魔法少女ノ飾リ付ケ
バキィッ
「……あ、あれ?ハ、ハンナさーん!?何もしてないのにパソコンが壊れましたーー!!」
「うるせーですわね、何もしてないのに壊れるわけ……あぁ、そっちですのね」
水色髪の少女、橘シェリーが金髪の少女、遠野ハンナに話しかける。
その手には真っ二つに割れたキーボードが
「ユキさんがみんなに魔法を渡したみたいですのよ、しばらくは何も触らないでくださいまし」
「え〜、じゃあまた牢屋敷に集合するんですね!」
「ぎゃぁぁあ!痛い!?痛いですわ!?抱きつかないでくださいまし!このゴリラ女ぁあ!!?」
「妖精さんって呼んでください〜」
スマホから目を離さないハンナにシェリーが抱きつき、ヒョイと持ち上げる
「今ならお姫様抱っこも余裕です!」
「普段からしてますわよね!?」
「いつもより軽いんです〜」
「それよりもシェリーさん、わたくしすぐにでも牢屋敷に行かなければなりませんわ!出来ればいくつか買い込んで!!」
「おや、今回は随分と急ですね?……むむむ、何やら企みを感じます!名探偵シェリーちゃんに隠し事は無駄ですよ〜〜」
◇◇◇
「えっとぉ、おじさん、この魔法の使い方…
やっぱり怖くてやだかなぁ」
「大丈夫よ!ミリアちゃん!なんせ私はおねえちゃんだからね!」
「いやぁ〜でも、後ろのナノカちゃんの目が怖いっていうかぁ……」
「もう、ナノちゃん!ミリアちゃん怖がってるでしょ!」
「……」
金髪ロングのギャル味のある少女と銀髪の少女が話していた。銀髪少女の後ろに立っている黒髪の少女はムスッとした顔をしており、同時にジトっと二人を見ている。
金髪の少女はミリア【入れ替わり】の魔法を扱うことのできる少女
今から、その魔法を使い、過去に消えたある少女を現代に呼び戻そうとしている。
「ほーら、前もメルルちゃんとは仲良くやってたから!【変身】!」
銀髪の少女の姿が白いシスター服の少女へと変わる。
『大丈夫っしょ、最悪幽霊っちに任せれば何とかしてくれるし、だからおっさんはさっさと魔法使えっての〜』
ミリアのスマホから沢渡ココの声が聞こえる
「も、も〜!保険があるのは安心だけどさ!?おじさん魔法使うの久しぶりなんだからね!?」
そんなことを話しながらもミリアは白いシスター服の少女から手を離した。
「ど、どうかな?」
「は、はいっ出来てます!ミリアさん!お久しぶりです!」
先程までの気の強そうな立ち振る舞いから一変し、白い少女はへなへなとした雰囲気を纏いながらミリアの手をブンブンと振っていた。
「メルル、おねえちゃんは?」
「ナノカさんっ、お久しぶりですっ
お姉さんは………大丈夫だよ〜ナノちゃんは心配症だな〜」
「なっ、ナノちゃんって呼ぶな!」
「成功みたいだね……?何度でも言うけど変な予感がしたらすぐにユキちゃんに言うんだよ?変なこと起きたらおじさん泣くならね?」
「はーい………わ、わかりましたっ」
◇◇◇
「あぁ……わがはいの暗黒城が」
「終わっても1週間の約束だから次はカラフルなお城だよ?」
「たまには元の牢屋敷もみたいかしら」
「なっ、マーゴ!それだとわがはいの暗黒城が三週間後になってしまう!!」
「ノアはこの白いお城も好きだな〜」
「教会風も素敵ね、最近は黒かカラフルだったから」
牢屋敷を白く塗り潰している少女がいた。
スプレー缶から飛び出た液体は液垂れなどを起こさずにピシリと牢屋敷を塗っていく
しかし牢屋敷は大きく、スプレー缶一本では到底足りない。しかし、少女の横の色白の少女と、妖艶な笑みをした少女の持つ山ほどのスプレー缶があれば、牢屋敷が白く塗り変わるのも時間の問題だろう。
牢屋敷に住んでいる三人、ノア、アンアン、マーゴらは沢渡ココの配信を見てからすぐに動き出していた。
牢屋敷の飾り付けがどれだけ時間があっても足りないと判断したからだ。
幸いなのは三人とも乗り気かつやる気も充分なところか
「ペンキはシェリーちゃんが来てからね、さすがに重たいわ?」
「むしろ来る前に終わらせてしまおう」
「アンアンちゃん、持ってる手が震えてるわよ?」
「ふ、ふふ。
むり、おもい。戻って段取り考えてくる……」
持っていたスプレー缶を置いてヨロヨロと屋敷内へと戻っていくアンアン
そんなアンアンがふと立ち止まる。
「マーゴも、魔法使える?」
「……ええ、使えるけど?」
「ふふ、ふふふふ。
舞台演出にとびっきりの案が舞い降りてきたのだ!」
「あら、私も手伝えるのね?」
「むしろ、マーゴにしか無理だろうっ」
アンアンの目はギラギラと虚ろに揺らいでいた
マーゴはむしろ不安になったのだった。
◇謝罪他
(黒部姉の性格はナノカを守るために振舞ったところから強気よりの位置づけにしてます。)
(書いてからココロノクライ「ぐしゃぐしゃ」を見ました。追加情報がありましたがこのままで行こうと思います。解釈不一致ございましたらすいません)
(突発的に書き出したこのSSですが、ミリアの魔法だけ超解釈が含まれております。出来るかもしれないけど…のラインギリギリかなと自己判断し投下です。コワイモノハナニモネェ!)
(少女達それぞれにピックアップして一人一話が理想でしたが、シェリハンは絶対一緒だし、そもそも一人一話がかけるほど少女達を深く知っておらずゲーム終了後の焼ききれた脳の勢いのままに書き始めた限界が来ました。すいません。)
(次回で終わりです、次回分のあとがきを先に書いときますね。以上。)