ガンダムビルドファイターズ STARS   作:JOE596

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初投稿です。
完全に趣味の作品ですが、読んでもらえると嬉しいです。


第一章 めぐりあい 放課後
プロローグ「星を継ぐ少女」


────────懐かしい夢を見た。

 

「だいぶ落ち着いてきたか?気晴らしに何か見ようか」

そう言って父さんは、1つの作品を見せてくれた。

画面の中では、巨大な岩の塊が地球へ落ちようとしていた。

それを一機のガンダムが、たった一機で押し返そうとしている。

「……なんで?」

幼い私は、布団から顔だけ出して画面を見ていた。

「どうした?」

「だって、あんな大きいの、ガンダムだけじゃ無理じゃないの?」

父さんは少しだけ笑った。

「そうだな。普通なら無理だ」

それでも画面の中のガンダムは止まらなかった。

私はそこで暖かな光を見た。

「どうだ?」

父さんは、優しい顔で尋ねてくれた。

「……かっこいい!」

「そうかそうか! ちなみにレイはどんなところがカッコよく感じたんだい?」

「えっと……う~んとね……あんな大きな岩押しちゃうところとか、背中のマントみたいなやつとか!前に見たのとは全然違うけどかっこいい!」

まだ幼かった私はちゃんと答えようとして、一生懸命父さんに説明したんだっけ。

「背中のマントみたいなのっていうと、もしかしてフィン・ファンネルのことか!」

「うん! そのふぁん? ふぁんねるってやつ!」

「そうかそうか!レイはガンダムが大好きだなぁ、さすが父さんと母さんの子供だなぁ……」

そう言って父さんは頭をくしゃくしゃに撫でてくれた。

あの頃は、話の内容はわからないけど悲しい話が多いのはわかってた。

でもそれ以上に、宙を駆けるモビルスーツをただ、きれいでかっこいいと思ってた。

「私もこんなの作ってみたい!」

「そうか!じゃあレイが元気になったら一緒に作ろっか!」

「うん!」

「パパ!レイもまだ熱があるんだからあんまり興奮させないの」

と母さんが妹の世話をしつつ穏やかに注意する。

「あはは...。ほら、母さんもこう言ってるし、続きは元気になってからな」

そういって少し笑いながら寝かしつけてくれた。

 

あの時、自分だけのきれいなモビルスーツができるって思ってすごくうれしかったことを今でも覚えてる。

 

「ガンプラはな、作った人の心からの好きが全部現れるんだ」

数日後、ガンプラを始めて作ったとき父さんは、穏やかな顔でそう言ったんだ。

「好きがあらわれる?」

「そう、その人が何をかっこいいと思ったのか、何をしたいから作ったのか。それら全部が集まってガンプラが出来上がるんだ」

「そうなんだ!じゃあれーちゃんが、ガンダム一番好きだから!れーちゃんが一番かっこいいガンダム作る!」

「お、それは大きな夢だなぁ!父さんも張り切って手伝っちゃうぞぉ!」

「じゃあれーちゃんは、頑張ってお父さんのよりかっこいいの作らなきゃね」

「ぜったいつくる!」────

そう言った私を父さんも母さんも、笑顔でなでてくれた。

皆の居る穏やかなあの日々(過去)の記憶。

 

────その感触だけを今でも覚えてる。

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