俺とジジイの提督生活(タイトル募集中) 作:Z/Xプレイヤー26
鈴谷と赤城の話を聞いていたら、すぐに食堂に着いた、いつも思うが、何故に俺が入って来ると一瞬静かになる?あれか?教室に先生が入って来ると静かになるやつか?
「なあ、鈴谷」
「何?大佐」
「艦娘達にとって、提督って先生みたいな物か?」
俺の質問に鈴谷は少し考え込むような素振りを見せた。
「うーん…確かに私達を導いて、指揮してくれるのは先生みたいかなぁ?」
ならさっきの皆の反応も自然か…?
「大佐先生ってか?俺には似合わんな」
「確かに大佐は先生と言うよりは、私達みたいな空母型や、戦艦型にとっては、弟とかに見えますしね」
「確かにね~!!大佐は私と同年代にしか見えないもんね!!」
思わず、お前ら艦娘には年齢が無いだろう…と言いそうになったが、ジジイから『女性に対して不用意に年齢の話をするな』と言われていたから、言わずに済んだ…
「まあ、良いか…間宮さん、鉄火丼を一つ」
「大佐、鈴谷に何か奢ってよ~」
こいつ、それが目的で来やがったな…
「断る、お前に奢ったら他の皆に示しがつかんだろ…」
「そうですよ鈴谷さん、大佐は私に奢ってくれるんです」
赤城もかよ、話聞いてたのか…?
「お前は普通に無理だ、財布が破壊されて跡形も無くなる」
「ふふ、冗談ですよ?あ、間宮さん、私はチョモランマカツカレーで」
「大佐のケチー…じゃあ鈴谷はエビフライで!!」
「さて、どこに座るかな…」
俺が席を探していると、金剛と目が合った…
「さて、どこに座るかな…」
「大佐!?何故何も無かったかのようにするのデスカ!?」
チッ…バレたか、こうなったら絶対に食らいつくだろうな…こいつの近くで、ケッコンカッコカリの話をしたくない、隣に居ると話した後に絶対に捕まるからだ。
「あー…大佐、金剛さんに捕まっちゃったんだ…鈴谷は別の場所で食べるね…?ガ、ガンバレ…」
鈴谷の奴、早々に俺を見捨てやがった!!
「邪魔者は居なくなったネ!!さあ大佐!!一緒にlunchtimeネ!!」
「ちょっと待ちな!!大佐が困ってんだろ?いい加減にしろよ金剛!!」
この男勝りな自信に満ち溢れた声は…
「大佐、助けに来たぜ!!フフフ…嬉しいか?」
「ああ、普通に助かった、ありがとう」
やっぱり天龍だったか、俺が普通に提督とか関係無く話せる数少ない艦娘だ。
「大佐ー?そこは普通に『ありがとう』じゃなくて、『愛してる』でしょう?」
「バッ…!!龍田!!余計なこと言うな!!俺と大佐は友達みたいな感じで良いんだよ!!」
龍田…こいつは苦手だ、何を考えているのかが良く分からない…
「私は大佐LOVEデスヨ!!」
「お前は思考回路が分かり易いくせして扱い難いよな、金剛…」
扱う事自体が地雷みたいなもんだしな…
「NO!!大佐は私の事…LOVEじゃ無いノ?」
「お前だけに言える事じゃ無いが、お前達の事は好きだが、恋愛感情の好きとは違うな」
「難しいネ…」
何故か全員が黙ったな…俺は何か変なことを言ったか?
「た、大佐…?」
「ん?何だよ鈴谷」
何かこの空気について理由が分かるのか…?
「この空気のまま…ケッコンカッコカリについて話すつもりなの…?」
「あー…まあ、話しても問題は…」
「有ると思うよ?鈴谷はね?」
何故問題があるのか…分からん…
「相変わらず鈍感ですわね、大佐は」
「熊野か…俺が鈍感ね…反射神経は自信あるんだがな?」
真剣白羽取りとか、鈍感には不可能だろ。
「そう言う意味ではありませんのですが」
「熊野…大佐に言うだけ無駄だと思うよ?」
何故鈴谷まで俺を鈍感扱いする…
「それで?鈴谷、ケッコンカッコカリとは、一体なんですの?」
「問題があるって言ったばっかりなのに、掘り下げてくるのは流石だよ…」
「めんどいし、今説明してやる、全員聞けよ?」
全員冷めた目で見てくる…嫌われてんのか…?
「ケッコンカッコカリってのはな、提督と指輪をつけてレベルの上限を解放する事だな、行為が結婚みたいだから、ケッコンカッコカリとか言うんだと思われるが…」
一瞬空気が揺らいだ気がした…
「中将はその事を知っているのかしら?」
陸奥が興味アリと言った感じで聞いてきた、どうやらジジイは話して無かったみたいだな。
「知ってるもなにも、ジジイの所にも、俺より早く書類と指輪は届いてたみたいだが?」
食堂に居た全員がざわつき始めた…やっぱり話していなかったか…いや、一人だけ知ってる奴がいたな。
「赤城…お前は知ってたんだろ?俺と鈴谷の会話を聞いても特に突っ込んで来なかったしな 」
俺の発言に一斉に視線が赤城に向かう、シンクロ率高いな、お前ら。
「ええ、知ってましたよ?」
今度は赤城の発言に陸奥が反応した。
「赤城…貴女、どうして黙ってたのかしら?結構大事な事よね?」
改めて思うが…女は怒ったら恐いな。
「確かに、普通の提督なら大事な事かも知れませんけど、あの中将ですよ?仮の結婚だったとしても、『娘』の様に思っている私達と結婚してくれると思いますか?」
赤城の言葉に全員が黙る…確かにあのジジイはコイツらの事を『娘』の様に思っているんだろうな。
「なので、中将は自分の受け取る指輪と書類を大佐に渡すと仰ってましたよ?」
また俺に視線が集まる…本当にシンクロ率高いな、お前ら。
「つまり、あの指輪と書類は、本来はジジイの物だった…って事か?」
「いえ、あれは本当に大佐宛に大本営から送られてきた物だと思いますよ」
て事は、俺は二人とケッコンカッコカリ出来るのか?いや、それ以前に…
「ケッコンカッコカリに、人数の上限はありませんよ?お気になさらず、沢山の艦娘達と結婚してくださいね大佐?」
「それは人として嫌なんだが…」
この日本で重婚とか、あり得んだろ…
「じゃあ一番が誰か決めるのかしら?結婚相手に相応しい誰かを…」
「だから、ケッコンカッコカリって言ってるだろ?本当に結婚する訳では…」
俺が言い切る前に陸奥が俺の口に指を当てた。
「女の子にとっては、結婚って言葉は憧れよ?仮だとしても、割りきるのは難しいのよ?」
「…………重婚出来る時点で、憧れとかあったもんじゃ無いだろ…」
「そうかしら?私は良いと思うんだけど?重婚♪」
それはお前だけだと思うのは俺だけじゃないと思うのだが…
「提督ならば、それだけの甲斐性を見せろと言うことか!!ならば私は問題無いと思うぞ!!大佐よ!」
長門…お前もか…この姉妹は駄目かも知れないな…
「わたくしも問題はなくってよ?大佐?」
「熊野もかよ…おかしいのは俺の方なのか?……因みにこの中で重婚でも問題は無いって奴は手を挙げろ…」
周りを見渡してみたが…全員手を挙げているって…何でだよ、重婚だぞ…?
「少なくとも鳳翔…あんたは反対すると思ってたんだがな?」
「え?あ、皆が幸せになれるなら、別に良いかなと…」
成る程な、相変わらず優しすぎる理由だな…
「そうそう!!皆幸せになれるならいいっぽい!!」
「別に…大佐となら…勘違いしないでよ!?私が一番なんだからね!?分かってる大佐!?」
駆逐艦が騒ぎだしたな、てか、夕立はジジイの部隊の艦娘だろう…
「夕立!!あんたは中将の艦娘でしょ!?大佐との結婚は無理よ!!大人しく引き下がりなさい!!」
「えー!!じゃあ夕立、大佐の部隊に入れるように中将頼んでみるっぽい!!」
勝手に話を進めるなよ…そう言えば金剛が大人しいな…どうしたんだ?
「大佐…ワタシと結婚してクダサイ…!!お願いシマス!!」
「お前な…これはレベルの上限を解放する為の結婚だぞ?不甲斐ない話だが、俺の部隊にレベルの上限に達している奴は居ない…」
「それなら、ワタシのlevelがMAXになったら…ワタシと結婚してくれマスカ?」
相変わらず押しが強いが…どこかいつもと違うな…覚悟…気迫が違う。
「そうだな…考えてはみる…お前にそこまでの覚悟があるんだ、中途半端には答られない」
「分かりマシタ…でも、それまでは大佐へのattackは止めないネ!!」
「しても良いが…大抵はスルーするぞ?」
実際は無視してもあんまり変わらんがな。
「フフン…大佐のkissは頂きネ!!」
お前はどこの不死身の男だよ…
「もうこんな時間か…そろそろ戻るか」
「あ、大佐待ってよ、鈴谷も行く!」
俺は間宮さんにジジイの分の飯を貰って食堂を出た。
~誰も居ない食堂~
私(陸奥)は正直かなり焦っていた、あの大佐に金剛は堂々とプロポーズしたのだから…赤城の話では鈴谷も大佐にプロポーズしていたらしいし。
「少し子供の弟みたいな存在だと思って居たのに…」
からかう内に、好きになっていた…中将の孫だと聞いて、悪戯して…反応が面白くて…とっても不器用だけど、とっても優しくて…私達の事をよく見てくれて。
「そんな大佐だから…皆好きなのよ?本人は鈍感だけど、そこも可愛いし♪」
「じゃろう?やっぱりワシの孫は最高じゃのう!!」
「中将!?いつの間に!?」
私は完全に一人だと思っていたから危うく転びかけた…
「焦っとるのう…陸奥よ!我が孫は並みのアプローチでは気づかん…それはわかるのう?」
「は、はい…ですが中将、金剛のようなアプローチでは、気づいていても無視をされるのでは…?」
そう、大佐は金剛の好意には流石に気づいていたはず…でも無視をしていた…
「孫は言っておったじゃろう?『覚悟があるんだから』とな…」
「本気で…告白すれば無下にはしないと?」
その私の言葉に中将は黙って頷いた、本気で告白すれば大丈夫か…
「ただし、やはりインパクトは重要じゃろうて」
「インパクト…」
「うむ…金剛は普段から孫にベッタリじゃったから、普段の行動が軽く見られておったが、今日のように、『普段見せない一面』を見せたインパクトはあったじゃろうな」
そう言えばそうかも知れない…インパクト…これは大事かも知れない…
「分かりました、中将!!私らしく…インパクトのある告白をします!!」
作戦を練らないと…どうせなら長門も一緒に…
「中将!!アドバイスありがとうございます!!失礼します!!」
やるわよ…!!ふふふ…待ってなさい!!大佐!!
「やれやれ…自分で仕出かした事とは言え、想像以上にモテるのう…我が孫は…」
しかしこの陸奥に行ったアドバイスのせいで、大佐への過激なアプローチが増え、中将が頭を抱える事になる…