問題児は人狼なりや?   作:朧気だんぼーる@受験

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これで終わるかと思ったら終わりませんでした。


7日目③

CO一覧

 

占い師

ベジータ:→やる夫○→バカボン父○

タダクニ:→シャルロット○→ヴィクトリカ○→やる夫○→波平狼→破綻

 

霊能師

十六夜:→のび太○→ベジータ狼→アンパンマン○→波平○→シャルロット○→やる夫○

 

狩人

 

 

投票一覧

 

アンパンマン:→のび太→ベジータ→バカボン父

十六夜:→のび太→ベジータ→アンパンマン→波平→シャルロット→やる夫

波平:→のび太→ベジータ→アンパンマン→タダクニ

のび太:→十六夜

シャルロット:→のび太→ベジータ→アンパンマン→波平

孫:→タダクニ

ベジータ:→シャルロット→十六夜

タダクニ:→のび太→ベジータ→波平→波平→シャルロット→やる夫

ヴィクトリカ:→のび太→ベジータ→アンパンマン→波平→シャルロット→やる夫

やる夫:→のび太 →ベジータ→アンパンマン→波平→シャルロット→バカボン父

バカボン父:→のび太→ベジータ→波平→波平→シャルロット→やる夫

 

 

生存者

 

十六夜

ヴィクトリカ

バカボンのパパ

タダクニ

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~7日目・朝/話し合い中~

 

 

十六夜は暫く黙り込んだ後、やがて両手を上げて降参のポーズをとった。

 

十六夜「……分かった分かった。降参だ。お前の言う通り俺が人狼だよヴィクトリカ」

 

タダクニ&バカボン父「!?」

 

ヴィクトリカ(おや、やけにあっさりと退いたな……。ちょっと拍子抜けだぞ)

 

十六夜「でも、だからどうした?」

 

ヴィクトリカ「……ん?何がだね?」

 

十六夜「俺が人狼だがお前は妖孤だ金髪ロリ。つまり俺を吊ってもお前を吊っても、最早村人陣営の勝利にはできない。」

 

バカボン父「な、なんですと!?」

 

十六夜「おまけにタダクニは狂人。つまりこちらの味方だ。投票で俺が負けることはまずない。そうだよなタダクニ」

 

タダクニ「あ、ああ!」

 

十六夜「そういうわけだ。俺の正体を暴いたところで勝率は2分の1だ」

 

ヴィクトリカ「そうだな。2分の1だ」

 

 

『朝時間終了です。これから夕方の投票フェイズに入ります』

 

 

※※※

 

 

~7日目・夕方~

 

 

投票結果

 

十六夜→ヴィクトリカ

タダクニ→ヴィクトリカ

ヴィクトリカ→十六夜

バカボン父→十六夜

 

十六夜:2票

ヴィクトリカ:2票

 

 

『同数になりました。本来ならば十六夜さんとヴィクトリカさんの決選投票をするところですが、この人数では結果が変わらないことが予想されます

なので2人は今からジャンケンをしてください。負けた方を本日の処刑対象とします。また、不正を働いた場合は負けと見なします』

 

十六夜「…ハッ、こんだけ戦わせておいて最後は運頼みかよ」

 

ヴィクトリカ「悪くない。本来負けるところだった私達からすれば有り難すぎる申し出だ。ここで決着を着けよう。逆廻十六夜」

 

十六夜「…ああ上等だ。じゃあいくぜ金髪ロリ。最初はグー、じゃーんけーん──」

 

ヴィクトリカ「あ、待ちたまえ逆廻」

 

今まさに第三宇宙速度で手を繰り出そうと腕を振りかぶっていた十六夜を引き留めるヴィクトリカ。

気勢を削がれ、あからさまに十六夜が舌打ちをする。

 

十六夜「…何だよ」

 

ヴィクトリカ「よく聞け逆廻。私はパーを出すぞ」

 

十六夜「──ッ!!?」

 

ヴィクトリカの宣言を聞き、十六夜の身体中に人狼ゲーム開幕以来感じたことのない戦慄が迸った。

 

十六夜(コ、コイツ……!このタイミングで俺に揺さぶりを仕掛けてきやがったッ……!!)

 

不敵にニヤリと笑うヴィクトリカを睨み、十六夜は1歩2歩その場から後退りした。

 

ヴィクトリカ(さあ、どうでる逆廻?)

 

十六夜(いや待て、落ち着け俺……!俺らしくもない。考えろ。

今俺にパーを出すと宣言した時、金髪ロリの脳内には2つのシミュレーションが稼働している筈だ…。

①は『俺がパー出し宣言を真に受けてチョキを出した時に備えてグーを出す』パターン。

②は『俺がパー出し宣言を嘘だと判断して俺がパーを出してくることを想定してチョキを出す』パターン……。)

 

十六夜(②の時は万が一読みを外してもあいこに持ち込める……。つまりヴィクトリカの奴が出してくる手はチョキの確率が一番高い筈だ…。ならば……!!)

 

十六夜「……なあ、ヴィクトリカ」

 

ヴィクトリカ「ん?何だね?」

 

十六夜「お前がパーを出すなら俺はグーを出すぜ」

 

ヴィクトリカ「───!?」

 

十六夜(さあどう出る金髪ロリ。 お前の頭の中で②の作戦に考えが固まってきたところで、俺にグーを出すと言われるんだ。

もしお前が今出そうとしていた手はチョキならば、俺が宣言通りに出せば負けるのは金髪ロリ。そこで再びお前は①のグーを出す作戦に戻るはずだ。上手くいけば勝てるし、俺が宣言通りの手を出してもあいこに持ち込めることからリスクは一番低い!

俺はそれを読んだ上でパーを出してやるよ……!)

 

ヴィクトリカ(面白い──!面白いぞ逆廻十六夜!!最後の最後まで私を『退屈』させないじゃないか……!!)

 

 

十六夜「じゃあ仕切り直しだ。準備はいいなヴィクトリカ!」

 

ヴィクトリカ「いつでもどうぞ」

 

2人が再び拳を構え直す。

そばでバカボンのパパとタダクニが固唾を飲んで勝利の行方を見守っていた。

 

十六夜「いくぞ、じゃーん──ッ!?」

 

「じゃんけんぽん」の「じゃん」を言い掛けたところでほんの刹那、十六夜は絶句した。

 

無理も無い。「じゃん」の時にヴィクトリカは 〈十六夜の目〉と〈最初はグー時の拳〉を結ぶ線の延長上に自分の顔が来るように顔を低くし,顔の前でチョキを見せてきたのだ。

 

十六夜(何の真似だ!?まさか読まれているのか!?そうだよ、さっきもコイツを侮ったことで追い詰められたばかりじゃねえか!

考えろ考えろ、今の行動には何の意図が込められている!?「じゃんけんぽん」を言い終える前に出す手を決めなくては!)

 

ヴィクトリカ「けーん」

 

十六夜(クソ、時間がない!コイツはただの引っ掛けと見た!ここは揺るがずに当初の作戦でいくぜッ!!)

 

十六夜&ヴィクトリカ「ぽん!」

 

 

十六夜→パー

ヴィクトリカ→パー

 

 

タダクニ「あ、あいこか……」

 

ヴィクトリカ「クス…」

 

十六夜「はぁ…はぁ……!」

 

十六夜(危ねえ…!まんまとチョキという餌に釣られてグーを出していれば負けるところだった…!)

 

十六夜は淋漓たる量の冷や汗を垂れ流し、呼吸を整えていた。

 

十六夜(落ち着け……!コイツのペースに呑まれたら一巻の終わりだぞ)

 

ヴィクトリカ「あいこ……だね?」

 

十六夜「ああそうだな言わなくても分かってるよチクショウ」




人狼ゲームはどこへ行ったのか……。
十六夜がただの噛ませになっていって焦る。
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