「彩葉ー!あの戦うやつ教えて!!」
「えー、今ちょっと忙しいからパス」
「え〜!ヤダッぴ〜!!教えて教えて〜!」
「あぁ〜もう、うっさい!」
かぐやが配信を始めてからというもの、かぐやの要望がワンランクアップした。
今はKASSENを教えてと床に転がって駄々をこねている。まぁ教えてあげれるならしてあげたいけど今は大事な模試前でかぐやの相手をする暇がない
「芦花か真実なら言えば教えてくれると思うよ。頼んでみたら?」
真実と芦花も大物インフルエンサーであり女性である為炎上するリスクも限りなく低い
その上、二人ともプロと比べると劣るかもしれないが上級者と言っていいほどKASSENが上手い。その上かぐやに甘い
これ以上の適任はいないだろう
「ん〜……。!!いいこと思いついた!!分かったら頼んでくる!!」
「あっちょっと!道路は気をつけなさいよ〜!……ったく」
そう言ってかぐやは勢いよく玄関を飛び出して行った。
ふぅ、やっと静かになった。これで集中できる、……ってかいいことってなんだろ
────────────────
「松陽!よっす!!」
「ん?かぐや?どうしたんだ。珍しいじゃないか酒寄さんも連れずに」
俺の店にかぐやが尋ねてきた。大体かぐやが来る時は酒寄さんがバイトの日か酒寄さんと一緒にお菓子やパンケーキの粉を買う時だけだ(彩葉の意地によりお金を払ってる)
「まあ上がりな。何か食う?」
「食う!!パンケーキ!!」
「はいよ。あんたも好きだね〜」
取り敢えず俺はエプロンを取り出し、キッチンでパンケーキを三段焼き上げかぐやの前に出した
「はい、お上がりよ」
「いただきます!……ん〜!!美味しい!松陽天才!!」
「ふっふっふ。そうだろう。何しろこの道100年だからな」
「うぇっ!松陽おじいちゃんじゃん」
ぐっ…こいつ、人がちょっと気にしている事を……
俺がここまで来るのに何度、何度ジェネギャを経験してきたと思ってんだ。分かるか?マンモスち◯こで大爆笑してたのにそもそもマンモスが通じなくなっていった奴の気持ちが
ん?そういやヤチヨって月でも結構長い事生きてたんだよな?って事は……
「なぁかぐや。お前月にどんくらいの時間いたんだ?」
「ん〜っとね〜。確か……」
「かぐや〜?女の子が年齢なんて言うものじゃ無いんだよ?まし聞かれたら相手の顔面をえいっ⭐︎ってしちゃうんだよ」
「へ〜なるへそ」
「やめろ。かぐやに捻じ曲がった事実を教えるんじゃ無い……それはそうと、今日は何しに来たんだ?」
「あっそだ、かぐやね!KASSENの配信したいの!!だから松陽に教えてもらおうと思って!!……だめぇ?」
そうかぐやが上目遣いで聞いてきた。横からなにやらビキビキと血管の音が聞こえるがひとまず無視する
「ふ〜む、酒寄さんはどうしたんだ?」
「なんか模試?ってやつで忙しいらしい」
「なるほど。……よし、いいぞ。教えてやる」
「ほんと!?やったー!!」
「ただし!」
かぐやが立ち上がり腕を掲げて喜んでいるがそこに俺は指を立て、言葉を放つ
「配信に俺を映さない!いいな?」
「うぇっ!なんで?」
「何でもです」
そりゃそうだろ。女の子二人のチャンネルにいきなり見知らぬ男が入ってみろ。俺は生きて帰れないだろう
どこからともなくユニコーンが湧いてきて瞬く間に炎上からの明日のジョーのように燃え尽きるだろう
「そんな……どうしても?」
「駄目」
「やーだー!!やだやだやっだー!!」
「だめよーダメダメ」
「かぐやかぐや」
「ん?」
駄々をこねるかぐやにヤチヨがチョイチョイと手招きをしてこしょこしょと耳に何か吹き込んでいる
「ねぇ松陽……かぐや、こんなところで終わりたく無い……
「……!」
かぐやが目を潤ませながら俺に訴えかけてくる。それが昔のヤチヨの目に重なって見えた
……こいつ。ねだるのが上手くなったじゃないか
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「かぐやっほ〜!かぐやだよ!!」
:かぐやっほ〜
:かぐやちゃ〜ん!!
:結婚しよう
:お巡りさんここです
かぐやが配信を始めた途端同接は1000を超え途端にコメント欄が賑わい始めた
「今日はね〜スペシャルゲストがいます!!こちら!!」
「ど、どうも〜。松陽っていいます。よろしく……」
:は?男じゃん
:燃やせ
:生かして帰すな
:コロスコロスコロスコロスコロス
俺が出た瞬間からコメント欄の勢いが二段階くらい上がった。ほらみたことかこれみたことか!
「えー、私はこちらのかぐやの保護者をやらせてもらっています。なので皆さんの思うような関係では無いのでご安心を」
そう、俺たちが出した妥協案がこれだ。一応嘘は言っていない。そう、嘘はね
:あっパパの方
:お父さーーーーん!!
:お父さん、娘さんを俺に下さい
:いや、絶対嘘やん
……うん、やっぱり全員は信じてないな、まあ仕方ない。炎上さえしなければ何とかなる
「はい、じゃあ企画の方を始めていくんですけど、今日はKASSENを教えてほしいって事だよね?」
「うん!教えて!師匠!!」
「師匠はやめようか」
────ルール説明─────
「……と、大体こんな感じです。じゃあ取り敢えずかかって来なさい。それが一番早い」
「うっしゃ!!どりゃー!!歯ぁ食いしばれ!!」
かぐやがハンマーを俺の頭上に振り下ろしてくる。俺はそれを太刀の剣先で軌道を逸らしそれを防ぐ
「うぇっ!?何それ!?ずれた!?」
「ふっふっ。剛を制するのはいつの時代も柔ですよ。じゃんけんでもそうでしょう」
その後もかぐやは俺にハンマーを打ちつけてくるがそれが俺に届く事はなかった
「キィーー!!悔しい〜!!」
:つんよ
:えっ、プロの方?
:太刀ってそんな強いんや。俺も使お
:↑やめとけ死ぬぞ
「筋は悪く無いよ、ただやっぱり動きが単調すぎる。それじゃ前の動きから簡単に次が読める。これからはフェイントや足の動きを鍛えようか」
「よっしゃー!!絶対その顔に吠え面かかせてやる!」
「……ふぅ、では今日はこのくらいにしとこうか」
「ゼェ……ゼェ……死ぬ……本当に、ゲホッホントに死ぬかと思った……」
あれから大体3時間。ぶっ通しで俺のスパルタ⭐︎強くなろうトレーニングを受けたかぐやは虫の息といえるレベルで疲れ果てて地面に伏していた
:虫の息ww
:松陽強すぎやろ
:息を切らしたかぐやちゃん……ふぅ……
:お巡りさんここです
「じゃあかぐやがもう動けないみたいなんで配信切りますね。じゃ、さらばーい」
こうして今日の配信は終わり、この動画だけで登録者が2.5万人増えたと言う
これ以降、松陽はこのチャンネルの準レギュラーと化し振り回される事になるのはまた別の話
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配信小話、お化け屋敷
「かぐやっほー!!かぐやだよー!今日はね〜またまたゲストがいます!!こちら!」
「はい、松陽です……ごめんなさいやっぱ帰してください」
「だ・め♡」
「嫌だぁぁぁぁ」
そう、俺は今かぐやの配信に出ている。ここまではまだいい、だが問題なのは今回の企画がお化け屋敷と言う点だ
しかもおまけに日本一のお化け屋敷だし。いやまあ別に?ビビってるとかじゃ無いし?でもやっぱりお化けとか下らない子供騙しに構ってられないだけだし?
:お労しや松陽
:バチビビり松陽w
:あれ?どちら様?
:いつもと様子が違いすぎるw
うっせぇお前ら!!好き勝手言いやがって
おおいいよ。やってやんよ。まあ何もビビんないから取れ高はないがな!
「うばぁ」
「ヒャアァァァァァ!!む#ひふ€¥ほとほ$¥2やむ!?」
「みんな大変!松陽が言語能力を失った!」
:かわいそ
:ヒャアァァァァァw
:こんな声人間が出せるんだ
:乙女松陽……アリ!
ば、バカな。た、たった2分でこの私にこれほどのダメージを……。って言ってる場合じゃあねぇ!!
やべえ。マジでやべえ。うんこ漏れそう、ついでにションベンも。何なら上の穴からはもう汁ダラッダラよ。鼻水と涙で正面見えねぇよ
「よし。かぐや、引き返そう。こんなとこいたら駄目になる。具体的には人の唐揚げに勝手にレモンかけるくらい駄目な人間になる」
「あの日の悲〜しみ〜さえ〜♩」
「そっちのレモンじゃねぇ!!」
:レモン違いw
:例えがやけに具体性あるのやめてw
帝アキラ:松陽さんお化け苦手なんだ。へー
:えっ帝!?
何とここでまさかの帝アキラ降臨によりコメント欄が盛り上がる。しかしそれとは対照に俺のテンションは急降下だ
朝日くぅぅん!!何笑ってんだお前ぇぇ!!
あの日のル◯ンドの恩を忘れたか!!あの日囲んだちゃぶ台は全部嘘だったのか!?答えてくれよ!!
「ぴょっす」
「うぎゃぁぁぁぁあぁぁ!!」
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「し、松陽ごめんね……大丈夫?」
「もうやだ。外って怖い。社会って怖い、もう外出ない。一生部屋にいる」
かぐやがお化け屋敷の門の端で体育座りでうずくまっている俺に声をかけるが俺の心には届かない
先生は深く傷付きました
「ほ、ほーら松陽チュロスだよ?おいしーよー?」
「……ふいっ」
:拗ねてる松陽w
:可愛いなw
:俺もう男でいいかも
狐のJK:可愛い
尚、この後1週間松陽は部屋から出てこなかったと言う
いつもみてくださってる方々ありがとうございます。最近呪術廻戦の二次創作にハマっておりまして描きたい欲が爆発して1話目だけ書いてみたので見ていただきたいです。基本はこっち完結させるの優先でやりますがたまに味変で書こうと思います