秘密会議のあと、トムたちは図書室でも、運命と魔法使いの成長について調べてみた。
ある本によれば、予言を受け、その内容を覆すことで力を得ようとする試みは、古代ギリシアに由来する儀礼魔法だという。当時の術者の一派は、予言とは未来にかけられた呪いだと考えた。それをあえて受け、打ち破ることで、生まれ持った限界を越えようとしたらしい。
もっとも、子に王座を奪われるという予言から逃れようとしたクロノスでさえ、結局はゼウスに敗れた――神々の王にも覆せぬ定めを、人が軽々しく試すべきではないと、注意書きには念入りに記されていた。
一方、別の本は、その考え方を真っ向から否定していた。
英雄は試練を越えたから強くなったのではなく、強くなったから試練を越えられたのではないか。
古今東西、同様の試みは繰り返されているが、成功例は乏しく、条件もはっきりしない。
これでは魔法の技法というより、英雄譚を好む者たちの神秘趣味にすぎないという、かなり手厳しい意見だった。
五人で読めた範囲では、肯定が三冊、否定が三冊。
世界の秘密を調べていたはずが、きれいに割れたアンケート結果が出来上がった。
なお、否定派も、困難を乗り越えた魔法使いが成長すること自体は認めていた。
ただし、それは経験を積めば上達するという話であって、未知の魔法を持ち出す必要はないらしい。
要するに、ただのあたりまえ体操である。
結局、試練が人を変えるのか、変わった人が試練を越えるのかは分からなかった。
ヴォルデモートの変化を説明できそうな説ではある。
しかし、説明がつくからといって、正しいとは限らない。
トムは皆と集めた覚え書きを残し、ひとまず結論を保留することにした。
*
調べ物だけをしているわけにもいかなかった。
授業があり、課題があり、早朝には閉心術の訓練があった。
その隙間へ図書室通いを押し込むと、時間はあっという間に過ぎ去った。
魔法の勉強は、順調だった。
鍵開けの呪文や清掃の呪文から、相手を踊らせる呪文まで、一年生の教科書に載っている呪文は、先の頁まで、かなり試せるようになっていた。
一方、瞑想のほうでは苦戦が続いた。
呼吸に意識を向ける。
余計な考えが浮かんだら、追いかけずに手放す。
それだけのはずなのに、手放せたかどうかが気になり、気にしていることに気づき、気にするなと自分に言い聞かせるうちに、頭の中が満員になった。
そうこうしている内に、暦は十二月になった。
船の中は、相変わらず暖かかった。
廊下へ出ても息は白くならないし、窓の向こうの暗い水を見ても、秋が終わったとは分からない。季節が変わったことを教えてくれるのは、日付と、ときどき食卓に並ぶ料理くらいだった。
しかし、その食卓も、最近は変化が乏しかった。
「これ、昨日も食べなかった?」
ロンが煮込みの皿を見た。
「昨日は豆が違ったわ」
「じゃあ、おとといは?」
ラベンダーはしばらく考えた。
「……パンが違った」
味が悪くなったわけではない。
温かいし、量もある。空腹のまま席を立つことはなかった。
ただ、似た材料が続き、以前は置かれていた果物が、いつの間にか見当たらなくなっていた。
「クリスマスには、何か出るかな」
ハンナが言った。
「出るだろ。クリスマスだぞ」
ロンは当然のように答えた。
トムも、そのときは深く考えなかった。
*
十二月三日の朝、トムはグリンデルバルドの部屋で、その理由を知った。
机の端に『予言者日報』が広げられていた。
普段なら、新聞より先に、棚の瓶や奇妙な道具に目が向く。だが、その日は一面の太い文字が、扉の近くからでも読めた。
――英国の要請に各国が協調。テロリスト・ダンブルドア一派への供給制限、さらに拡大。
テロリストとは、ずいぶんな呼ばれ方だった。
「読みたいなら、手に取れ。そこで首を伸ばすな」
グリンデルバルドは、棚の前で小さな瓶を光に透かしていた。
許しを得て、トムは新聞を持ち上げた。
記事には、英国魔法省の外交上の成果が、長々と書かれていた。
違法な教育活動への援助を断つ。逃亡者の移動と取引を制限する。秩序の回復に向け、国際社会が連携する。
船で暮らす子供たちのことは、一行もなかった。
途中に、ソビエト連邦の文字があった。
同地域の魔法行政を束ねる中央機関が、英国側との協議を受け、ついに指定された仲介業者の輸出許可を停止したという。
「……経済封鎖ですか」
「そうだ。これまでは、ロシアの魔法当局、中央魔法政府と英国魔法省の仲が悪かった。敵の敵ということで、アルバスたちに物を売る程度の便宜は図っていたようだがね」
グリンデルバルドは、新聞に目をやった。
「このニュースを見たときの、アルバスの顔は見ものだな」
彼はそう言って瓶を逆さにしたが、底にこびりついた暗い色の欠片は落ちてこなかった。
「届く材料の質も悪くなかった。余計な質問をせず、代金に見合った品を送ってくる。
商人として貴重な美徳だ」
「代わりは……」
「探しているようだ」
皮肉めいた口調だったが、瓶は空のままだった。
トムはもう一度、記事を見た。
食堂の煮込み。減った果物。違う種類の豆。
料理を作る人たちは、あるもので工夫してくれていたのだ。
「マグルのお店で買えるものも、ありますよね」
「食料ならな。ゆえに、お前たちの皿が空になることはない。
だが、魔法薬の材料はそうもいかんから、私としても少し困るのだがね」
グリンデルバルドは、床に敷かれた敷物を指した。
「さて、新聞を睨んでいても進展はない。座りたまえ」
トムは新聞を置き、敷物の上に座った。
目を伏せ、息を深く吸い、吐いた。
*
訓練が終わったころには、いつもと同じくらい疲れていた。
廊下で友人たちと合流すると、ロンが片手を上げた。
「生きてる?」
「たぶん」
「じゃあ、朝ご飯だ」
友人たちと朝食を済ませ、教科書を取りに戻る。
ハンナが、壁に留められた時間割を確かめていた。
今日の日付は1991年12月3日。
トムは、その場で足を止めた。
「トム? 今日はこっちだよ」
ネビルに呼ばれたが、すぐには返事ができなかった。
何かが引っ掛かった。
一九九一年。十二月。
ハリポタ世界の出来事ではない。原作なら、ハリーがクリスマスに透明マントをもらうころだ。
しかし、もっと前。この世界に魔法使いがいると知る前に、まとめた人生計画の中で、それは小さな一行を占めていたような気がした。
株を買うにも、事業を始めるにも、まず時代の流れを思い出そうとしていたころ。
自分にはどうにも利用できそうにないと、脇に置いた出来事。
「あ」
声が出た。
「何?」
「ちょっと、聞きたいんだけど」
四人が振り返った。
「魔法界の国って、マグルの国と同じなの?」
ロンが眉を寄せた。
「どういうこと?」
「英国とか、フランスとか。国境も、大体同じ?」
「そりゃ、そうだろ。フランスに住んでるのに、英国の魔法省が来たら変じゃないか」
「じゃあ、マグルの国がなくなったら?」
彼は口を開き、それから閉じた。
「……国って、なくなるの?」
「分かれたり、名前が変わったり」
「それは、あるんじゃない?」
ネビルが言ったが、こちらも自信はなさそうだった。
「魔法省まで変わるのかは、知らないけど」
その答えで、十分だった。
少なくとも、無関係と決めつける理由はない。
トムの知っている魔法界は、間違いだらけだった。
死んだはずの人が生きていて、生きているはずの人がいない。
学校は海の中を進み、歴史に名を残す闇の魔法使いが、毎朝、瞑想のやり方を教えてくる。
だから、自分の記憶を信用できなかった。
けれど、マグルの世界はどうだろう。
転生してから見た街も、車も、新聞も、何もかも確かめたわけではない。
それでも、歴史が大きく変わったと感じる出来事には、今のところ出会っていない。
そして、一九九一年十二月。世界の東西をひっくり返す大きな出来事が起きる。
第二次世界大戦後、地図を2分する大きな勢力の一つが消える。そう――
ソ連崩壊だ。
思い出した途端、別の言葉も続いて出てきた。
ゴルバチョフ。ペレストロイカ。グラスノスチ。
八月のクーデター未遂と、エリツィンの台頭。各共和国の独立。
トムは少しげんなりした。
かつての自分は高校で世界史を選択した。あまり考えずに選んだわりに、受験ではずいぶん苦しめられた。死んで生まれ変わっても、受験で叩き込まれた知識はこびり付いてくるらしい
今ではありがたいことなのだが…
ともかく十二月、まずロシア、ウクライナ、ベラルーシの首脳が、ソ連はもはや存在しないと宣言する。
その後、ほかの共和国もCISに加わり、ゴルバチョフは大統領を辞める。
辞任したのは、確かクリスマスだった。正式な解体は、その翌日。
最初の合意の日付には、少し自信がない。だが、少なくとも今月末までには、ソビエト連邦という国はなくなる。
これから、起きるのだ。
教科書の中では数行で片づいていた出来事が。
「グリンデルバルド先生のところへ戻る」
「今から?授業、始まるよ」
ハンナが時間割から顔を上げた。
「うん。遅れるかもしれないって、伝えてもらえる?」
「いいけど……何かあったの?」
トムは頷いた。
「魔法じゃないほうの記憶で、役に立つかもしれないことを思い出したんだ。少し聞いてもらってくる」
ネビルが、トムの鞄を指した。
「持っていこうか。教室に置いておくよ」
「ありがとう」
鞄を渡すと、肩が軽くなった。
「あとで教えてよ」
ラベンダーが言った。
「言えるところだけでいいから」
「うん」
トムは向きを変え、来た廊下を引き返した。
何に使えるのかは分からない。でも、分かりそうな人に伝えればいい。
かの元闇の魔法使いは、組織運営の話にも、多少は詳しそうだった。
*
二度目の訪問に、グリンデルバルドは少しだけ眉を上げた。
「思い出したことがあります!」
トムは急いだせいで、息が上がっていた。
呼吸を整えようとすると、老人が皮肉そうにこちらを見た。
「今朝より上手だな」
「今は、その話じゃなくて」
「では、何の話だ」
机の上には、まだ新聞があった。
トムはその一面を指した。
「ソ連が、なくなります」
グリンデルバルドの表情から、からかうような色が消えた。
「いつだ」
「今月です。年末までには、完全に」
「確証は?」
「ありません」
トムは扉を閉め、声を落とした。
「僕の記憶では、です。ここでも同じことが起きるかは、分かりません。
でも、いままでマグル界の情報で記憶の食い違いは発生してません。
一九九一年の十二月に、ソビエト連邦は崩壊します」
「政権が代わる、という意味か」
「それだけじゃありません。国そのものが、いくつもの独立した国に分かれます」
老人は、新聞を手元へ引いた。
「既に離れた地域もある。中央が弱っていることも承知している。お前は、その先を知っていると言うのだな」
「はい。最初に、ロシアとウクライナとベラルーシの首脳が合意して、ソ連の終わりを宣言します。代わりに独立国家共同体という枠組みを作るんです。そのあと、ほかの共和国も加わります」
「連邦を、別の名で残すのではなく?」
「別々の国になります。同じ政府が全部を支配する形ではなくなります」
トムは、頭の中の年表をたどった。
「マグルのトップのゴルバチョフは、十二月二十五日に大統領を辞任し、翌日には正式にソ連が解体されます。
そこはかなりはっきり覚えています。ただ、最初の合意の日付は、今すぐには断言できません」
グリンデルバルドはしばらく黙っていた。
トムも、言葉を足さなかった。
赤ペンで訂正された前世の答案を思うと、覚えていない日付まで埋めたくはなかった。
「それが、魔法界にも関係するかと思って。国の分け方が、大体同じなら……物を売ってはいけないって決めた人も、変わるんでしょうか」
「変わるかもしれん。だが、マグルの旗が下りた途端、魔法使いの役所が消えるわけではない」
グリンデルバルドは椅子へ腰を下ろした。
「そもそも、どうして同じような国の分け方なんですか。
魔法使いは、マグルと離れて暮らしているのに」
「隠れて暮らしているだけだ。別の土地に住んでいるわけではない」
老人は天井の地球儀を指さす。
途端に地球儀上に細い線が伸び、いくつかの区画を描いた。
「同じ言葉を話し、同じ土地で育つ。親類も商売相手も、そこにいる。
マグルの国境が動けば、人の往来も、町の名も、役所との付き合い方も変わる。
魔法使いだけ、百年前の地図を使い続けるのは不便だ」
「だから、魔法省の管轄も変わる?」
「必ずではない。従うところも、従わぬところもある。
だが、マグル界の政府とは大体パイプを持っているものだ。
向こうが独立を始めれば、こちらでも中央ではすでに何かを決定しているはずだ」
地球儀が回転し、東ユーラシア大陸を示す。
「薬草の栽培地も、倉庫も、商人も、それぞれの土地にある。
それを束ねて外国との取引を管理しているのが中央だ。
その力が弱まれば、今まで出せなかった許可を、地元の役人が出すかもしれん」
「また、買えるようになる?」
「その余地はある。逆に、誰が許可を出すか決まらず、何も動かなくなることもあるがね」
トムは区画分けされた地球儀を見た。
同じ国として色を塗られていた場所が、いくつにも分かれる。
教科書では色が変わるだけだった。
しかし、そこで暮らす人や、仕事まで消えてしまうわけではない。
「国が買う予定だったものは、どうなるんでしょう」
グリンデルバルドが目を上げた。
「ほう?」
「工場とか倉庫とか……国が管理していたものが、民間に流れたはずです。
全部がちゃんとした売買だったわけじゃなくて、管理していた人が勝手に売ったり、自分のものにしたり。
崩壊したあと、一斉にそうなるというより、その前から少しずつ」
そのあたりは、年表よりも曖昧だった。
市場経済への移行。国有財産の私物化。急激な物価上昇。
用語を覚えることに追われ、実際に何が起きたのかまでは、深く考えていなかった。
「魔法界でも、中央に送るはずの材料が残ったら、別の人に売ることはあるのかなって」
「あるだろうな」
老人は、今度はすぐに答えた。
「買うと約束した役所から金が来ない。だが、倉庫の維持費も、働く者の給金も要る。
別の買い手を探す理由としては十分だ」
「だったら――」
「ただし、倉庫があることと、売れる品があることは違う。中身が帳簿どおりとも限らん」
浮き立ちかけた気持ちに、釘を刺された。
「それでも、以前は中央が押さえていた品が、商人の手に回る可能性はある。
こちらが欲しいものと合えば、だが」
グリンデルバルドは、机の空瓶を指で転がした。
「向こうの病院まで空になっていれば、薬は買えん。
中央向けの注文が宙に浮いた原料や、出荷先を失った在庫なら、話は別かもしれんがね」
「そういうものがあるか、先に調べておく?」
「そう考える者は、お前だけではあるまい」
老人は薄く笑った。
「英国も、せっかく締めた縄が緩めば、締め直すだろう。
その前に話のできる相手を見つけておく意味はある」
ようやく、トムにも見えてきた。
未来を知っているだけで、薬草が船に届くわけではない。
けれど、何も知らずに待つより早く、誰かに話をし、準備を始められる。
「先生なら、そういう人に連絡できますか」
「私に商人の相手をさせる気かね」
グリンデルバルドは眉を上げた。
「私は騎士団の一員ではないし、この船の仕入れ係でもない。
誰と取引するかは、運営している者たちが決めることだ」
「……そうでした」
勢いで戻ってきたせいで、そこまで考えていなかった。
トムが口を閉じると、老人は机に広がる新聞を折りたたみ始めた。
「だが、話を渡すくらいはできる」
トムは顔を上げた。
「伝えてくれるんですか」
「この瓶が空のままでは、私も困るからな」
言い方は相変わらずだった。
それでも、肩から少し力が抜けた。
「……僕の記憶が、間違っていたら」
「それを含めて、確かめさせればよい。
いきなり船を東へ向けろと言うのではない。
先方の様子を尋ねることはできる」
グリンデルバルドは折った新聞を机に置いた。
「向こうの担当者にも頭はある。
渡された話をどう使うかまで、お前が一人で決める必要はない」
トムは頷いた。
役立て方まで分からなければ、話してはいけない気がしていた。
間違えたときの結果まで、すべて引き受けられなければならないと思っていた。
けれど、今なら、確かな部分と曖昧な部分を分けて伝えられる。
その先を考えてくれる人もいる。
「ほかでしゃべる気になったことは?」
「今すぐには、これくらいです…」
老人は時計へ目をやった。
「ところで、授業はどうした」
トムも時計を見た。
「遅れるとは伝えているはずですが…」
老人はそう聞くと、小さな紙に短い文を書きつけられた。
差し出された紙には、面談のため遅れた旨と、グリンデルバルドの署名があった。
「行け。国が一つなくなるとしても、お前の授業はなくならん」
トムは礼を言って、扉へ向かった。
まだ、何も手に入ってはいない。瓶は空だし、食堂の献立も、今日の昼から急に変わるわけではないだろう。
それでも、自分の頭の中にしかなかったことが、誰かへ届くことになった。
廊下へ出て、教室へ向かう。
休み時間には、四人に話そう。
どこから話すかを考えながら歩くうちに、足取りは少し速くなった。
*
トムが出ていってから、グリンデルバルドはしばらく、指で机を叩きながら思案に耽った。
やがて、折りたたんだ新聞を手に取り、立ち上がった。
マクゴナガルの部屋へ赴くと、彼女は机に向かい、何枚かの書類を見比べていた。
脇には、開封した手紙が重ねてある。
顔を上げた彼女は、訪問者を認めるなり、わずかに目を細めた。
「何か御用ですか」
「仕入れに困っているそうだね」
「必要な物資の確保には、手を尽くしています」
即座に返ってきた声は硬かった。
グリンデルバルドは、持ってきた新聞を机の端に置いた。
「その手を、少し急がせるとよい」
「事情をご存じなら、お分かりでしょう。
急げば輸出許可が下りるというものではありません」
「許可を出す者が変わるかもしれん」
マクゴナガルは、書類から手を離した。
「どういう意味です」
「今月中に、マグルのソビエト連邦が崩壊する」
部屋が静かになった。
グリンデルバルドは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの合意について述べた。
連邦に代わる枠組みと、年末の大統領辞任についても。
少年が確かだと言った部分はそのまま伝え、最初の合意の日付については口にしなかった。
マクゴナガルは、最後まで遮らなかった。
「それほど具体的な情報を、どこでお知りになったのですか」
グリンデルバルドは、少しもためらわなかった。
「忘れたかね。私には予言者の力があるのだ」
老人の顔はもっともらしいものだった。
つい先ほど少年から聞いた話をしているとは、とても思えないほどに。