俺とジジイの提督生活(タイトル募集中) 作:Z/Xプレイヤー26
鎮守府の雛祭りは、鎮守府の中庭で行われていました、そこには沢山の料理と…大きな雛人形がありました。
「わーい!!お雛様っぽい!!」
夕立が中庭に飾られた雛人形を見て喜んでいる。
それを天龍が追いかけていた。
「おいコラ!!待て夕立!!そんなに走ると転ぶぞ!!」
「捕まえれるなら捕まえてみるが良いっぽい!!」
夕立が天龍を挑発する。
「ハッ!!言ったな?後悔しても知らねーぜ!!」
「ふはははは!!夕立を相手にするには未だ未熟っぽい!!」
夕立を全力で追いかける天龍であったが、夕立は小回りの良さを利用して、天龍を翻弄していた…それを見ていた龍田は…
「夕立…あの子、少し酔ってないかしら…誰かしら~?あの子にお酒を飲ませたのは?」
龍田が辺りを見渡すと、こそこそ動いている中将と、利根を発見した。
「中将?利根?貴方達ね?あの子にお酒を飲ませたのは…お仕置きが必要かしら~?」
「た、たまには良いじゃろう!!ワシだってもっと飲み仲間が欲しいもん!!」
「そ、そうじゃ!!吾輩だって飲み仲間が欲しいもん!!」
悪びれない中将と、利根に龍田は対話(物理)をする事にした…
「いくら言っても聞いてくれないなら…大佐にお仕置きしてもらいましょうね~?」
「龍田よ、今はやめておかぬか?大佐は今、戦艦組の相手をしておる筈じゃ…」
「そうじゃよ!!利根の言う通りじゃ!!新しく仲間に加わった大和も一緒じゃ!!また後にしよう!!な?」
あまりにも必死に懇願する二人を見て、龍田は大佐にお仕置きして貰う事を諦めた…しかし…
「仕方ないわね~?大佐が出来ないなら…私がしないとね~?そうでしょ?二人とも?」
「…………土下座で許してください龍田様」
中将が速攻で土下座をする…その姿には中将としての威厳は欠片も無かった。
「…………吾輩も土下座で許してください…」
利根も土下座をした…その瞬間…シャッター音がした。
「「え」」
唖然とする二人…龍田がカメラで写真を撮ったのだ。
「ふふふ…良いものが撮れたわね~、もう良いわよ~?許してあげる」
「ちょ…え…龍田!!今すぐ消して!!お願い!!ワシの一生のお願いじゃから!!」
「……中将、もう諦めろ…こうなった龍田は『取引』で、どうにかするしか無い…」
龍田に写真を消すように頼み込む中将に対して、利根は悟ったように中将に話した。
「流石は利根ね~、大丈夫よ?貴女の土下座の写真には、あまり価値が無いから貴女には何も請求しないから~、でも~中将の写真には…ねぇ?分かるでしょ~?」
龍田の言葉に、冷や汗をかく中将…まさに蛇に睨まれた蛙である…
「ワ、ワシは…どうすれば良いんじゃ…」
「簡単な事よ~?大佐の写真を撮って欲しいのよ~」
意外な条件に、中将は嫌な予感がした…
「勿論普通の写真ではないんじゃろう…?どんな写真じゃ?」
「そうね~、大佐の寝顔か…下着姿の写真が良いわね~?」
「………寝顔はどうにかなるかも知れんが…下着姿の写真はワシが死ぬ可能性がある…」
そう、案外寝顔はどうにかなる可能性は高い、要は酒を飲ませて眠らせれば良い…しかし下着姿となると、話は別である…部屋への侵入が大前提になるからだ…
「孫の部屋に入るのは容易ではない…他の何かなら…」
「そうね~、なら…大佐の秘密…何か知らない?」
大佐の秘密…何だかんだで艦娘たちは、提督の秘密や、過去は知らない。それはこの鎮守府だけの話だけではなく、他の鎮守府や、大本営の艦娘にも言える事である。過去どころか名前も知らない、そんなのは艦娘にとっては普通の事である。
「孫の秘密か…龍田よ、秘密は誰にも話さないから秘密なんじゃが…」
「それを…知っているのでしょう?大佐にとっての中将は親も同然なんだから~」
「龍田よ…悪いが孫の秘密は話せんな…さっきのワシの写真…好きにするが良い…」
その中将の返答を聞いて、龍田は笑った。
「ふふふ、大丈夫よ?ちょっと中将を試しただけよ~?はい、データは消したから、でも安心したわ~、自分の保身の為に大佐を売ったら…もっと酷いお仕置きが待ってたわよ~」
「ふぅ…ご期待に沿えて良かったわい…」
「良かったのぅ?中将よ」
利根が中将に笑いかける。
「うむ…龍田よ、お主も少し呑まぬか?嫌な汗をかいて喉が渇いた…」
「そうね~、じゃあお言葉に甘えて頂こうかしら?」
「おお、龍田も呑むのか!!それにしても大佐は大丈夫かのう?戦艦組の相手をしておるが…」
「心配はいらんじゃろ…孫ならどんな奴が相手でも…」
その大佐はと言うと…
「大佐!!聞いてマスカ!!プロポーズの事をどう思ってるんデスカ!!」
「それに関してはな…滅茶悩んでる…あの鈴谷の下らない原稿に書いてあったが…俺とジジイ以外の男を知らんだろ、早計な気がするんだよな…」
金剛にプロポーズについて問い質されていた。
「じゃあ鈴谷が書いていた通りに艦娘の存在を公表するか?」
「無茶言うな…そんな事すれば世界は大混乱だ、面倒は御免だ」
長門の問いに、大佐は不可能と返した。
「それよりお前ら…もう少し大和の相手をだな…」
「「無理」」
その場にいた全員が答えた。
何故なら、大和は赤城と一緒に食事に夢中なのだ。
「中々やりますね、大和さん…この一航戦の私とここまで張り合うだなんて…流石は最強の戦艦ですね!!」
「いえいえ…赤城さんこそ…それにしてもここの料理は美味しいですね!!」
赤城と大和の周りには空の皿が山を作っている…そして調理担当の間宮と鳳翔が慌ただしく動いている。
「仕方ない…俺も手伝うか…間宮さん、鳳翔…とりあえず、ちらし寿司を俺が作る…他の料理は任せたぞ?」
大佐がエプロンを着ける…
「あれ?大佐って料理出来たの?意外な特技あんじゃん!!」
鈴谷が大佐をからかう。
「士官学校に居た時にな?周りがあんまりにも料理出来ない奴が多くてな、俺が覚えたんだ」
「そうなんですの…大佐の手料理、楽しみにさせて頂きますわ!!」
大佐に熊野が期待をかける。
「あー…残ったらな?それとも…あの間に入って争奪戦するか?」
「………無理ですわね…」
一心不乱に食べる、空母と戦艦を見て、熊野は諦めた。
あそこに入れるのは、相当な実力者でないと不可能だ。
「くまのん意思よわっ!!ま、鈴谷も嫌だけどね!!」
「そう言えば、天津風と陸奥さんはどちらに行かれましたの?姿が見えませんが…」
「うん?陸奥と天津風ならあっちで一緒にワインを大量に飲んでいるぞ?」
長門の言う通り、ワインが置いている場所に陸奥と天津風が陣取っている。
「あまつん凄い飲むね…意外じゃん!!」
「小さな酒豪ですわね…」
鈴谷と熊野が感心する…
「そら、出来たぞ…」
大佐が大量にちらし寿司を持ってくる…
「大佐が作ったんですか!?頂きます!!」
「あ、赤城さん早い!!私も頂きます!!」
出てきたちらし寿司を二人が圧倒的速度で胃に吸収する。
「………とりあえず、大和はここに馴染めそうだな…うん」
大佐は半ば無理矢理、理解した。
「それにしても、大佐に料理スキルがあったなんてねー笑える!!」
「oh…良いdaddyになりそうネ…」
このひな祭りで、地味な特技を見せた大佐は、一部の艦娘に敗北感を与えたらしい…
「料理が出来ないからワイン飲んでる訳じゃ無いわよ!!勘違いしないでよね!!」
その日の天津風は荒れていた。
雛祭…自分は男なんで良く分かりません…変な描写とか多いと思いますが許してください!因み甘酒を出さなかった理由は、作者が飲んで、思いっきりリバースしたからです…