東方紅魔郷のリメイクをプレイして書きたくなりました。
ハーメルン…というより、書き物は久しぶりなので、ハーメルンの仕様や文章構成に拙いものはあると思いますが、楽しんでくれれば幸いです。
あと、ギリギリのエロを書きたい。
目を開けると、そこは真っ暗な空間。
手足を動かすが、この暗い空間はどうやら小さな箱のようなもので、狭く、自由に動けそうにない。
ふと、そこで私が横たわっていることに気づく。
「…ここは、どこだ?…いや…どこ…かしら?」
男口調で話すも、そもそも私は男性だったか?それとも女性だったのだろうか…何も、思い出せない。
だが、先ほど発した私の声は幼い女性の声。
ならばやはり女性だったのだろうか。
そんなことをぼんやりと考えていると、起きたばかりの目と脳が段々と覚醒しはじめる。
「…出れないのかしら」
言いながら手足を動かすと、足が天井にぶつかる。
ぶつかった拍子に天井だったものがズレ、小さな暗闇に光が差し込む。
それに気づくと、手で天井を押しのけ、のそのそと立ち上がる。
いつから寝ていたのだろうか、少し頭がズキズキと痛む。
辺りを見回すと、一面深紅の室内。
部屋の出入口である扉と外の自然光を差し込む窓、それしかない殺風景な気持ち悪いほどの真っ赤な部屋の真ん中に一人佇む。
いや、正確にはまだある。
今しがた私が横たわっていた箱のようなもの。
これは…
「棺…ね……なんでこんなところで寝ていたのかしら?」
外装は真っ黒で、蓋の上部には小さな十字架のシンボルが彫られており、中はふかふかの真っ赤なクッションのようになっており、薔薇が詰められている。そして、ぽつんと枕のようなものもある。
そこで自分の体、それを纏う衣服が目に入る。
白が強いピンク色を基調としたもので、太く赤い線が入ったレースがついた襟で、袖はふっくらと膨らんでおり、袖口は赤いリボンが蝶々結びされている。
左腕には赤線が通ったレースも巻いている。
スカートは踝までの長さで、これも赤紐が通っている。
自身の衣服を観察していてふと気づく、何かをかぶっていることに。
右手でそれを掴み見る。
「これは…ナイトキャップ?」
これまた白が強いピンク色で、右側に周囲を締めている赤いリボンがある。
「…というか、私ってこんなに小さかったかしら?それに…」
バサッ、と背中から音がする。というより、私自身が鳴らしたのだろう。
鏡がないため全容を確認することは難しいが、背中についてあるものの先端を手で掴んでみる。
「これは、羽?翼かしら…でもこんなもの、普通の人間についているはずが…ッ!?」
突然目の辺りに激痛が走り、思わず目を押さえて屈む。
「はぁ…はぁ…ちッ…いったいなんなのよ…」
痛みはすぐに止み、先ほど見えた窓から外を確認しようと考える。
まるでそこで寝るためのような棺から出て、窓から外を見てみる。
そこはまるで立派な西洋の洋館…だったのだろう場所。
左右に見える洋館の外壁のレンガは所々剥がれ落ちており、ツルのようなものが至る所に生えている。
真下を見ると中庭のようなものが見える。
目を凝らすと噴水のようなものが視認できるが、どうやら水は流れておらず、落ち葉が溜まりに溜まっている。
そんな中庭を囲うようにこの館は建てられており、前方にはもはやその役割を果たせていないだろうひしゃげた門がある。
そして、ひしゃげた門のさらに奥、大きな湖を遮るようにこの洋館へと続く一本橋。向こう側を見ようとするが、どうやら湖の辺りは霧が濃いらしく、全然見えそうにない。
ふと、空を見上げる。
太陽の光など少しも差し込まないほどの雲が空を覆っている。
いや、あれは本当に雲なのだろうか?目を凝らすと少し赤みがかかっているようにも見える。
「ククッ…いい天気ね」
…はて、なぜこのような気持ち悪い天気を見て私は『いい天気』などと言ったのだろうか…それに笑い方もこのようなものではなかったような気がする。
「意識がはっきりしないわね」
起きた時から感じている違和感。
まるで自分が自分ではないような感覚。
いったいここで眠る前の私は何をしていたのだろうか…
「…考えても答えは出そうにないわね…とにかく、この部屋から出てみましょうか」
ガチャリと、部屋から出てみると、そこは廊下。
辺り一面真っ赤な廊下が左右に続いている。
「…気が狂いそうなほどに続いてるわね、この廊下」
まるで終わりがないのかと錯覚するほどの廊下に少し嫌気がさしながらも、とにかく歩くことには進まないため、手当たり次第扉を開けながら洋館を探索し始めた。
「ここ、私以外には誰もいないのかしら…?」
よくよく考えると、先ほど見たこの洋館の外観から推察するに、およそ人が住めるような状態ではないのは明らか。
ではなぜ、そのような場所に私はいたのか。
「はぁ…考えても答えは出なさそうね…」
そのような具合で、自分自身が何者なのか、ここはどこなのかなどをぐるぐると思考しつつ扉を開けていると、手洗い場のような部屋の扉を開けたことに気づく。
「手洗い場…ッ!!」
なんの気なしに入り、散策しようとして、信じられないものを見てしまった。
いや、正確には見えなかったから信じられなかった。
「うそ…でしょ?…私が…映ってない?」
手洗い場の鏡の前で呆然と立ち尽くしたあと、すぐに寄り、鏡に手をつきながら覗き込むように凝視するも、見えなければおかしいはずの姿が一向に見えない。
「これは、どういうこと?…イダッ!?」
また、先ほどのように目に痛みが走る。
それは数分前に感じた痛みよりも強く、目以外にも頭がズキズキと痛みだす。咄嗟に目を押さえてうずくまる。
それはどれだけ続いただろうか、体感は数十分にも感じたが、実際には数秒かもしれない。
そんな中、私は目を押さえていた手をゆっくりと離す。
「私はレミリア。レミリア・スカーレット…」
突如、脳内に自分の名前であろうものが流れ込んできた。確証はないが、恐らくこれがこの体の持ち主の名前なのだろう。いや、きっとそうなのだ。
「…ここにいても何も進展しないでしょうし、外に出てみましょうか」
玄関までのルートがよく分からないため、廊下の窓を開け、そこから出ようとした時、背中の翼が大きく広がった。
まるで、飛ぶことが当たり前であるかのように。
「不思議なものね、こんな体知らない筈なのに、飛べることに違和感を覚えず、飛び方も知っているなんて」
館の門の先にあった橋の先を目指そうとして、中庭を通り過ぎ、門をも越えて館を後にする。
湖の上にかかる一本橋の少し上を飛びながら、後ろを振り返ると、霧がとても濃くなってきていたのか、先ほど飛び出した館はもうすでに見えなくなっている。
「変ね、別にあそこに住んでいた訳でもないのに、少しだけ…さびしいわね…はぁ…とにかく、人がいる場所を探しましょうか」
後ろを見るのをやめて、ドンドンと加速する。
およそ人が出していい速度ではないはずなのだが、なぜこうも違和感もなく、むしろこれが当たり前のように感じてしまうのだろうと思いながら、村のようなものがないか上空から探す。
「しっかし、まるで何もないわね…木ばっかりでヤんになるわ……ん?あれは…」
館を飛び出してから既に100キロほど離れたところで、小さな村のようなものを見つけた。
「とりあえず、あそこでここがどこなのか聞いてみましょう…というか、言葉通じるのかしら?」
起きてからずっと、私は日本語で話しているのだが、どう考えてもこの陸地は日本ではないように感じる。
「…ん?ていうかなんで私は日本語で話すことが当たり前なんて考えているのかしら?…はぁ…やめやめ、とにかく情報収集ね…」
ふわりと、地に足をつけて着地する。
村のど真ん中に降り立った幼女を村の人間はポカンとした顔で見つめていた。
「あ、しまった…どう考えても私普通の人間じゃなかったわよね?…はぁ…こんな翼もあるし、絶対変に思われるわね…って…なにこの人達」
今の姿を思い出し、やってしまったと顔に手をやる。
というか、そもそも普通の人間は空から降りてこないというのは野暮である。
そんなことを考えながら周囲を見てみると、そこにいた人たちの姿が少々歪であることに気づいた。
いや、見た目が普通な人間もいるのだが、数人ほど、所々人間ではないような姿形している者がいる。
ある者は、目が飛び出ており。
ある者は、腕が4本生えており、全身がゴツゴツとした風貌。
(私の知る世界じゃない?…いや、そもそも私の知る世界って何よ…)
考えても仕方ないと思い、話しかけやすそうな人を探す。
私を見て手や足を止めていた人間も、数秒するとなんともなしに日常を再開させる。
どうやら、私のような姿形をしているのは何も不可思議ではないようだ。
少し歩いたところで、ベンチのようなモノに腰掛けている男を見つけた。杖を持ち、足腰も悪そうな老人である。
「…あ、あの、そこのご老人?ここがどこなのか分かるかしら?できればここよりもっと大きな都市があるなら、その方角を教えてほしいのだけれど?」
「……?――――――?」
(やっばい…何言ってるのか全然分からないわね)
話しかけてきた私の顔を見て、ボケ~とした老人は口をモゴモゴ動かすが、何を話しているのかまったく理解できない。やはり、言語が違うのであろう。
「はぁ…本気でどうしましょう…」
情報収集出来なさそうな現状に落ち込んだ私は、ご老人の隣を失礼してベンチに腰掛ける。
すると、ぽつりぽつりと雨が降り始めた。
「まったく…泣きたいのはこっちよ」
隣の老人はそそくさと家に帰っていき、周りを行き交う人々も屋内へと入っていく。
傘も刺さずに、雨降る外で、一人ボーッと空を眺めているそんな時だった。
「なんか…体がヒリヒリするんだけど…」
理由は分からないが、急に体の表面がヒリヒリと痛みを訴え始めたので、とりあえず近くの雨避け出来そうな場所に避難した。
「もう!なんなのかしらまったく!」
痛む体を見ると、所々皮膚が爛れているのが確認できた。
「うげ…キモいんだけど…なんでこんなに?……まぁ、理由は分かんないけど、雨よね…多分」
なぜこんな事になっているのか分からないが、先程と今の違いは雨が降っているか否かでしかないため、原因は雨にあると仮定する。
「傘持ってくればよかったわね…あったのか知らないけれど」
なんて、そんなことをボヤいていた時であった。
村のどこかから、男の叫び声が聞こえてきた。
相変わらずここの言語が分からないため、何が起きたのか理解できないが、その叫び声から察するに非常事態であることは確かなようだ。
それに、叫び声と共に、大きな、建物を壊しているような音も聞こえてくる。
「何があったのか確認しに行きたいけれど…雨に打たれたら体が…あれ?」
ふと、先程のヒリヒリしていた痛みが引いている事に気がつく。
体も確認してみると、爛れた皮膚は元の状態に戻っている。
「あれ?いつの間にか回復してる?……なら、少しくらいなら大丈夫かしら?」
そう考え、雨避け出来そうな場所を探しながら、叫び声がする方に向かって移動する。
すると段々、叫び声が大きく聞こえるようになるにつれ、建物の損壊が目立つようになってきた。
また、そこらに倒れている人が何人かいる。よくよく見ると何者かに斬られたのだろうか、切り傷のようなところから血を流して倒れている者もいた。
「ちょっとちょっと…なんなのよこれはいったい…ッ!!」
倒れている人間に駆け寄ろうとした、その時、目の前に剣のようなものが横切って飛び出してきた。
思わず、反射的に後方に飛び退き、それが飛んできた方向を見る。
あのまま倒れる人に駆け寄っていれば、串刺しにされていたであろう。
「あんた達…なに?」
そこには、見た目が瓜二つの紫髪の男が二人。
どちらも腕と肩から蛇腹剣のようなものが伸びており、どう見ても人間とは思えない。
「……は?日本語?その風貌で?いや、というよりここはオセオンの辺境地だ、お前こそ何者だ?…ヒャハハハハ!まぁ!斬り刻めばどうでもいいこと!」
「ヒャハハハ!そうだな!斬り刻もう!」
会話してくれる意思はどうやらないらしい。
瞬間、二人の蛇腹剣が同時に私に向かってきた。
のに、何故だろうか、危険だとも、恐怖も特に感じていない。
むしろ、この体はそんな危機的状態においても、余裕だと言わんばかりに冷静だ。
いや…これしきで動揺するなど、プライドが許さない。
首を斬り落とさんと、左右から迫りくる蛇腹剣を両手で掴んで止め、そのまま指に力を入れて砕く。
「「ッ!?」」
驚愕する二人を無視し、察知されぬほどのスピードで急接近し、互いの顔を片方ずつ掴み、思いっきりぶつけ合った。
ゴンッ!という鈍い音が響いたあと、崩れるように二人は気絶した。
「はぁ…こいつらいったい何だったのかしら…ていうか、日本語を理解してたってことは、どこかに日本はあるのよね……」
足下に倒れている二人を横目に、顎に手を当て思案する。
いつの間にか雨は止んでおり、痛みもまた引いていく。
「当面の目標は、日本に向かうこと…で良さそうね」
なぜここまで日本に固執しているのかはやはり分からないが、起きた時から話せている言語故、そこが帰るべき場所だと勝手に考えている。
それに、言語の壁というのはやはり痛い。
早々に戻る方法を見つけるのが吉であろう。
とりあえず、今のところの情報源はこいつら二人のみ。
ここで起こすのは村の人たちにも悪いだろうし、場所を変えようとし、二人の首根っこを掴もうとした時、自分の腹の音が鳴る。
「そういえば、起きてから何も腹に入れてなかったわね…」
ふと、気絶している二人を見て、何を思ったかそのうちの一人の首筋に顔を近づける。
カプッ
首筋に歯を立て、噛みつき、血を吸い出す。
なぜ、このような行為をしようとしたのか分からない。
分からない筈なのに、この行為がまるで当たり前かのように頭に、体に染み付いている。
少量飲むだけで、腹は満たされ、体に力が入るのを感じた。
「ぷはぁ〜…………………まっず」
彼女は気づいていないが、こうしてこの二人と出会い、情報源を確保出来たのは、彼女が持つ運命を操る能力によるもの…なのだが、その能力に気づくのはまだ先の話である。
書きたい所は妄想してあるのに、そこまで持っていくのが面倒くさい人です。
ストックはないし、社会人ですので投稿頻度は終わってますが、性癖を発散出来る用に頑張って書きます。