バイドと呼ばれる、それまでの科学では対処できない超科学の相手に対抗するために開発された異層次元戦闘機であるR−9、そして100を超える数々のR戦闘機たち、バイドとの戦いで得られた技術は人間をさらなる進化へ導く可能性を秘めていた
「我々世界連合はこれらの技術をすべて放棄し、凍結することを決定した」
バイドの全滅が確認された後、バイドから地球を守るために結成された世界連合は解体、ししてバイドに関する全ての情報や技術を消去した。これらの技術は戦闘機一機で国すら滅ぼすことも可能だ、バイド殲滅後、この技術を放棄することは当初から計画されたいた
だが歴史を消しても消えないものがあった
「良いか…駆動、今の我々があるのは、世界を救ったR戦闘機たちのおかげなんじゃ」
「はいはい分かったよ、何回も聞いたって祖父ちゃん…祖父ちゃんの先祖がそのチームに居たんだろ?いつまでそんな都市伝説を…」
数百年の年月が経っても、人の語り継ぐ伝説だけは消えることはなかった。R戦闘機は都市伝説好きの中では有名な話の一つだった。高宮駆動の祖父、高宮蓮之介はR戦闘機のパイロットを先祖に持ち、受け継がれていた話を何度も何度も駆動に話していた。歴史から消され、二度と蘇ることのない放たれた矢は、人の記憶の中で眠り続ける…はずだった
「祖父ちゃんテレビつけるよ?」
「ニュースにしてくれるか」
駆動がニュースを付けると、そこには衝撃的な映像が流れていた
『市民の皆さん!!避難してください!!空を飛ぶ謎の機械のようなものが…ジジ…』
「は………?」
「ゲインズじゃ…ついにこの時が来てしまったか…ついてくるんじゃ駆動」
「は!?こんなときに何言ってんだよ祖父ちゃん!!ゲインズ?とか言ってる場合じゃねぇって!早く逃げねえと!」
駆動の言うことは至極真っ当だが、今回に関しては意味がなかった、バイドと人類の戦いの歴史をほぼ全て継承している数少ない継承者である蓮之介にとって、逃げるなど意味はないものと同義であった
「どこに逃げるんじゃ?いいかよく聞くんじゃ駆動。あれは"ゲインズ"バイドが作った惑星制圧用量産兵器じゃ、どういうことか分かるか?」
「バイドが復活したってことか…都市伝説じゃなかったのか…」
「そうではない、復活したバイドは既にゲイズンを量産できるほど戦力を整えているということじゃ」
全ての技術を放棄したあと、滅ぼしたはずのバイドはどこかに付着したナニカ、侵食してしまったナニカとして生き残っていた。蘇ったナニカはその特性からバイド帝国を再び築き、再び地球を脅かす外敵として再び現れた
「逃げたところで全滅して終わりじゃ、倒す、それしか道は残されておらん」
「ちょっ…祖父ちゃん何言ってんだよ…!てかどこ連れてくんだよ!」
蓮之介は駆動を少し離れたガレージへと連れて行く、街には5体のゲインズが人類に牙を向き始めた。肩部に搭載された携行型のビーム砲から波動砲が撃ち出され、ビルや家は粉々にされている
「乗れ、駆動…お前が最後の希望じゃ。儂がお前にあげた誕生日プレゼント、あれはすべてR戦闘機の戦闘訓練になっておる、お前なら使えるはずじゃ」
蓮之介が開けたガレージには、蒼いキャノピーに、白く輝くボディ。明らかに整備をされたR-9A"ARROW-HEAD"が駆動を待っていた。歴史の底に消され、抹消された存在はバイドだけではなかった。いずれ来る未来に備え、政府からも隠し続けた高宮家の結晶だった
「馬鹿言うなよ祖父ちゃん…戦闘機なんて乗れるわけ…てか…勝てるわけ…」
「よく言うだろう、殺らなきゃ殺られる。それが今じゃ」
蓮之介は駆動をアローヘッドの前に連れていき、コックピットに乗せる。分かるわけがないと言っていた駆動の目には困惑の表情が伺える
「なんで…分かるんだよ…」
「言ったじゃろ、お前は全てを学んでおる、違うのは…ゲームか現実か、それだけじゃ」
「やるしか…ないのか…」
覚悟を決めたわけではない、だがやるしかない、そんな思いで駆動はアローヘッドに乗り込む。エンジンを点火し、装備などを確認する
「波動砲とミサイルだけ?祖父ちゃん…」
「あぁ、悪いが"今は"その装備で限界じゃ、お前にすべてがかかっている、任せたぞ」
「どうせ殺れなきゃ死ぬんだろう?やれるところまでやってみるよ」
BLAST OFF AND STRIKE
THE EVIL BYDO EMPIRE
「行け駆動…発進、そして攻撃せよ…邪悪なるバイド帝国を」
「了解…!」
はい…2日かかりましたよ、っと…
次は多分ホロライブ書くかな…
多分ね?