俺とジジイの提督生活(タイトル募集中)   作:Z/Xプレイヤー26

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晩酌後、すぐに寝た大佐はいつも通りの仕事をこなしていました、しかし中将の方は朝に届いた書状を見て、ゲンナリしていました…


第5海

「大佐…?中将は一体どうしたの?ずっと溜め息ばかりで、こっちまで嫌になるわよ!!」

 

天津風が書類の確認をしながら俺に聞いてくる…大体は察しがついてはいるんだが、聞いたら巻き込まれるから聞かない事にしている…

 

「ちょっと!!大佐!?聞いてるの!?」

 

俺の沈黙を無視だと思ったのか、天津風が耳元で五月蝿い…

 

「とりあえず、今のジジイには関わるな、話しかけた時点で巻き込まれるぞ」

 

「う…それはイヤね…」

 

天津風もジジイの面倒臭さを知っているため、あっさりと引き下がった。

 

「ハァ…」チラッ

 

「中将…無性にムカつくのでやめて下さい」

 

ジジイがこっちをチラチラ見ながら溜め息を吐いてくる…ウザい…

 

「赤城…酷いのう…上司にムカつくとか…ハァ…」

 

「爆撃しますよ?」

 

ジジイに向けて弓を構える赤城…しかしジジイは心此処にあらず、って感じだ…

 

「うぅ…大佐…声をかけてあげたら?」

 

「断る」

 

天津風が提案してきたが、即座に断った。絶対に嫌だ…どうせ大本営に顔を出せって元帥殿からのお達しだろうしな。

 

「孫よ…」

 

…………遂に自ら声をかけて来やがったか、どうやっても巻き込むつもりだな。

 

「くたばれ、クソジジイ…」

 

「元帥から、大本営に顔を出せと言われたんじゃよ…」

 

無視しやがった…

 

「大佐…さっきのは酷いわよ…それに中将も…無視って…」

 

天津風がツッコムが知らん…

 

「でな?お前について来て欲しいんじゃが…」

 

「中将?また大佐にご迷惑をかけるつもりですか?」

 

赤城がジジイに怒るが、ジジイは聞いてやしねえ…

 

「頼む!!マジで頼む!!一人は嫌じゃ!!あの男はお前を気に入っておるから!!」

 

「初耳だぞ…俺が元帥殿に気に入られてるなんざ…」

 

ジジイを気に入ってるのは知ってたが…

 

「じゃから…良いじゃろ?」

 

「………何時行くんだよ…」

 

このまま粘っても無駄だろう、仕事の邪魔になりかねない…なら、さっさと折れる方がまだマシだな…

 

「3日後じゃよ」

 

「ハァ…大佐…申し訳ありません…中将のワガママに付き合って頂いて…」

 

「それは良いが…鎮守府は赤城、長門、霧島に任せて大丈夫か?」

 

こいつらに任せれば問題は無いだろうが、一応聞いておく。

 

「ええ、問題はありませんよ!!皆で力を合わせて頑張ります!!」

 

「そうそう!!大佐なんか居なくても大丈夫よ!」

 

赤城と、天津風が元気に返事をしてくれた、これなら問題は無いな。

 

「そうか、じゃあ暫く帰らなくても問題ないな?」

 

「え?…大佐…帰らないつもりなの…?」

 

「……いや、冗談だぞ?泣きそうになるなよ」

 

軽い冗談のつもりだったのだが、天津風は真に受けたらしい…半泣きになっている。

 

「なっ!!泣いてなんか無いわよ!!大佐のバカ!お詫びにアイス奢りなさい!!」

 

「あ、私も真に受けました、大佐、奢って下さい」

 

「仕方ねえな…奢ってやるよ…但し赤城、テメーは駄目だ」

 

明らかに便乗じゃねえか…

 

「あ、ワシも奢って」

 

「土に還れ、クソジジイ」

 

「大佐、奢って下さい」

 

まだ言うか…

 

「駄目だ」

 

「奢りますか?」

 

しつけえな!!

 

「駄目だ」

 

「奢りますか?」

 

必死だな!!

 

「駄目だ」

 

「奢りますか?」

 

「ただの無限ループじゃねえか!!分かったよ!!奢ってやるよ!!但し普通のサイズだぞ!!」

 

ドラ○エ並みのループじゃねえか…どんだけ食いたいんだよ…

 

「私にとっての普通のサイズは、少なくとも3リットルなのですが…」

 

「天津風…アイス奢る前に業務用スーパーに寄ってくぞ」

 

「異議無し」

 

まだ業務用の方が安上がりだからな…

 

「間宮アイスを所望します」

 

「赤城さん…大佐が白目よ?止めましょう?」

 

「冗談抜きに、腹を壊さねえか?」

 

普通のアイスですら、食べ過ぎると腹を壊すのに、3リットルとか最早致死量だろう…

 

「一航戦の実力をお見せします!!」

 

「分かった…天津風、赤城、行くぞ」

 

たまには、赤城も労ってやらないとな…ジジイが何もしない分、秘書艦の奴等は苦労してるしな…

 

「ワシも…」

 

「仕事しろ」

 

基本的に仕事が遅いんだよな…歳のせいか?

 

「今、失礼な事を考えんかったか?」

 

「いや?ただ、歳には勝てないのか…とか考えただけだ」

 

「大佐…充分失礼よ」

 

事実を述べただけだがな…無駄に隠したり、取り繕っても無駄だろうしな…

 

「気にしとらんよ、実際結構、歳だしのう…」

 

「中将って今幾つなの?」

 

「71じゃ」

 

天津風の質問に即答するジジイ、71か…随分歳を取ったな…

 

「なんだ、見た目はもっと若いと思ってたのに…意外ね!!」

 

「褒めても何も出んぞ?」

 

見るからに嬉しそうだな…

 

「天津風さん…早く行きましょう…」

 

赤城がそわそわしている…アイスは逃げんぞ。

 

「焦るな赤城、アイスは逃げんぞ…全く…仕方ねえ、天津風、さっさと行くぞ」

 

「ハイハイ…じゃあね中将」

 

「うむ、行ってこい!!」

 

ジジイが嬉しそうに送り出した…まさか…

 

「…天津風、わざとか?」

 

「若く見えたのは本心よ?ただ、言うタイミングを計っただけ♪」

 

「恐ろしいですね…」

 

兎に角、俺も大本営に行く準備をしないとな…その前に、とんでもないアイスを奢らないとな…

 

その後、大佐は『暫くアイスは見なくても良いな…』と語った。

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