俺とジジイの提督生活(タイトル募集中)   作:Z/Xプレイヤー26

15 / 23
あまり出撃しないで、遠征ばかり行っている大佐達の鎮守府は、資材が余っています…なので今回は普段あまりしない大型建造をするようです。


第13海

「さて…久々の大型建造だが…誰が資材の投入をしてくれる?最近運が良いやつ誰か居るか?」

 

大佐も、久々の大型建造に気合が入っているのか、少しでも、運気に乗ろうとしている。

 

「あ、この前宝くじで、私5000円当たりました!!」

 

霧島が手を挙げる。

 

「微妙だな…他に誰か居るか?」

 

「俺は最近結構な頻度でレアカード当てるぜ!!」

 

「鈴谷はこの前、パズ○ラで結構なレアを当てたし!!」

 

今度は天龍と鈴谷が手を挙げる…しかしどちらも決定的な程ではない…そんな中、熊野が手を挙げる…

 

「その…私、大佐から頂いたヘアゴムをしてから…運が物凄くて…先日応募した懸賞も当たりましたし…」

 

「フム…ならば、運を測定してみるかのう?」

 

そう言って、中将が机から緑色の片眼鏡の様な物を取り出した。

 

「中将…なにそれ…ダサい」

 

「これは大本営の博士が作ったその名も『測るくん』じゃ!!」

 

その言葉を聞いて、全員が凍りついた…大本営に行ってない艦娘達も、大佐から話を聞いていたからだ。

 

「中将…それは着けても取れるのか?」

 

長門がおそるおそる中将に尋ねる…

 

「大丈夫じゃ!!問題無い!!」

 

「それはフラグだぞ!!やめろジジイ!!それに、それはどう見てもスカ○ターじゃねえか!!爆発するのがオチだぞ!!」

 

大佐が中将を止めようとする、しかし中将は大佐の制止を振り切って、熊野の運を測定する。

 

「20…25…35…50!?……まだ上がるじゃと!?…70…80…ま、マズイ!!爆発する!!」

 

ボン!!と音がすると、スカ○ター…もとい、測るくんは爆発した。

 

「あの博士の発明は爆発するのがお約束になってるじゃん…」

 

鈴谷がげんなりした様子で語る…

 

「だが数値が正しいなら…熊野の運は、最低でも80は確定している事になるが…大佐が渡したヘアゴムはそれほどの物だったのか…」

 

「あら長門…貴女もあのヘアゴム欲しいの?」

 

長門の言葉に陸奥が反応する。

 

「だが…私にヘアゴムは似合わないだろうな」

 

「長門がヘアゴムねぇ…ポニテの長門か?別に似合わない訳では無さそうだがな?」

 

「そ、そうか?」

 

大佐の何気ないフォローに長門は照れていた…そんな雰囲気が面白かったのか、中将がニヤニヤしている。

 

「なら孫よ、今度長門にも『可愛い』ヘアゴムをプレゼントしてやるのはどうかのう?」ニヤニヤ

 

「ジジイがニヤニヤしてなければ普通に了承したんだが…」ガシッ

 

「痛い!!最近結構な頻度でワシの頭を掴む!!」

 

「えっと…大佐?大型建造は私が資材を投入しても宜しくて…?」

 

熊野が中将の頭を掴んでいる大佐に了承を得ようとする。

 

「そうだな、正直数値は宛にならんが…他に可能性が有るわけでもない、頼んだぞ」

 

「はい!……それで、大佐?どうしてまた、大型建造なんかを?だ、誰か欲しい艦娘でも?」

 

「まあな…月並みだが、大和型がな…」

 

熊野の質問に大佐は即答した…『大和型』それは最高クラスの戦力であり、提督であるなら誰しもが憧れる艦…しかしその入手難易度もまた、最高クラスであり、その姿を見る事なく提督としての人生を終える者も多い。

「大和型か…この長門をも越える可能性を持っている艦…会えるならば会いたいが、意外だな…大佐はそういう『皆が欲しがる』みたいなのは嫌うと思っていたんだが…」

 

「大本営で『武蔵』を見た…正直最高クラスの戦力の通り名に恥じない…いや、これが最高戦力として当然と思わせる様な威圧感…気配…言い表すのも難しいな…」

 

「……確かにね、私も見たけど、長門や私…金剛…どの艦よりも明らかに『強い』のは分かったわよ、見ただけでね…」

 

言い淀む大佐に、更には陸奥の率直の感想を聞いて、全員が息を飲んだ…

 

「だ、だけどそれはあの武蔵が結婚して、力を上げているからだよね!?私達も結婚すれば…」

 

鈴谷が慌てぎみに、周りに同意を求める。

 

「そうね…越えるのは難しいかも知れないけど…同等にはなれるかもしれないわね」

 

「た、大佐?大和型が建造出来なくても…怒らないで下さいね…?」

 

熊野が大佐に念を押す…

 

「怒らねえよ、物事に100%は無いからな…ましてや大型建造だからな、寧ろ熊野のお陰で大和型が建造出来たら何かご褒美をやるよ」

 

「本当ですの!?」

 

大佐の言葉に熊野は、眼を輝かせた。

 

「ああ、考えておけよ?」

 

「なら、デート…して…いただけます?」

 

熊野の発言に、またも空気が凍りついた…

 

「デート?俺とか?別に構わないが…デートスポットとか知らんし、そういうの超疎いぞ?それでも大丈夫か?」

 

「勿論構いませんわよ?しっかりエスコートして頂けるのなら♪」

 

熊野は楽しそうに笑った、周りは焦りの色が見えている…

 

(大丈夫…くまのんはここぞの勝負に弱い!!)

 

鈴谷は熊野が大一番に弱い事を知っていた、姉妹艦として長く一緒に過ごして居たので、周りほど焦ってはいなかった…

 

「では、行ってまいりますわ!!」

 

「ああ、行ってこい!!軽い気持ちで良いからな」

 

熊野は大佐の言葉を聞き、部屋を出ていった。

 

「くまのん大丈夫かな~?失敗しても怒らないであげてよ?」

 

「oh…随分と余裕そうネ…」

 

そう、鈴谷は今回も失敗すると思っていた…しかしそれは『慢心』である…戦場では『慢心』は大敵である、この恋愛という戦場で、鈴谷は『慢心』してしまったのだ…その結果…

 

 

 

 

~建造後の提督室~

 

「大和型戦艦、一番艦、大和。推して参ります!!」

大和が…そこに居た…

 

「見事に来たのう…孫よ、熊野に礼を言わねばならんぞ…?」

 

「だな…まさか本当に大和型を建造するとは…たっぷりと礼をしてやらないとな…」

 

大佐と中将が話をしている…その様子を見て、大和は困っていた。

 

「あ、あの…この鎮守府の提督は…どちらですか?」

 

「おお、すまんな…この鎮守府には、ワシと孫…二人の提督が居るんじゃよ!!」

 

中将の言葉を聞いて、大和は驚いた…建造されて間もないので知識が不足しているのかも知れないが、一つの鎮守府に、二人の提督が居るのはかなり珍しい事だと思ったからだ。

 

「まあ、かなり珍しいぞ?大本営なら、かなりの敷地、部署があるから提督はかなりの数が居るが…普通の鎮守府に提督が二人居るのはここくらいじゃないか?」

 

「そうじゃな、ワシの知る限りはここだけじゃな!!」

 

「やっぱり珍しいんですね…お二人供、提督なのは理解しましたが…えっと、繰り返しの質問になってしまうんですが…私はどちらの提督に建造して頂いたんですか?」

 

大和の質問に大佐は答えた。

 

「俺だ…まあ、出撃以外ではあんまり関係無いな。あと、この鎮守府では、区別がつきにくいから、階級で呼んで貰っている。ジジイが中将で、俺が大佐だ」

 

「分かりました、私は大佐の部隊に入ればいいんですね…よろしくお願いいたします!!」

 

「ああ、とりあえず今日は来たばかりだから、出撃はしない…てか、この鎮守府はあまり出撃はしないな」

 

大佐の言葉に、大和は首を傾げた。

 

「え?なら、私はどうして建造されたんですか?あ、いえ!!建造して頂いた事には感謝してます!!…ですが…」

 

「いや、お前の疑問も最もだ…出撃をしないのに、最高クラスの戦力である、お前を建造した理由はな…」

 

大佐の話を聞いて、緊張していた…自分は何故生まれたのか…何の為にここに来たのか…その理由を聞けるのだから、緊張しない筈がない。

 

「お前を建造した理由は、恐らく…早くて一年…少なくとも、三年後には…深海悽艦との大きな戦闘が起こる可能性が高いと予想している…その闘いの中核になって貰いたくてな…」

 

「予想…ですか?」

 

「ああ、あくまで予想だ、だが俺の予想は大体当たるぞ?悪い方面だと特にな…」

 

「うむ…嬉しくは無いが…ワシが保証しよう…孫の予想はよう当たる」

 

大佐と中将の話を聞いて、大和は驚いた…だが同時に喜んでいる自分が居た。

 

(この大佐は凄い人…多分中将も凄い人だと思う…そんな人達に重要な戦闘の中核を任せて頂けるのなら…戦艦としての最高の誉れ!!)

 

「なんじゃ、嬉しそうじゃな?大和よ…体がうずいて仕方が無いかのう?」

 

「はい!重要な戦闘の中核を任せて頂けるのなら…これ以上嬉しい事はありません!!この大和!!大佐と中将の期待に必ず応えます!!」

 

「頼もしいな…よろしく頼むぞ?」

 

「はい!」

 

大和は力強く応えた。

 

「良し、とりあえず今日は休め…明日は祭だからな…」

 

「お祭ですか?」

 

「そうじゃよ…年に一度の女の子のお祭り…ひな祭りじゃ!!お主の歓迎会も含めて、今年は盛大にやるぞ!!」

 

歓迎会と聞いて、大和は戸惑った。

 

「あ、あの…本当に良いんですか…?歓迎会だなんて…私…いっぱい食べますよ…?」

 

「気にするな、食材も資材も大量にあるからな…ジジイが何かしているらしいが…なあ?」

 

大佐に睨まれて、中将は視線を逸らした。

 

「元帥に協力しとるんじゃ…報酬はたっぷり貰うわい…」

 

(元帥殿か…ジジイとは昔からの付き合いらしいが…)

 

「まあ良い…大和、部屋には鳳翔に案内させるから、ついていけ、鳳翔、頼む」

 

大佐がそう言うと、提督室の扉が開き、鳳翔が提督室に入ってくる。

 

「はい大佐!さあ、大和さん部屋に案内しますね、こちらへどうぞ」

 

「あ、はい、ありがとうございます!!では大佐、中将、失礼します!!」

 

鳳翔に案内され、大和は提督室を出ていった。

 

「さて、明日は祭だ…準備万端…さっさと風呂に入って寝るかな…じゃあな、ジジイ」

 

「うむ、ワシももうすぐ寝る…おやすみ」

 

大佐が提督室を出る。

そして提督室に一人残った中将は…

 

「孫の予想はよう当たる…今度の予想も恐らくは…ならば、行かねばならんじゃろう…」

 

誰も居ない提督室で、一人呟いた…




次回はひな祭り…間に合うのか…?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。