俺とジジイの提督生活(タイトル募集中)   作:Z/Xプレイヤー26

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大佐達が大本営に着いた頃、大佐達の居ない鎮守府では…




第7海

大佐達が、大本営に向かったあと、艦娘達は、長門による招集を受けて、作戦会議室に集まっていた。

 

重苦しい空気の中、最初に言葉を発したのは、他でもなく、皆を呼び出した長門であった。

 

「お前達に集まって貰ったのは、他でもない…大佐の話だ…」

 

長門の言葉に全員が緊張をする。

 

「私は気になるのだ…大佐が、この鎮守府で最も気に入っている艦娘が誰なのかが…」

 

長門の言葉に対し、霧島が発言をする。

 

「確かに気にはなりますが…それは大佐自体に聞かなければ、分からないと思うのですが…特に、この鎮守府は提督が二人も居る、特殊な鎮守府ですし、それに何より大佐は恋愛には疎いですし…」

 

そう、確かに霧島の言う通り、この鎮守府は提督が二人も居る特殊な鎮守府である、そして大佐は超が付くほどの鈍感…もとい、恋愛には疎いタイプである。

しかし長門は納得がいかない様子だった。

 

「調べようはいくらでも有る!!前に大佐に気になる艦娘を聞いたら、鈴谷か、霧島か、天龍と答えたぞ!!」

 

その言葉に、会議室がざわつく…

 

「でも長門さん?それは確か、一番付き合いが長いのが鈴谷さんで、気兼ね無く話せるのが天龍さん、そして頼りにしているのが霧島さん、ってだけで、恋愛感情では無いって大佐は仰ってましたよね?」

 

あの時に一緒に居た鳳翔が大佐のフォローに入る、しかし長門はまたも納得がいかない様に話した。

 

「だがそれは、確かに意識はしていると言うことだ!!」

 

「……それはそうですけど…」

 

鳳翔が長門に押されているのを見て、霧島が長門に質問する。

 

「だとしても、貴女はどうしたいんですか?大佐や中将が不在の今、皆を集めて…目的は何ですか?」

 

霧島の質問に長門は自信満々に答えた。

 

「お前たち三人がどうやって大佐の信頼を勝ち得たか…それを話して貰いたい…皆の前でな!!」

 

「……私は大佐と同じで、中将に仕事面で苦労させられているので、親近感じゃないですか?」

 

理由を聞いて、どうでも良くなったのか、面倒そうに答えた。

 

「予想通り過ぎてつまらないっぽい…」

 

「つまらないも何も…事実ですし、それ以上は無いかと」

 

他の艦娘達も予想通りだった為、特にリアクションも無かった。

 

「ぐ……次は鈴谷についてだ!!」

 

「本人が居ないっぽい…長門さん、最近焦り過ぎっぽい、何かあったっぽい?」

 

長門の焦りを感じとったのか、夕立が長門に質問する。

 

「…仕方無いだろう…今回大本営に付いて行ったのは、妹の陸奥と、大佐の信頼の高い鈴谷なんだ、前に中将に付いて行ったのは私なのに!!」

 

「明らかな嫉妬デスネ…」

 

長門の発言に対して、金剛が冷静にツッコミを入れた。

 

「意外ですね、金剛さんは大佐の話題には無条件で熱くなると、思ってましたが…」

 

赤城が金剛の発言を意外に思ったのか、呟いた…それは金剛に聞こえていたらしく、金剛は自慢気に話した。

 

「フフン…何せワタシは大佐にケッコンを申し込んでマス!!ここの皆よりは、大佐に意識されている筈デス!!」

 

「そう言えば、金剛さんは大佐にプロポーズしてたっぽい!!」

 

「じゃあ、一番意識されているのは金剛さんって事かしらね~?」

 

全員が食堂での出来事を思い出したのか、ざわつき始める。

 

「確かに金剛お姉様はプロポーズしてましたね…それに、大佐は『考える』と仰ってました…あの恋愛には疎い大佐が『考える』と…本当に意識しているのは、金剛お姉様の事かも知れない…」

 

霧島の言葉に長門が考え込む。

 

「ならば、一番警戒すべきは金剛だと?…私もプロポーズすれば、或いは…」

 

「それは難しいんじゃないかしら~?貴女は中将の部隊の艦娘であって、天龍ちゃんや私達の様に大佐の部隊の艦娘ではないんだから…金剛さんのプロポーズも、考える余地があるのも、自分の部隊の艦娘だって事が、大きい筈よ?良くも悪くも、大佐はケッコンを『システム』として、見ている側面があるから」

 

龍田の冷静な分析に、会議室が静まりかえる…龍田の言っている事は事実であると、全員が知っていたからだ。

 

「だからこそ…天龍ちゃんが一番リードしているのよ!!」

 

「………は?何で俺が出てくるんだよ?俺は大佐にプロポーズもしてねーし、大体あんまり女の子扱いすらされてねー…あ、何か悲しくなってきた…」

 

一人で説明して悲しくなってきた天龍を尻目に、龍田は自信満々に話を続けた。

 

「でも天龍ちゃん?大佐と一番デートしてるのは天龍ちゃんなのよ?」

 

龍田の言葉を聞いて、一斉に全員が天龍を見た、しかし、当の本人は何が何だか分かって居ない様子だ。

 

「さっきから訳のわかんねー事を…俺はデートなんてしてねえって!!」

 

「あら~?大佐が休みの日によく二人で遊びに行ってないかしらね~?」

 

「あれは友達と遊びに行く様なもんで、デートとかじゃねえよ!!色気も何もねえって!!」

 

「確かに天龍さん、大佐とよく遊びに行ってるっぽい!!夕立この前、ゲームセンターで二人を見たっぽい!!」

 

龍田に加えて、夕立までもが話に乗りはじめて居た…

 

「それは詳しく聴くべきだな…天龍、話してみろ!!」

 

「良いけどよ…期待すんなよ?」

 

全員が頷く。

 

「確かに俺はよく大佐とゲーセンとかに行くけどな?それだけだぜ?一緒にアーケードゲームやったり、カードゲームやったりしてるだけだしな…」

 

「ほう…因みに大佐とは、どんなゲームをするんだ?格闘ゲームか?それなら私も自信があるぞ!!」

 

長門が少し喰い気味で質問する…少しでも大佐の情報を聞き出そうとしているのだ。

 

「格ゲーもやるし、結構色々なジャンルをやってるぜ?最近はアーケードのカードゲームを良くやってるな、因みに大佐の机の二番目の引き出しに、カードが入ってる筈だぜ?気になるなら持ってきてやろうか?居ない時は使って良いって言ってたしな…」

 

「本当!?夕立ちょっと気になるっぽい!!見せて!!」

 

夕立がぴょんぴょんと跳ねる。

 

「分かった、すぐに取ってくる、少し待ってろよ!!」

 

天龍が会議室を出る、そして天龍が居なくなった会議室では、少し暗い空気が流れていた…

 

「なあ…この中で大佐の机の中身を知っている艦娘は居るか?…私は知らないが…どうだ?霧島?」

 

長門が霧島に質問する。

 

「少なくとも、私は知らなかったです…恐らく知って居たのは…」

 

「天龍だけ…デスネ…」

 

「うむ…恐らくそうじゃろう…天龍め、やるのう!!わははは!!」

 

利根が豪快に笑う。

 

「相変わらず利根さんは、大佐ではなく中将の方が好きなんですのね…」

 

「そうじゃな、吾輩はどちらかと言うと、中将の方が良いのう!!大佐に男としての魅力が無い訳ではないが、吾輩にとっては『からかい甲斐のある弟』の様な感覚じゃな!!」

 

熊野の言葉に楽しそうに利根は答えた。

 

「話は戻りますが…一番の脅威は天龍…という認識で、間違いは無さそうですね…」

 

「だから言ったでしょ~?天龍ちゃんが一番リードしてるって!!」

 

自慢気に話す龍田。

 

「でもでも!!天龍さんが言ってたみたいに、まだまだ友達の域からは出てないっぽい!!恋愛じゃ無いっぽい!!」

 

「その認識は甘いぞ夕立!!」

 

夕立の言葉に長門がすぐに反論した。

 

「私が前に読んでいた漫画では…ずっと一緒に遊んでいた女の子を、ちょっとしたきっかけで、異性として認識して、そのまま好きになる…といった展開があるぞ!!油断は出来ん!!いや、寧ろ一番警戒すべきは天龍だ!」

 

「随分と乙女な漫画をお読みになるんですわね、意外ですわ…」

 

「さっきは金剛さんを警戒すべき…とか言ってたっぽい…」

 

「わははは!!警戒すべき奴が多いのう!!大佐も大変じゃな!!」

 

そんな話をしていると、天龍が戻ってくる。

 

「待たせたな!!いくつか持ってきたぜ!」

 

天龍が机の上にカードケースを置く、数は3つだった。

 

「3つとも同じゲームのカードっぽい?」

 

「いや、2つはアーケードカードゲームのカードで、一つは普通のTCGだぜ」

 

「…………日本語で頼む」

 

天龍以外の艦娘は天龍の言葉を理解出来ていない様だった…

 

「うーん…アーケードカードゲームってのは、ゲーセンとかに置いてある、機械とかにカードを読み込ませて遊ぶやつで、TCGってのは、パックを店で買って、デッキを作って遊ぶやつだな…分かったか?」

 

「oh…和製英語はさっぱりデスネ…」

 

「夕立は分かったっぽい!!」

 

夕立だけは理解出来た様子だった。

 

「クッ…これでは大佐と共通の趣味を持って、大佐に近づこうと思っていた計画が…本当に夕立は理解出来たのか?」

 

「大丈夫っぽい!!今度大佐にルール教えて貰って、一緒に遊ぶっぽい!!」

 

「大丈夫か、夕立?どっちのジャンルをやるかは知らねえが、TCGの方は結構頭を使うぜ?俺はあんまり頭を使うのは好きじゃねえから、アーケードの方ばっかやってるしな…」

 

「頭を使う…?それならば、この霧島…やらない訳にはいきません!!天龍さん!!ルールブックはありますか?3分で覚えます!!」

 

霧島が天龍からルールブックを受けとり、読み始める。

 

「ふむ………これはこのタイミングでしか行えない……あとは………」

 

「天龍…アーケードカードゲームはあまり頭を使わずにやれるのか?私でも出来るだろうか…?」

 

長門は不安そうに天龍に質問する…

 

「そうだな…確かにTCGよりは頭を使わずに出来るな、ある程度レアなカードが集まれば、大抵の敵は倒せるしな…」

 

「そうか……ならばこの長門!!全力で挑ませて貰う!!」

 

結局この後、艦娘ほぼ全員でカードゲームを始めた…そして、大佐の一番意識している艦娘は、ある意味で、天龍という事で決まったらしい…




今年の夏に艦これのアーケードカードゲームが出ますね!!楽しみです!!それを思ったら、こんな話に…カードゲーム、好きなんですよ…(笑)
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