俺とジジイの提督生活(タイトル募集中)   作:Z/Xプレイヤー26

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大佐がお土産を配る様です。


第11海

「よし、全員集まったな?今から大本営で買った、或いは入手した土産を渡す…まずは霧島からだな」

 

「はい!!何を頂けるんですか?」

 

「それはな…」

 

大佐が紙袋から『それ』を取り出す。

 

「これは…眼鏡ケース?」

 

「そうだ、但し普通の眼鏡ケースじゃない…防水、防弾、防塵、三拍子揃った眼鏡ケースだ」

 

「何故眼鏡ケースに防弾とか必要なんですか!?」

 

霧島がツッコむ…

 

「特に意味は無い、珍しいから買った、あと、饅頭も有るから食え」

 

「あ、寧ろお饅頭の方がメインなんですね」

 

霧島が眼鏡ケースと饅頭を受けとる。

 

「次は金剛だな」

 

「大佐からのpresent!!わくわくシマス!!」

 

金剛は今か今かと待っている…

 

「お前の土産はあんまり迷わなかった、これだ」

 

「oh!!これは…!!」

 

大佐が渡したのは、綺麗な花柄の入ったティーカップだった。

 

「とっても嬉しいデス!!大切にシマス!!」

 

「喜んでくれて何よりだ、次は…赤城のだな」

 

「私ですか?一体何を…」

 

赤城が期待の眼差しを向ける。

 

「食べ物じゃないぞ?一瞬で無くなるからな…」

 

「えぇ…食べ物じゃないんですかぁ…」

 

あからさまにガッカリする赤城…

 

「そんなに落ち込むなよ、お前への土産はこれだ」

 

大佐が渡したのは、赤色の箸だった。

「わぁ!!可愛いお箸ですね!!これは嬉しいです!!ありがとうございます!!」

 

「………折るなよ…?」

 

そう、たまに赤城が使っている箸は原因も分からず何本も折れている…

 

「は、はい…気をつけます…」

 

「次は長門だな」

 

「私か…何をくれるんだ?」

 

誰もが長門に渡す物が、少し硬派な物だと予測していたが、その予測は裏切られた…大佐が渡したのは…

 

「これは!!なんて可愛いぬいぐるみだ!!嬉しいぞ!!」

 

そう、大佐が渡したのは海軍の軍服を着た、猫のぬいぐるみだった。

 

「しかし、どうして私がこういうのが好きだと知っているんだ?自分で言うのはなんだが…イメージと違うだろ?」

 

「別にこういうのが好きなのは、変とは思わないが…陸奥から聞いたんだよ、『部屋に沢山のぬいぐるみがある』ってな」

 

その言葉を聞いて、長門は陸奥を見たが、陸奥は笑っているだけだった。

 

「さて、次は熊野だ」

 

「あまり下品な物はイヤよ?」

 

「そんな物は渡さねぇ…熊野はこれだ」

 

大佐が取り出したのは、ヘアゴムだった。

 

「……大本営に行って、お土産がヘアゴムって、意外ですわね…」

 

「勿論ただのヘアゴムじゃないぞ?着けると運が上がるらしい」

 

普通に便利なアイテムだった。

 

「有効価値は中々有りますのね…ありがたく頂戴致しますわ!!」

 

「気が向いたら着けてくれ…次は利根だ」

 

「ふふふ…吾輩に渡す土産は…飛びっきりに思考を凝らした物じゃろうな!!」

 

「酒だ」

 

大佐が利根の前に酒瓶をドンと置く。

 

「……普通の土産じゃった…」

 

「まあ、一番堅実だったからな…因みに元帥閣下のお気に入りの銘柄らしい、それにしては値段は安かったが…」

 

「予想はしておったからな…大佐、この酒で今夜一杯どうじゃ?」

 

利根が大佐を晩酌に誘うが大佐は利根にだけ聞こえる様な小声で話した。

 

「俺は止めておく、代わりにジジイと呑め…その方が良いだろ?」

 

大佐の言葉に、利根が苦笑いする。

 

「……気づいておったのか?」

 

「まあな…なんだかんだで、お前らは良いコンビだと思うけどな」

 

「何故大佐はその辺りは気が利くのに、自分の事になると不器用なんじゃろうな…」

 

利根の言葉に、今度は大佐が苦笑いする。

 

「耳が痛いな…まあ、善処はするさ…何時までもガキではいられんだろうからな…」

 

「ふむ…大佐よ…少し変わったな、良い意味でな?」

 

「陸奥にも言われたな…まあ、良い…さて、次は天津風…」

 

大佐に呼ばれた天津風は、待ちくたびれた様だ。

 

「やっと私の番?あんまり待たせないでよね!!」

 

「悪かったな…天津風の土産はこれだ」

 

大佐が取り出したのは、扇子だった…

 

「あら、扇子?中々古風ね!!」

 

「扇ぐと香りが出るらしいぞ?お前の土産が一番迷ったが…大丈夫だったか?」

 

「大佐にしたら上出来ね!!」

 

どうやら気に入った様だ。

 

「次は鳳翔だ」

 

「私は別に……え?」

 

遠慮をする鳳翔だが、大佐が取り出した物が少し意外だったため、最後まで言葉を言えなかった。

 

「ん?何だよその顔…意外だったか?勘で選んだんだが、不味かったか?」

 

大佐が取り出したのは、香水だった…あまりにも意外な物だったのか、鳳翔以外も若干驚いている。

 

「大佐が女心を分かり始めたっぽい!?」

 

「何だその言い方…若干酷くないか!?……鳳翔…要らないのか?それとも此方の『厄介な年寄りを言いくるめる30の方法』の本が良かったか?」

 

どこからともなく大佐が本を取り出す。

 

「ちょっと待たんか!!厄介な年寄りってワシの事か!?ワシの事なのか!?」

 

「ジジイ以外に誰が居る?自覚が有るなら自重しろ

 

「えっと…本も魅力的なんですが…香水…ありがたく頂きますね…?」

 

鳳翔が大佐から香水を受けとる。

 

「じゃあ次は…龍田だな」

 

「私は何を貰えるのかしらぁ?素敵な物よね?」

 

龍田は少し不敵な笑みを浮かべている。

 

「ああ、ほら画鋲だ…今日も入れるんだろ?靴に」

 

「…………死にたい大佐は何処かしら~?」

 

大佐に向けて武器を向ける龍田。

 

「冗談だ…お前はこれだ…」

 

「あら、ブレスレット?私には合わないんじゃないかしら?」

 

大佐が渡したのは、銀色のブレスレットだった、香水に続いて意外な物だった。

 

「そうか?……ドクロ付きのブレスレットの方が良かったか?」

 

「あらあら大佐…私に対して酷いわね…?」

 

「どうするんだ?受け取るのか?受け取らないのか?……受け取らないなら、土産はさっきの本になるが…」

 

「それは要らないわねぇ…ブレスレットをありがたく頂くわ」

大佐からブレスレットを受け取る龍田、さっきは酷い等と言っていたが、嬉しそうにしている。

 

「次は夕立…」

 

「夕立の番っぽい!!大佐!!早く早く!!」

 

呼ばれるや否や、一瞬で大佐の前に移動した。

 

「そう慌てるな…ほら、これだ」

 

大佐が渡したのは…

 

「大本営限定ドーナツ!?こんなのもあるっぽい!?」

 

「ああ…大本営が一般市民に公開している区画の売店で見つけた、因みに売り子は明石だった…」

 

「ドーナツ♪ドーナツ♪」

 

大佐からドーナツを渡され、ピョンピョン跳ね回る夕立…嬉しそうだ。

 

「そして次はは天龍だな、さてお前は…」

 

「何だ?まさかドクロ付きのブレスレットじゃないよな…?」

 

「いや、普通に…」

 

大佐が天龍に渡したのは…

 

「これって…」

 

天龍へのお土産はオルゴールだった…渡された物の中で一番意外な物だったかもしれない。

 

「オルゴール?一体どんな曲が入っているのかしら~?天龍ちゃん、鳴らしてみて?」

 

龍田が気になったのか、天龍にオルゴールを鳴らすように催促する。

 

「いや、予想は出来てるからな…別に俺は鳴らさなくても良いっていうか…」

 

「それじゃあ納得出来ないわ!!天龍ちゃん!!早く鳴らしてみて!!」

 

「やけに気にするな…しゃあねえ…鳴らすか…」

 

天龍がオルゴールのゼンマイを回すと、『あの曲』が流れた…そう…

 

「………君が代?」

 

「まさかの国歌っぽい…」

 

そう…日本の国歌である…その意外過ぎる曲に全員が唖然とする。

 

「仕方無いだろ!!一回ネットでオルゴールアレンジの君が代を聴いて、気に入ったんだよ!!悪いか!!」

 

「天龍ちゃん…チョイスが渋すぎるわよ…予想の斜め上の更に3次元くらい破壊して突き抜けたレベルの予想外よ?」

 

龍田の発言に、大佐と天龍以外は全員が頷いた。

 

「そんなに変か?『大本営の土産人気ランキング2位!!』って書いてあったしな、人気は有るんじゃないか?」

 

「確かに物珍しさで買うかもしれないですね…」

 

最後のお土産だけが、異彩を放っていたが、全体的には皆満足したようです。

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