俺とジジイの提督生活(タイトル募集中)   作:Z/Xプレイヤー26

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中将達は大本営に向かう最中に、深海棲艦と艦娘の戦闘を発見します。



第17海

「戦況はどの様になっとる!?」

 

中将が高速艇の上から双眼鏡で様子を見る。

闘っている艦娘は、暁、響、電、雷、青葉の様で、敵の残存戦力は戦艦タ級のみで、かなり有利と言える。

 

「どうやら私達が手を貸すまでもないようだな…」

 

戦況を見て、長門が意見を述べる、少し残念そうな口振りだ。

 

「しかし…あの艦娘達はかなり練度が高そうですね、もうすぐ大本営ですし、大本営所属の艦娘でしょうか?」

 

「そうじゃな…しかし、あの編成…何処かで見たのう…何処じゃったか…?」

 

必死に思い出そうとしている中将を見て、利根が苦笑いする。

 

「中将よ…まだまだボケて貰っては困るが…」

 

「……………思い出した!!『司令官くん』の部隊の艦娘じゃ!」

 

司令官くんの名前を聞いて、陸奥以外の艦娘が首を傾げた。

 

「司令官くん…?変な名前っぽい!!」

 

「あ、あんまり関わりたくないわね…あの時に大佐の近くで倒れていたロボットの名前よね?地雷臭が半端じゃないわ」

 

夕立は興味を示す一方、陸奥はあまり良くない印象を持っていた。

そして陸奥の予感通り、司令官くんが後方からタ級に奇襲をしかけようとして…

 

「司令官!!タ級は勘づいている!!危ない!!」

 

奇襲に気付いたタ級の反撃を受け…

「ホアアアァァァァ!!」

 

司令官くんは爆発した…

 

「司令官!!大変なのです!!撤退するのです!!」

 

電は爆発した司令官くんの体にアンカーを取り付けて撤退しようとする。

 

「響!!電を手伝って!!」

 

「分かってるよ!!世話の焼ける司令官だね!!」

 

暁に指示され、響は電を手伝いに行く。

 

「ニガ…サナイ!!」

 

タ級が電に向かって砲筒を向ける。

それを見た中将は長門に命令した。

 

「長門!!あのタ級を海の藻屑にしてやれ!!」

 

「了解した!!ビッグ7の力を見せてやろう!!」

 

長門は勢い良く飛び出し、タ級の前に立ちはだかった。

 

「早っ!!一瞬でタ級の前に!?相変わらず長門は戦闘になると凄いわね…流石は私の姉ね!!」

 

「地味に自分も誉めとらんか?」

 

「気のせいよ?」

 

利根が陸奥の発言に突っ込むが、一蹴される。

 

「あ、長門さんが仕掛けましたね」

 

「本当に長門さんの動きは速いですね…同じ戦艦としては、少し嫉妬します…」

 

鳳翔と霧島は冷静に戦況を見ていた。

 

「フッ…この程度では私は倒せないぞ!!」

 

「ジャマヲスルナ!!」

 

タ級と長門が至近距離で撃ち合う、それを見ていた司令官くんの部隊の艦娘達は…

 

「す、凄いのです!!」

 

「あ、あんなのレディの闘い方じゃ無いわよ!!」

 

「ハ、ハラショー…」

 

「少し怖いわね…」

 

「艦娘の闘い方じゃありませんねー…」

 

一同が驚く…もとい、少し引いていた。

 

「どうした!?その程度では戦艦の名折れだぞ!!この私が貴様の根性を叩き直してやろうか!!」

 

そう言って、長門はタ級を殴った。

 

「…………」

 

殴られたタ級は動きを止めた…

 

「何じゃ?タ級が動きを止めた?」

 

「痛かったっぽい?」

 

中将と夕立が不思議そうにタ級を見る。

 

「…ナントナク分カッタ………カエル…」

 

「ん?そうか?気を付けて帰れ!!」

 

タ級が海の中に消える。

 

「…………は?」

 

その光景を見て、中将が間抜けな声を出した。

周りの艦娘達も目が点になっていた。

 

「中々良い闘いだった!!」

 

そんな中、長門は嬉しそうにしていた。

 

「いやいや!?何を満足そうにしとるんじゃ!?タ級を帰してどうするんじゃ!?」

 

満足そうに戻ってきた長門を見て、中将は大声を出した。

 

「五月蝿いぞ中将…そんなに叫ぶな、血圧が上がるぞ?」

 

「誰のせいじゃ!?」

 

「長門…?どうしてタ級を見逃したの?貴女なら倒せたでしょ?」

 

中将では埒が空かないと思ったのか、陸奥が長門に質問する。

 

「………何でだろうな…あのタ級は、何となく『話が出来る』と思ったんだ…」

 

「何となくじゃと?根拠は無いのか?」

 

「無いな」

 

利根の質問に、長門ははっきりと断言した。

 

「どうしますか?中将…長門さんに何か罰を?」

 

少し心配そうに鳳翔が中将に訊ねる。

 

「いや?別に罰は与えんよ?自分の感覚に従った長門を責めるつもりは無いからのう…」

 

「じゃあ何で大声を出したんじゃ?」

 

中将は利根の質問に笑顔で答えた。

 

「それこそ何となくじゃよ!!普通の上官なら怒鳴ったかな?と思っただけじゃよ!!」

 

「……本当に変わってるわよね…中将も、大佐も…」

 

陸奥は中将を見て、苦笑いしながら小さな声で、嬉しそうに気持ちを述べた。

 

「あ、あの!!司令官を助けてくれてありがとうなのです!!皆さんは大本営に向かう最中なのですか?」

 

助けた司令官くんの部隊の電が高速艇の近くに来る。

 

「そうじゃよ?前に会った時はろくに挨拶も出来んかったな…」

 

「あ!あの時の中将さんなのです!!思い出したのです!!」

 

「あ、思い出してもおらんかったのか…」

 

電のナチュラルな精神攻撃を受けて、中将は少し落ち込んだ。

 

「ご、ご免なさいなのです!!あ、あの!!もしお邪魔じゃなかったら、電達も一緒に大本営に行っても良いですか?」

 

電の提案を聞いて、中将達は首を傾げた。

 

「貴女達は大本営の艦娘じゃないの?」

 

陸奥の質問に、恥ずかしそうに電は答えた。

 

「道に迷ったのです…司令官が『私に良い考えがある』って言って、付いていったら…」

 

「そ、それは災難じゃったのう…まだ人数は問題ない筈じゃ!!一緒に行くか!!」

 

「あ、ありがとうなのです!!」

 

電は中将にお辞儀をすると、他の艦娘達を呼びに行った。

 

「あの…中将?あの娘達は高速艇に乗りますけど…司令官くんは難しいと思うんですけど…」

 

鳳翔が申し訳なさそうに、中将に話す。

 

「そ、そうじゃな…どうするか…」

 

中将達が悩んでいると、電達がやってくる。

 

「のう…電よ?司令官くんはどうすれば良いんじゃ?流石に高速艇には…」

 

「高速艇で引き摺れば良いのです!!」

 

「「ゑ?」」

 

あまりにも酷い扱いを聞いた中将達は、耳を疑った。

 

「ほ、本当にそれで良いのかのう…?」

 

もう一度確認する中将だったが、今度は電だけでなく、司令官くんの部隊の艦娘全員が了承した。

 

「うん、それで問題ないよ」

 

「良いんじゃないかしら?」

 

「異論は無いわよ!!」

 

「青葉も賛成です!!」

 

その扱いの酷さを聞いて、中将は少し司令官くんに同情した。

しかし、他に手段も無いので、仕方無く司令官くんを高速艇で引き摺って、大本営に向かった。

 

「本当に大丈夫なのかしら…?」

 

「ま、まあ、電達もそれで良いと言っているのだから、大丈夫だろう…そうだろう?電?」

 

陸奥陸奥の言葉を聞いて、長門は少し心配そうに電に訊ねる。

 

「大丈夫なのです!!それに、爆発したのは司令官の自業自得なのです!!」

 

その言葉を聞いて、高速艇の中は静まりかえった。

 

その後、中将達は大本営に到着した。

司令官くんは急いで博士の元へ連れていかれた。




司令官くんは、登場したら必ず爆発するか、フラグを建てるかのどちらかです(笑)
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