プロローグは完全にやっつけです。
1村目プロローグ&クロスキャラ顔合わせ
───“ノーネーム”本拠・貯水池前の憩いの小屋。
水樹の枝葉の間を柔らかい風が吹き抜けるこの場所で、逆廻十六夜は分厚い本を片手にぼんやりと壁にもたれ掛かる。
「…平和だ」
疲れ目を癒すために何回かまばたきをして再び本に目を戻そうとすると、十六夜の手元に1枚の羊皮紙が舞い降りた。
十六夜(ん…契約書類?)
十六夜は本を閉じて羊皮紙をつまみ上げる。
十六夜(こんな緩慢な平和を噛み締めながら読者してる時にギフトゲームとはいい趣味してるじゃねえか。どれどれ…)
『ギフトゲーム名“Are you a Werewolf?”
プレイヤー一覧 逆廻十六夜
クリア条件 人狼ゲームで勝利する。
敗北条件 人狼ゲームで敗北、またはルールに反する行為を犯した場合。
宣誓、上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名
の下、ギフトゲームを開催します。
“ ???” 』
十六夜(差出人不明の契約書類?それはそうと人狼ゲームか…確か1930年頃ヨーロッパで原型が生まれたロールプレイゲームだったか……?やったことはない…が…)
契約書類を睨んで思考を巡らせていると、突如猛烈な睡魔に襲われ、十六夜の意識は途絶えた。
※※※
首筋に刺すような痛みが走り、十六夜は目覚めた。
同じ姿勢で椅子に座ったまま寝ていたらしい。
自分の胸を見ると、「逆廻十六夜」と書かれた名札がつけられている。
十六夜(……ここは?)
そのまま眠りこけたらいつの間にか見知らぬ部屋にいる。
十六夜(ギフトゲームなんだよな、これ)
意識がはっきりとしてきて、十六夜は辺りを見渡す。
周囲を見ると円を描くように11脚の椅子が配置されている。
十六夜を含め、いずれの椅子にも年齢のばらけた男女が座っていた。
十六夜(…各々の服装にも年代差を感じる。この場にいる人間はそれぞれ異なる時間軸から集められたっぽいな)
今の状況を飲み込めていないのか、誰もが一様に怪訝そうな顔をしてお互いの顔を見合わせている。
そこにボイスチェンジャーで声を加工したアナウンスが流れた。
『……はい。これで全員起きましたね。おはようございます皆さん』
その場にいる全員が顔を上げた。
声は天井に取り付けられたスピーカーから聞こえている。
『皆さんにはこれからゲームをしてもらいます。拒否権はありません』
ベジータ「ふざけるな」
タンクトップ姿で目付きの悪い「ベジータ」という名札を付けた男性が怒気を込めた声音で声をあげる。
ベジータ「オレが大人しくしているうちにさっさと解放するんだな。さもなくばこの部屋ごと吹っ飛ばさなければならなくなる」
十六夜(えらい血気盛んなオッサンだな。かなりの実力者みたいだが……)
十六夜は表情を変えぬように隣に座っているベジータを一瞥する。
すると苦笑混じりにアナウンスが応答した。
『ベジータさん…。確かにあなたの力ならばそこの部屋を吹っ飛ばして脱出するくらいは訳ないでしょう』
ベジータ「分かっているじゃないか。ならさっさと……」
『しかしその場で起きる出来事は全て中継されています。もし不審な真似をした場合には予めこちらの方で預からせて頂いたあなたの奥様の身の安全は保証致しません』
ベジータ「……何だと?」
『これはベジータさんだけではなく皆様に伝えておきます。もしこのゲームで敗れた、又は違反行為をした場合には皆様の人質には死んでいただきます』
「「「!?」」」
その場にいる全員が凍りついた。
ベジータ「くそったれ……」
十六夜(成る程、ハッタリだとしても確証が持てない以上正々堂々ルールに従ってやるしかないってわけか)
シャル「ぼ、ぼくたちに何をさせる気なの?」
『はい。皆様には人狼ゲームというゲームをしてもらいます』
タダクニ「え、人狼ってあの?」
波平「そんな今時のゲームなんて知らんぞ」
のび太「嫌だよ~僕勝ったことないんだよぉ~」
ベジータ「くだらん…」
バカボン父「なんだか面白そうなのだ!」
アンパンマン「許さないぞ!バイキンマン!」
シャル「僕やりたくないよ…そんな命を賭けてなんて…」
やる夫「VIPでやったお!」
ヴィクトリカ(人狼ゲームだと?聞いたことないが…この場にいる何名かはセオリーを知っているようだな)
孫「じ、人狼ゲームってなんだよ!?」
十六夜(おいおいルールも知らねえ奴いるみたいだが…)
『知らない方も多いでしょう。なのでルールを説明いたします』
『ざっくり言えばプレイヤーは人狼、村人、妖弧の三つの陣営に分かれ、人狼陣営は正体を見破られずに村人を皆殺しにすれば勝ち。
村人陣営は人狼を炙り出し、やはり皆殺しにすれば勝ち。
そして妖弧陣営は人狼が全滅、又は人狼の数=村人の数になった時点まで生き残っていれば勝ちです』
十六夜(……?)
やる夫「皆殺し?俺達に本物の殺し合いでもさせる気かお?」
『まさか。最後まで聞いてください。まずこの部屋には十人のプレイヤーがいますね?初め人狼陣営二人、村人陣営七人、妖弧陣営一人に分かれてもらいます。』
『ゲームはまず朝フェイズに話し合いをして、誰が人狼かを議論してもらいます』
『次に夕方フェイズ。全員で人狼だと疑わしき人物に投票し、最も投票数が多かった人物を「吊り」という形で処刑します。
処刑された人物は別室に移動してもらいます』
『そして夜フェイズでは皆さんは個室に移動してもらいますが、人狼陣営の方のみは部屋を出て話し合いをし、誰か一人を「噛む」ことができます。
噛まれた人物も別室での待機となります』
『朝フェイズが30分、夕方フェイズが5分、夜フェイズが25分のサイクルで毎日誰かを処刑し、誰かを噛むことで人数を減らしていき、決着がつくまで繰り返してもらいます』
波平「ふーむ…ルールは大体分かったが、そのゲームは人狼や妖弧が有利すぎやしないかね?」
『よく気付きました。その通りです。なので村人陣営には他の陣営に対抗すべく様々な能力を持った役職というものが存在します。
詳しくは各自部屋に戻った後、役職紹介の紙がありますのでご参照ください』
『ルール説明は以上です。では各自個室に移動してください。30分後にこの部屋に集合し、朝フェイズとなります。』
十六夜「待てよ主催者」
『……はい?何でしょう十六夜さん』
十六夜「お前さっき人狼陣営の勝利条件は村人との数を合わせるのではなく、皆殺しと言っていたが間違いはないんだな?」
『……そうですよ?特別ルールでございます』
バカボン父「なるほど!分からないのだ!」
孫「お、俺もよく分からねえよ…」
のび太「助けてドラえも~ん……」
参加者
逆廻 十六夜
(問題児たちが異世界から来るようですよ?)
ベジータ
(ドラゴンボール)
やる夫
(2ちゃんねる)
孫
(でんじゃらすじ~さん)
アンパンマン
(アンパンマン)
のび太
(ドラえもん)
ヴィクトリカ・ド・ブロワ
(GOSICK)
バカボンのパパ
(天才バカボン)
シャルロット・デュノア
(インフィニットストラトス)
磯野 波平
(サザエさん)
タダクニ
(男子高校生の日常)
計11名
登場役職
人狼:
人狼陣営。占われると人狼判定。
人狼が誰であるかを知ることができ、毎晩誰か一人を襲うことができる。
狂人:
人狼陣営。占われると村人判定。
能力はないが、人狼が勝つように行動しなければならない。
村人:
村人陣営。占われると村人判定。
能力は無いが、村人が勝つように行動しなければならない。
占い師:
村人陣営。占われると村人判定。
毎晩誰か一人を占い、その者が人狼か否かを知ることができる。
人狼の場合は人狼判定。それ以外の場合は村人判定。
また、妖弧を占うと呪殺することができる。
霊媒師:
村人陣営。占われると村人判定。
投票で吊られた者が人狼か否かを知ることができる。
騎士:
村人陣営。占われると村人判定。
毎晩自分以外の誰かを、人狼の襲撃から守ることができる。
妖弧:
妖弧陣営。占われると死亡。
人狼に襲撃されても死なない。
先の展開を予想しながらお楽しみいただければ幸いです。
誤字脱字、感想、批判もくれたらなと思います。