俺とジジイの提督生活(タイトル募集中) 作:Z/Xプレイヤー26
俺はこの鎮守府の提督をしている、いや、ハッキリと言えば、この鎮守府の提督の補佐をしている…だが、肝心の提督があまり仕事をしないから最早俺がメインで提督をしているようなものだ。
実際今も提督室で執務をしている…この鎮守府の本当の提督は………今も寝てやがる、お陰で周りからは『もう貴方が提督でも構わないのでは?』とか言われている。
「我が孫よ!!しっかりやっとるか?」
今、提督室に入ってきたのが、ここの本当の提督であり、俺の祖父だ…それにしても…
「ジジイ…今何時だと思ってやがる?」
今は既に午前10時を過ぎている、いくらなんでも遅すぎる…
「そう言うな…ジジイになると朝に弱いんじゃ!!」
「年寄は朝早くに目が覚めるものだと思うがな?」
このジジイ、全く反省の色を見せねえ…
「そんな目で見るな…我が孫よ、ワシは悲しいぞ!!」
しかもウザい…
「今、ウザいとか思ったじゃろ!!」
「ああ、思った」
別に隠す必要も無いので普通に認めた、そしたらいきなりジジイが泣き出した…
「酷い…老人虐待じゃ!!もう仕事する気が失せたわ!!後は任せる!!」
最初からやる気なんぞ無い癖に…仕方無いな…
「好きにしろよ…その代わりにこのジジイ宛の昇進の書類、サインして元帥に送るからな?」
俺がそう良い放つと、ジジイは動きを止めて固まった…よし、あと一押しだな…
「元帥も喜ばれるだろうな…何でこんなジジイを気に入っていらっしゃるのかは知らんが、大将に昇進したら、ジジイは鎮守府には居られんだろうしな…俺は別に…」
そう言いかけた瞬間にジジイは書類を俺から奪って破り捨てた。
「嫌じゃ!!ワシはずっとここにおるぞ!!孫と離れるなんて嫌じゃ!!」
「ガキか…ならさっさと仕事しろ」
座って渋々仕事を始めるジジイ、最初からそうしろ。
「大佐ー?今、大丈夫?」
「鈴谷か、入れ」
俺が入室を許可すると、書類を持って鈴谷が入って来た。
「失礼しまーす、あれ?中将も居るなんて珍し…何でも無いです…」
言いかけた途端にジジイが泣きそうな顔になったから流石に鈴谷も言うのを止めたか…言われて嫌ならしっかり仕事をしろよ…
「で?鈴谷、何か用か?」
「うん、『大佐』に書類が届いたから」
「俺自体にか?ジジイ宛のじゃなく?」
珍しいな…この鎮守府の提督としての書類は結構届くが、俺自体に書類とは…
「珍しいのう?さっさと読まんか!!」
「シバくぞ、ジジイ…えー…なになに?『ケッコンカッコカリ』についての書類?」
聞いたこと無いな…しかし何で俺宛てなんだ?
「その書類か…ワシもこの前届いたが…うーむ、孫よ…今一番信頼している艦娘は誰じゃ?」
「なんだよジジイ、急に…ジジイ宛にも届いてんなら知ってんだろ?何なんだこれは?」
「良いから早く答えんか!!」
やけに必死だな…しかし一番信頼している艦娘か…そうだな…
「大佐?それは勿論…鈴谷だよね?」
「ん?……まあ、確かに一番秘書艦として長い付き合いなのはお前だしな…」
そう、確かに一番付き合いが長い俺の部隊の艦娘は鈴谷だ…
「フム…ならそれを頭に入れて書類を読んでみると良い」
だから何でこのジジイは自分から説明しないんだ…
「まあ良い…ケッコンカッコカリとは、レベルの上限に達した艦娘と指輪を使って強い絆を結び、レベルの上限を解放する事…」
成る程な、指輪を使って結婚みたいだから、ケッコンカッコカリか…しかし何故に指輪なのか、別の物もあっただろうに…
「結婚!?た、大佐と結婚!?鈴谷が!?」
「落ち着け鈴谷、別に本当の結婚をする訳じゃねえぞ…」
聞いちゃいないな…結婚ね…俺も、もし結婚したなら、子供を捨てるような…親にはなりたくないな…
「孫よ…気にするな、その親のお陰で…と言うのは良くないかも知れんが、お前に会えたんじゃ!!」
表情に出ていたのか、ジジイが俺を心配するかのように声をかけてきた。
「こんな老いぼれに心配されるとは…一生の不覚だな」
「ワシにもう少し優しくても良いと思うんじゃが…」
感謝はしているが、それを言うと調子に乗るから絶対に言わないがな…
「大佐!!鈴谷、覚悟出来たよ!!結婚しよう!」
「ケッコンカッコカリな?……しかもお前レベル足りんだろ」
そう、俺の部隊のレベルの平均値は60前後だ、明らかに足りない、ジジイの部隊のレベルはみんな上限だったが…そう言えばジジイはケッコンカッコカリしたのか?
「ジジイはケッコンカッコカリしないのか?赤城や長門はレベル上限とかに興味がありそうだが?」
「しとらんよ?結婚って歳でも無いしのう…それに…」
嫌な予感がするが、一応聞いておこう…
「何だよジジイ」
「それに…孫の嫁候補に手を出したりは出来んからのう!!」
満面の笑みで言いやがった…
「嫁ってな…俺は結婚とかあんまり興味が無いぞ…しかもジジイの部隊の艦娘達って…俺が死ぬ可能性があるくらいだろ…」
「それはどういう意味ですか?大佐?」
「赤城…いつの間に…何時からいた?」
気配がしなかったぞ…忍者か?忍者空母…怖いな。
「鈴谷さんが大佐にプロポーズした辺りですよ?」
「あ、赤城さんに大佐は渡さないから!!」
俺は物か?
それにしても腹が減ったな、話している内に昼飯の時間になったのか、食堂にでも行くかな…
「孫よ、食堂に行くのか?ならワシも…」
「ジジイは仕事をしろよ?まだ仕事が残ってるだろ」
ジジイの机には書類がまだ残っている、しかも結構大量に。
「後で飯持ってきてやるから、さっさと終わらせろ」
「チッ…了解じゃ…」
舌打ちしやがったな…飯に下剤でも盛ってやろう。
「あ、鈴谷も行く!待ってよ大佐ー!」
「では、私も…中将、しっかり仕事をしてくださいね…?」
赤城も行くのかよ、一体何しに提督室に来たんだ…
「赤城…お主、一体何しに来たんじゃよ…」
ジジイも同じ疑問を持ったのか、赤城に聞いていた。
「中将が仕事をしているか見に来たんです、あと、大佐の様子も見に…」
「俺までサボってると思われてたのか?」
少し心外だ、仕事だけはしっかりとしていたつもりだったのだが…
「いえ、大佐が中将に悪戯されてないかの様子見に…」
「結局ジジイの監視じゃねえか…」
まあ、少し前にジジイに悪戯されて、少し事件に発展したから当然とも言える。因みにジジイは事件後に長門と赤城にこっぴどく叱られたがな。
「そう言えば、大佐はケッコンカッコカリの事…他の艦娘達には話すの?今の時間なら皆、食堂に居ると思うよ?」
確かに鈴谷の言うとおり、この時間なら全員食堂に居るだろう、ついでに話すのも良いかもしれないな。
「そうだな、丁度良いし、食堂で話すか…じゃあジジイ、行ってくるわ…」
そうジジイに言って、鈴谷と赤城を連れて食堂へ向かった。