俺とジジイの提督生活(タイトル募集中) 作:Z/Xプレイヤー26
今、俺は混乱している!!本当に訳が分からない!!
自分が嫌になって、元帥の部屋から出た…それはまだ良かった!!だが、この大本営の無駄に滅茶苦茶長い廊下を歩いていたら、いきなり誰かに連れ去られた…いや、俺を連れ去ったのは人間じゃ無かった…何故なら、目の前に俺を連れ去った本人…じゃなかった…本体が居るからだ。
「ハハハ!!お初にお目にかかる!!大佐殿!!私はこの大本営に所属する『博士』に造られた、『艦娘指揮専用ロボット生命体』通称『司令官ロボ』の司令官くんだ!!」
な?混乱するだろ?
「早速で済まないが、この私…司令官くんの第一印象はどうかね…!?」
何かうざいな…よし、ここは正直に答えるか。
「とりあえず、スクラップにしたいな」
うん、嘘偽りの無い本心だ、マジでスクラップにしてぇ…
「何!?それはどういう意味だ!!(怒)」
「……そんなにキレるとは思わなかった、悪かった」
滅茶苦茶キレた…機械じゃ無かったのかよ…いや、艦娘も軍艦の魂を持った人の形をした兵器か…
「いや、私も悪かった…まだまだ感情制御のOSが未完成でな…恥ずかしい所を見せた」
「本当に凄いな、まるで本物の人間並みに感情豊かだ、あんたを造った博士は天才だな」
感情のあるロボットが艦娘を指揮するか…そしたら提督は必要無くなるか?
「恥ずかしい所を見せたお詫びと言ってはなんだが、私が艦娘達を指揮している所を見ていかないか?」
「それは見てみたいが…鈴谷と、はぐれちまったな…」
連れ去られた時には、一緒に居た筈なんだが…
「それは君の近くに居た、最上型の三番艦の事か?」
「その呼び方はしっくりは来ないが…間違っては無いな」
最上型の三番艦だったな…鈴谷って。
「その彼女なら心配は無い、恐らく私が指揮をしている艦娘達と一緒に居る様だな」
「分かるのか?」
「無線で連絡が来た、『見かけない重巡洋艦さんがオロオロしていたので、保護したのです!!』とな」
成る程、無線が付いているのか、確かに指揮しやすいだろうな、人間の提督よりもかなり優秀じゃないか?
「どのみち合流は必要だろう?ついでに私の部隊を紹介してやろう、ついてきてくれ」
「そうだな、宜しく頼む」
司令官くんだったか?…確かに司令官くんの言う通りだ、鈴谷と合流しなきゃならない以上は、ついていくのが得策だ…ぶっちゃけ、いきなり連れ去られたから、ここが何処だか分からないしな。
「そう言えば、何で俺をいきなり連れ去ったんだ?」
「あの永年中将殿の孫だと聞いてな、興味が湧いたのだ!!」
ジジイのせいかよ…まあ、もうそういうのは慣れたな…
因みに、司令官くんの見た目は、アメリカの大型トラックが変形して、人型になったような感じだ…そこ、どっかの超ロボット生命体みたいとか言うな…俺も思ったが…
「どうした大佐殿…?もうすぐ着くぞ、考え事か?」
「いや、何でもない…」
どうやら直ぐに到着する様だ、司令官くんが通れるくらいの大きな扉がある。
あそこが目的地の様だ。
「今、戻ったぞ!!客人を連れてきた!!」
司令官くんの声に気が付いたのか、二人の駆逐艦が出迎えに来た。
「司令官!!お疲れ様なのです!」
「お帰り、司令官」
確かこの二人は…電と響だったか?奥には暁と雷が居るな。
「紹介しよう、私の部隊の艦娘の電と響だ、そして奥に居るのは、暁と雷だ」
司令官くんが紹介してくれた、客人が来るのが珍しいのか、俺の顔をじっと見てくる。
「いらっしゃいませなのです!私は電なのです!!貴方があの中将さんのお孫さんなのですか?」
「想像よりは普通の人の様だね…私は響…宜しく」
「そうね…暁よ!一人前のレディーとして扱ってよね!!」
「雷よ!!かみなりじゃないわよ!!」
さっきから気になっている事がある、それは…
「……ジジイはそんなに有名なのか?ジジイの孫だと変人扱いとは…」
「はわわ!!ごめんなさいなのです!!」
「そんなつもりは無かったんだが、気に障ったかい?済まなかったよ」
二人が謝ってくる、直ぐに非を認めて謝れるのは好感が持てるな。
「別に気にしてないが…」
「君の質問には私が答えよう!!君のお祖父さん、つまり中将は、この大本営でもかなりの有名人だ!!」
どうやら司令官くんが説明してくれるみたいだ。
「別名『永年中将』と呼ばれているな!!いつも昇進の話を断っているからな、そう呼ばれている!!さらには、大将殿に説教が出来る数少ない人物だ!!他にも有名な話は沢山あるぞ!!」
そんなに有名だったのか、凄かったんだな…あのジジイ。
「何?何!?何の話ですか!?青葉、気になっちゃいます!!」
いきなり背後から元気な声が聞こえる。
「青葉、戻ってきたか…情報は得られたか?」
「はい!!司令官!青葉、見ちゃいました!!写真もあります!!」
「騒がしい艦娘だな、流石は大本営…色々な艦娘が居る」
流石に規模が違う、提督として働ける人間は数多く、それに比例して艦娘の人数も多い、更にはロボットにも提督としての能力を付けようとしている…
「あ!その人が鈴谷さんの言っていた大佐さんですね!!ども!青葉です!取材宜しいですか!?」
「取材は構わないが…鈴谷はどこだ?鈴谷と合流するために此処に来たんだが…」
目的の鈴谷が居ないみたいだが…
「あ!鈴谷さんなら、後で来ますよ!!その間に取材をさせて下さい!」
「分かった…何について聞きたいんだ?」
ジジイ関連の事か?
「ありがとうございます!!では、早速…何故大佐は艦娘との、いえ…金剛さんとのケッコンカッコカリを即決しなかったんですか?」
「……その事か、即決も何も…まだケッコンカッコカリ出来るレベルに達して無いだろ?」
分かっている…それは『逃げている』事を…理由になっていない事も…
「そうですか…では、次の質問です!!『提督も深海棲艦と闘えるようになる』としたら、どうしますか?」
「………闘えるなら、闘いたいな…艦娘達の負担が減らせるなら、願ってもないな」
闘えるなら、闘いたい…提督なんて名ばかりで、本当に危険な闘いをしているのは、艦娘達の方だからな。
「分かりました!!ありがとうございました!!」
「いや、大して何もしてないぞ…」
質問に答えただけだしな…等と考えていると、警報が鳴り響く、敵襲の様だ。
『小規模の敵艦隊を確認しました!!試験機の司令官くん部隊は出撃して下さい!』
緊急放送が流れて、司令官くんの部隊に出撃命令が下される、しかし司令官くん部隊って…
「フハハハ!!早速大佐に私達の部隊の力を見せる時が来た様だな!!総員!!出撃するぞ!!」
司令官くんが艦娘達に呼びかける。
「「おおー!!」」
5人が元気に返事をする、どうやら司令官くんの部隊は5人編成の様だな、大本営に居る部隊にしては、人数が少ないが、試験部隊だし、驚く事では無いかもな。
「暁、出撃するわ!!」
「雷、出るわよ!!」
「青葉、行きます!!」
「電の本気を見るのです!!」
「響、出るよ…」
5人が出撃する、戦闘の様子はモニターで見れるようになっている…流石は大本営だ。
「で?司令官くん…お手並み、見せて貰うぞ?」
隣に居る司令官くんに声を…
「司令官くん…?居ねぇ!?」
司令官くんが居なくなっていた、俺が辺りを見渡すと…
「司令官くん!!出撃するぞ!!」
「はぁ!?ちょっと待て!?何で司令官くんが出撃してるんだよ!?」
訳が分からない!!俺の言葉を無視して、司令官くんは出撃した…よく見ると、司令官くんの脚部は艦娘の装備と同じ様な物になっていた。
「……まさか、これで6人編成か?」
これ以上考えると、頭がおかしくなりそうなので、黙ってモニターを見て、行く末を見守る事にした…
~戦闘海域~
「敵は駆逐艦ばかりよ!!落ち着いてやれば勝てる!!」
「そうだ!この私が居るのだから問題はない!!全員!!陣形を整えろ!!」
司令官くんの指示に素早く陣形を整える、練度は高い様だ、油断しなければ、そうそうやられはしないだろう…
「青葉!!撃ちます!!」
青葉の攻撃が敵の駆逐艦を捉える、敵を1つ沈めた。
「流石だ青葉!!第六駆逐隊も続け!!攻撃開始だ!!」
「了解!!行けぇ!!」
「喰らうのです!!」
「……喰らえ!!」
「うりゃあ!!」
残りの敵の数は5だが、暁達の攻撃は敵を1つ沈めただけで、残りは回避されてしまう…
「はわわ、避けられてしまったのです!!司令官!!どうすれば…」
電が司令官くんに指示を仰ぐ、それに対して司令官くんは…
「私にいい考えがある!!」
親指を立てて自信満々にそう答えた…
~作戦説明後~
「さあ!!深海棲艦ども!!私はここだ!!撃ってみろ!!貴様らの弾など効かんわ!!(怒)」
作戦は司令官くんを囮にすると言う物だった様だ、大丈夫だろうか…
「司令官…無茶ですよ…青葉、止めた方が良いと思いますけど…」
「大丈夫だ!!」
青葉が心配するが、司令官くんはそれを否定する、それでも心配なのか、青葉が再び止めようとする。
「でも司令官…危険ですよ!!」
「大丈夫だと言っているだろ!!(怒)」
心配する青葉に対して滅茶苦茶キレる司令官くん…大丈夫じゃ無いだろう…
「ぐおぉっ!!」
案の定被弾する司令官くん…中破ってところか…いや、駄目だろ!!
「今なのです!!」
電の攻撃で最後の敵駆逐艦を撃破する…被弾したのは司令官くんだけだった…
「司令官…大丈夫かい?」
「うぐっ…大丈夫だ…博士に診て貰えば直ぐに直る…むっ!?魚雷の反応!?くっ!回避出来ん!!
そう言って、動こうとした司令官くんに、最後の敵駆逐艦の放った魚雷が司令官くんに直撃した…
「ぐわぁ!!」
「司令官!!大丈夫なのですか!?」
「駄目よ電!!危ないわ!!」
被弾した司令官くんに電が駆け寄ろうとすると、雷が電を止めた。
「くっ…司令官は中枢部をやられてしまった…!!きっと爆発してしまうよ!!」
響が皆に司令官くんから離れるように叫ぶ。
「皆!!離れろ!!司令官が爆発する!!」
響の叫びと共に、司令官くんは爆発した…
「ホアアアアァァァァ!!」
~戦闘終了後~
大破した司令官くんを引っ張って、司令官くんの部隊が戻ってきた…
「司令官…大丈夫かい?」
「うぅ…駄目だ…エネルギー反応が弱まっていく…博士を…呼んでくれ…」
「青葉!!呼んできます!!」
青葉が急いで博士を呼びにいった、それと入れ違いで鈴谷が入ってくる…
「ぇ…何この状況…大佐、何があったの…?」
「それがな…」
俺は鈴谷に経緯を説明した、鈴谷は「うわぁ…」とか言っていたが、激しく同意だ。
「博士を呼んできました!!」
青葉が博士を連れてきた様だ…司令官くんを造った天才…一体どんな奴なんだ?
次回に続きます!!
司令官くんはやっぱり超ロボット生命体でした!(笑)