パワプロシステムで行くやり直し野球人生   作:ホームラン

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 DH制ですが、この世界ではまだ公式戦に採用されていないこととします。主人公に打たせたいので


第3話 高校一年 夏の県大会➀ 公式戦デビュー

 

 夏の大会がもう始まる、今日は背番号を渡される日だ

 

 ベンチ入りできるのは20人、部内のメンバーは三年生が15人、二年生が11人、一年生が13人いるから半分はベンチ入りできる計算だ

 

 「水流(つる)!しっかり頼むぞ」

 

 「はい!ありがとうございます!」

 

 俺は無事ベンチ入り、背番号は10番だ。

 

 練習試合の使われ方でなんとなくわかってたけど、二番手を任されたわけだ。言われた通り、しっかりやるぞ!

 

 背番号をもらったメンバーは三年が14人、二年が4人、一年が2人。俺と半田(はんだ)がベンチ入りだ。

 

 三年生が多いのは当然だと思うけど、俺が見た感じ、二年生が上手く戦力化できてない……

 

 二年の3人はセカンドレギュラーの瀬尾(せお)先輩と投手が2人。一、二年生で野手の三年生を脅(おびや)かしてるのが2人しかいないんだよな

 

 組み合わせももう発表されてて、俺たち蓮華(れんげ)学園高校はノーシードだ。愛知県大会は参加校数が大体180校、参加チームが170チームくらいで全国最多。

 

 最大で8回勝たないと甲子園に出れないガチの魔境なのだ。なんで2つに分けてくれないの?

 

 全8ブロック中俺たちはCブロック。同ブロックの中に『私学4強』はいないから、それらと当たるならベスト8以降になる。

 

 とはいえウチと同程度の実力の高校はそれなりにいるし、そもそも試合数が多いから投手に不安のあるウチはキツイ戦いになる…まあそれはほとんどのチームが同じだけど。

 

 よっぽどの強豪じゃなきゃ毎年満足のいくエースクラスを複数枚育てるなんて難しいんだよね。問題はよっぽどの強豪が4校もいることなんだけど…

 

 …夏前に野手能力のアップをしておいた。勝ち抜くために1人でも多く打てる人は欲しいし、守備の底上げも大事だ。なにより打ちたいし。監督が積極的に練習試合に出してくれたのと、天才選手として覚醒したおかげでポイントの貯まりはかなり良いペースだ

 

---------------------------------------

守備位置 投→投 外

弾道 2

ミート F33→D55

パワー F36→D50

走力  F34→D50

肩力  D55→C60

守備  F38→D50

補給  F38→D50

 

球速     135㎞/h

コントロール D55

スタミナ   D55

Hスライダー 変化量3

スローカーブ 変化量1

スプリット  変化量2

 

得能

ノビB

球速安定

回復B

ケガしにくさB

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 オールDに到達だ!外野適正も着けたから守れる。こういうところでシステムの恩恵を感じるな、レフト、ライト、センターが同じだけ守れるんだから。

 

◇ ◇ ◇

 

 教室で半田(はんだ)が水流に話しかけた。

 

 「憲吾(けんご)、10番やったな!」

 

 「おお、響(ひびき)、ありがと。お前は5番だろ?そっちのが凄いだろ」

 

 「まあね、たまたまここ最近当たってたからさ。でもちょっと緊張するよ」

 

 (コイツでも緊張とかするのか…いつも楽しそうに打ってるイメージしかないけどな……今聞いてみるか)

 

 「そういえば響はなんで蓮華学園に入ったんだ?言ったらなんだけど、もっと強いとこ行けただろ」

 

 そう聞くと、半田はきょとんとした表情を見せたあと、声を上げて笑った

 

 「アハハハハ!それをお前が言うかよ!?あー面白い!アハハハハ!」

 

 あまりの様子に少しむっとした顔で水流が返す

 

 「なにがそんなにおかしいんだよ」

 

 笑ったまま半田が答える

 

 「だって、お前……ハハハ!一年で135キロ出せるならそれこそもっと上行けただろ!あーおっかしい!ハァー……俺がここに入学したのは、あんまり厳しいとこでやりたくなかったんだよ。強豪はキツイとこ多いだろ?でも野球は好きだから続けたくてさ。あとは家から近かったしな」

 

 「そういうお前はなんでここにしたんだ?っていうか地元出身だっけ?正直中学で名前聞いたことなかったけど」

 

 (ああ、そうか、そうなるのか……確かに地元でやってた奴らからすると急に出てきたように見えるのか。でもシステムがどうなんて言えないしな、言う気もないけど)

 

 「元々軟式をやってたんだよ。進路を蓮華学園に決めてからもフォームを弄ったり練習してたら、冬に急にスピードが出るようになってな。ほんとは高校は野球やらないつもりだったんだけど、正直中学じゃ不完全燃焼でさ」

 

 水流はやり直す前の自身の経験と、システムによる成長を織り混ぜた説明をした

 

 「へぇ~…そっか……そうだよなー、やっぱり高校くらいまではやりたいよな。……夏勝てるように、お互い頑張ろうぜ」

 

 半田は納得した様子でそう言った

 

 「そうだな。勝ってこそだもんな……」

 

◇ ◇ ◇

 

 今日は全国高校野球選手権大会 愛知県予選一回戦だ。

 

 相手校は聞いたこともない公立、正直負ける要素はない。

 

 「七番投手(ピッチャー)水流!」

 

 監督がスタメンを読み上げる。なんと一年生から夏の初戦を任された。まじかよ

 

 いやわかるけどさぁ、鷲山先輩(エース)を温存したいって言うのは。でも流石に緊張するよ!

 

 夏の大会には球数制限がある。1人の投手は一週間に500球までしか投げることができないのだ※一試合は何球でもOK

 

 ベンチ入りしてる投手は俺含め4人、三年エース鷲山(わしやま)、三年三番手畑中(はたなか)、二年四番手岸本(きしもと)、そして俺だ

 

 畑中先輩、岸本先輩はどっちも左なのだが、悪い日は試合がぶち壊れるのだ。スピードがそんなにないため四隅を狙う、四球を出す、置きに行った真っ直ぐを痛打されるの黄金パターンだ。そのうちストライクも入らなくなる

 

 負けたら終わりのトーナメント、監督はできるだけ鷲山先輩と俺でなんとかするつもりなんだろう……上等だ!やってやるさ!

 

◇ ◇ ◇

 

 「プレイ!」

 

 審判の声で試合が始まる。先行は蓮華学園

 

 相手投手は右投げのオーバースロー。球速は115㎞/hといったところ

 

 初回から蓮華学園が攻め立てる、一番が四球、二番に打順を上げた山田が外の真っ直ぐをヒットで一三塁、バッターは三番の鷲山

 

 カキィン!!      ゴン

 

 初球ど真ん中変化球を思いきり引っ張ると、打球はスタンドへ。先制の3ランホームランとなった

 

 「ナイバッチ!」「よっしゃー!」「いけるぞいけるぞ!」

 

 続けて四番に座る半田の打席、初球は低めボール、二球目はインコースストライク、そして三球目

 

 カァァァン!!   ゴッ

 

 外高めを叩いた逆方向への打球はぐんぐん伸びスタンドイン、二者連続アーチで4点目を追加した

 

 ……その後は凡退し一回の裏、4点のリードを背負って水流が先発のマウンドに上がる

 

 今日の相手は真っ直ぐをまともに捉えられないだろうと監督と山田は判断したため、リードは単純、右打者は外、外、スライダー。左打者は外、外、スプリットである

 

 先頭バッターが打席に入る、水流が初球を投じた

 

 「ウシッ!」

 

 シュピッ!     パアン!

 

 外低めに決まった真っ直ぐは135㎞/h、相手バッターは全く反応できていない

 

 「フシュ!」

 

 ビッ!     パンッ!

 

 二球目も外、バットを出すこともできず追い込まれる

 

 「アァッ!」

 

 ギュカッ! 

 

 三球目スライダー、真ん中よりに来たと思って振ったバットにはカスリもせず三球三振となった

 

◇ ◇ ◇

 

五回の表、蓮華学園の攻撃。ランナーを二塁に置いて水流の打席

 

 初球の変化を空振り、二球目、三球目はボール、カウントツーボールワンストライクからの四球目

 

 (来た!甘い!)

 

 カィン!

 

 インコースが甘く入った真っ直ぐを引っ張ると打球は右中間(うちゅうかん)へ転がり、スタンディングダブル(滑り込まず二塁へ)。セカンドランナーがホームへ帰り七点目を上げた

 

◇ ◇ ◇

 

 「「「ありがとうございました!」」」

 

 試合終了。スコアは7─0で蓮華学園のコールド勝ち

 

 水流は七回を被安打一、無四球無失点、14奪三振で抑え、打者としても一打点を上げた

 

 被安打一はど真ん中に抜けたカーブを打たれたものである

 

 夏初戦かつ公式戦デビューは快勝し、勢いにのったチームはベスト8決定戦まで駒を進めるのだった

 

◇ ◇ ◇

 

 「七番ライト水流!」

 

 ベスト8を決める試合、俺は外野としてスタメン入りした。先発は鷲山先輩だ

 

 俺はここまでで二回先発してどっちも無失点完投した、これは相手が弱かったからだ。そこそこのチーム相手は鷲山先輩が投げて、しっかり抑えている

 

 今日の相手は結構強い、流石にブロック決勝といったところかな

 

 スタメンで起用されてるのはこの夏打ててるからだ。ここまで打率は3割強をキープして、打点も5つ上げた。ホームランはまだないけど。

 

 というか一年からガンガンスタンドに放り込む半田がおかしいんだよなあ、この夏もう2本打ってるから練習試合も含めれば通算5本だ。打率も5割あるし……厳しいのは嫌とかいってたけど、このまま活躍していい投手からも打てたら、スカウトが目を付けたりするかもな

 

◇ ◇ ◇

 

 試合が進んで、今は六回の裏ツーアウト二塁一塁のチャンス。スコアは同点だ

 

 相手の投手は変則左投げで130キロに迫る球を投げてくるし、ほとんど低めに制球してくるからみんな打ちあぐねてる。俺も含めて

 

 ただ二順目に入って目が慣れた。前を打つ鷲山先輩と半田が作ったチャンスで俺に打席が回ってきた。

 

 監督はバントとかエンドランとかの戦術をここまであんまり使ってない、5番6番の先輩も打ちにいって凡退した。俺へのサインも当然【打て】だ。

 

 「フシッ!」

 

 内、真っ直ぐ!肘を抜け……!

 

 カンッ!   「ファール!」

 

 くそっ、打ち損じた!ボールの軌道は見えるけどコースが良かったな

 

 「フシュ!」

 

 これは外!外れてる…   「ボーッ!」 

 

 よしっ、しっかり見えてる。コイツ変化球がたまーに浮いてくるから、とにかく甘いとこを狙って、臭いとこは見極める…

 

 「ンッ!」

 

 ベルト、上、真ん中ーーー!

 

 「フンッ!」     カアン! 

 

 センター、越えろ!越えろ!越え……たぁ!

 

 「回れ回れ回れ!」「三つ行け三つ!」「還ってこい還ってこい!」「水流ナイバッチー!」

 

 行ける行ける行ける!センターまごついてる!三つまで………滑れぇ!

 

 ズザァ!     「セーフ!」

 

 「よっしゃー!」 いやぁ!我ながらナイスバッティングだなぁ!やっと均衡が崩れた、まだまだ攻めるぞ!

 

◇ ◇ ◇

 

 その後、一点を失った相手先発は制球が乱れ始め、崩れた。鷲山は9回を2失点に投げきり、チームは2─6でブロック勝ち抜けを決めた

 

 試合後、半田が水流に上機嫌で話しかける

 

 「やったな水流!これでベスト8だ!」

 

 「そうだな。くじ運もあったけど、やっぱり鷲山先輩は凄いよ。今日俺が投げてたら5点くらい取られたかも」

 

 水流がそう返すと、「そんなことないだろ」と半田は笑った。

 

 ……真剣な顔で半田が言う

 

 「次は『共栄(きょうえい)』とだな。……勝てるかな?」

 

 水流は少し考えて、神妙な顔で囁くように言った

 

 「…言いたかないけど、苦しくなるな……鷲山先輩が頑張ってくれると思うけど、問題は俺たちだよ。点が入らないと勝てないからな」

 

 今年の共栄のエース、春場(はるば)は、最速146㎞/h、平均して140㎞/hを投げる右腕である。安定した制球と大きく曲がるスライダー、左打者から逃げるように曲がるチェンジアップを駆使する投手だ

 

 二番手には最速136㎞/hの左腕、三番手には最速140㎞/hの右腕が控えている。打線も強力で、ブロック内でぶつかった『中州大中州(ちゅうしゅうだいちゅうしゅう)』のエースを打ち崩している

 

 誰の目から見ても明らかに戦力が違う。部内には諦めの感情はなかったが、どうすればいいというはっきりとした答えも出なかった。

 




劇中では見えませんが設定として存在する現在の半田 響の能力地をためしに掲載してみます

-----------------------------------------
守備位置 三 一
弾道4
ミート D59
パワー C66
走力  D50
肩力  C60
守備  D59
捕球  D50

得能 
パワーヒッター
広角打法
チャンスB
調子極端 
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