというピーターを車で送迎した時、私はピーターにこの話をした。
「いいな、ピーター・・・忘れるな。『大いなる力には大いなる責任が伴う』」
「わかったよベン叔父さん、でもごめん、話の続きはまた今度でいいかな?」
若いうちは仕方の無い事かもしれん、だがピーターよ忘れないでくれよ、この言葉の真意を。
そしてそれから暫くの間、私は暫くピーターとの思い出を振り返っていた。
何故今なのかは私にも分からん、虫の知らせ・・・というヤツだったのかもしれん。
思い出の中のピーターはいつもミスティに抱きつかれて赤面していたり、ミスティの胸に手が触れてしまい慌てふためく姿だったり、二人揃って転んだ拍子にピーターの顔にミスティのお尻が乗って声にならない絶叫を上げる姿だったり・・・。
うむ、ピーターよ。きっとお前だけなのだ。ミスティを守れるのはお前だけだぞピーター・・・色々な意味で、早く貰って上げなさい。
ジョナもお前の事は気に入っているんだ。男らしくガバっといくのも時には大事だぞピーター!赤面しとる場合ではない責任を取るんだ!
そんな益にもならん事を考えていると銃を持った男が私と隣の車に向かって走ってきて―――。
「邪魔だどけジジイ!」
そしてバギャンとグチャりと生々しい音を私の耳は―――。
「なに、してる、の?」
底冷えのする様な声だった。絶対零度と言う言葉が似合う声を私は知らない。
「あぎゃあああああぁあぁああっ!?!?」
男の手の中にあった銃は細く靭やかな指に寄って、男の掌ごと圧縮されていた。銃が変形する程の万力の如き握力で握り絞められたであろう男の手は悲惨の一言に尽きる。
そこでようやく私はその少女の正体を理解した。
「フェア、リー?」
近頃ニュースを騒がせているヒーローか不審者か、しかし実際に彼女に助けられた人はこの短い期間の中で結構な数がいる。そして今日、私もその中の一人になったということか。
然し、ニュースを見ても思ったが実物を見ると・・・うむ、いや、私は誓ってメイ一筋だ!一筋だが・・・。
セクシー過ぎないかこの娘。なんだそのケシカラン鼠径部は。
太腿に食い込み過ぎだろうそのベルトは、膝枕してもらったら最高の枕になりそうな膝・・・って、ち、違うぞメイ!私はお前の膝が一番だとも!誓って!
「おじ、さん。大丈、夫?痛く、ない?怪我、して、ない?」
舌っ足らずでたどたどしい余りにも幼気な口調、見た目とのギャップのせいで脳がバグりそうだ。なんだこれは新手のテロか?
全ての妻帯者と恋人を持つ男性の天敵ではないかコレでは。い、いかん彼女は私を心配しているだけなのだ。
これは、そう、きっと彼女の服のセンスが独特過ぎるだけで彼女自身は良い子・・・む?おかしい私の脳が何か深刻なエラーを・・・?
液晶画面の如き仮面の眉がしおしおに垂れておりあからさまに心配の表情が見て取れる。
そのあまりのミスマッチな服装と言動、そして動きのクセから私の脳がとある答えを導き出してしまった。
フェアリーの正体が娘の様に思っている少女である事を。
「あばーーーーーーっ!?」
「おじ、さん!?」
わ、私は娘の様に、ピーターの想い人によりにもよって・・・おギャりたい、と!?ひ、人として許されては、あばーーーっ!?
視界の片隅に愛する甥の姿が映る、あぁ、すまないピーター。私は叔父失格だ・・・大いなる責任の前に叔父の責任すら果たせんとは・・・。
「ベン叔父さん!?確り、何があったの!そんな何があったんです、かってフェアリー!?」
「ぴ、ピーター・・・「叔父さん!?」いいな、忘れるな・・・ちゃんと責任取るんだぞ・・・ピーター・・・」
「いやさっきと言ってる内容が違うような、叔父さん?叔父さん!?」
意識が遠のく中、警察が駆けつけ、フェアリーは私の事を心配そうに見ていたが警察がフェアリーに事情聴取しようとするとあたふたとしたと思ったら空に飛んで逃げてしまった。
ピーターよ、叔父失格な私から最後の願いだ・・・どうか責任取ってあのハレンチ妖精を捕まえるんだぞ・・・これ以上私の様な犠牲者を出さない様に・・・ガクッ
「ベン叔父さーーーーーーーん!?」
それから暫く、ベン叔父さんはやたらとメイ叔母さんに膝枕をせがむ様になり、「あぁ、やはりこの膝だ・・・私にはこれがあればいい・・・すまないメイ、情けない夫を許しておくれ」とか言ってる叔父さんにメイ叔母さんは終始呆れたご様子だった。
ところで家でイチャイチャされると僕の肩身が凄く狭いんだけと?
ちなみに僕はベン叔父さんがあのハレンチ妖精フェアリーに救われた事を後から知って死ぬ程後悔した。
勿論フェアリーには死ぬ程感謝した。ベン叔父さんの命を救ってくれたんだ。これ以上の事はない。
けど僕は自分を責めた、僕が手に入れた力を私利私欲に使おうとして、僕が見逃した強盗が危うくベン叔父さんの命を奪う所だったんだ。
今回はたまたま未遂だっただけだ。次はないかもしれない。
そしてそれは僕だけの話じゃない。次はどこかの誰かかもしれない。
そして僕にはそれを救えるかもしれない力がある。それを手に入れたんだ。
この力はなんの為にあるのか、答えはベン叔父さんが教えてくれた。
『大いなる力には大いなる責任が伴う』
僕は生涯この言葉を忘れる事はないだろう。
そして同時に僕は誓う、あのハレンチ妖精のスーツをもう少しマシにしないと犠牲者が増えてしまう・・・!
ベン叔父さんの様な犠牲者をこれ以上出さない為にも彼女に追いつき、話をつけなくちゃならない!
ベン叔父さんの名誉にかけて!
「男ってホントに馬鹿ばかりね」
膝の上のベン叔父さんと決意を新たにする僕を見たメイ叔母さんはボソりとそう零した。
バイオハザードならぬセクシーハザードを起こすのがウチのM・Jです。
正体を知らない父からは痴女認定され、助けた人々の性癖を焼き変え、スパイダーマンを尻派に洗脳する悪い女になってもらいます。