タンッ、タタン、タン♪
「ふんふふーん♪」
タンッ、タタ、ズテン!「ひゃ⁉」ドシャァ!……
アイタタタ……
いつも通りの朝食を終え、転びながらとはいえ、廊下を弾むような足取りで進んでいく。
最近では、家族と顔を合わすのも食事の席だけ、というのもザラだ。
お勉強の時以外は図書室に籠ってばかりの私を笑って許してくれる両親には感謝しかない。
お兄様やミエルさんからの小言は少し耳が痛いが、二人とも私のためを思って言ってることだから嫌とは思わない。いつもなら、そのことについて申し訳なさがずしっとのしかかるんだけど……
(そんなことより、続き続き~♪)
あの本を読めると思えばそんな考えがどうでもよくなってくる。ここまで意欲をそそられた本は初めて。自分でも不思議に思えてくる。
「ふんふふーん♪」
タタタ、タン、ドンッ!「うひぃ⁉」バッタンドスン!……
アイテテテ……
そんなことを考えていたらドアに頭をぶつけてしまった。いつの間にか図書室についていたようだ。
図書室に入っていそいそと机に向かい、椅子に座って今朝開いたまま置いてあった本を覗き込む。
「続きは……ここからかな? よし……!」
本に手を添え。頁をめくる。
さぁ、貴方はどんな景色を教えてくれるのかな
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彼らは罰を受けし者である
神が創りたもうし天使の中には、異物があった
理を乱す者、神に逆らう者、情を持ってしまった者
神は彼らを許しはしなかった
天使とはこの世を創造する神の手足
神の血肉となりえぬものは、ただの化け物に他ならなかった
しかし、彼らはみな原初の存在、世界に刻まれし者たち
単に消すだけでは、より理は崩れるだけだった
そこで、神は彼らを穴に落とした
その穴は、この世の負の権化であった
理
世界の底に通ず穴は、一度堕ちたら出られることはない
光も安寧も希望も拒むその穴に、彼らは落とされた
彼らは暗い底で憎悪を育んだ
神を憎み、その手足である天使を憎み
彼らの心は既に闇に呑まれ、堕ちきった
彼らは今も、世界の底で憎悪に囚われている
彼らの名は堕天使
我らの世界の創世者であり、悪性の獣に堕ちた者たちである
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「ふむふむ…」
そういう成り立ちが……というか、神とか天使とか、説明されないまま進むなぁ……読めるけど、当然のように名前を出してるのはちょっとなぁ……
ペラッ
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彼らは不浄に堕ちし者
天使という最高の体の劣化品に過ぎない
彼らの体は決まって人に近くなる
だが、同じではない
ある者は大人、ある者は少女、ある者は老婆
共通の特徴としては、頭に浮かぶ濁った光輪と、背中の翼である
それらは天使の姿の名残であり、愚かな罪の象徴である
そのみすぼらしい体に似通って、その力も天使には比べるまでもない
だが、その力は___
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