六面世界に転生!?   作:アイシャ大好き

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ロキシー…?

「ロキシー……!?」

 俺はその名前を叫ぶ。

 

 どうしてロキシーがここに…?

 

 ロキシーはフードを脱ぐ。

 そしてめんどくさそうにこちらを見てくる。

 

「急にママの名前を叫んで何…?」

 ママ…?

 一体どういう事だ?

 

「ママの知り合い?」

 彼女はロキシーじゃないのか?

 

 ロキシー…ママ…?

 

 ララか!

 

 俺は顔を近づけて、よく顔を確認する。

 

「何、急に近づいて…?」

 

 よく見ると、少しばかりロキシーと顔が違う。

 俺がロキシーを見間違えるとは悔しいな。

 

「ごめん、君のお母さんと間違えちゃった」

「別に…」

 俺はララに謝った。

 

 だがどうしてララはここに居るのだろうか?

「どうして君はここにいるの?」

「旅…」

「旅か…」

 

 なるほど、

 きっと世界を救う為の旅だ。

 

 だがわざわざこんな寒い時期にここに来る必要はあるのだろうか?

 

「僕はオーディン。君の名前はなんて言うの?」

 

 俺は名前を聞く。

 

 もちろん名前は知っている。

 だがコミュニケーションに名乗り合いは必須だ。

 

「ララ・グレイラット…」

「ララ・グレイラット…よろしくララちゃん!」

 俺は元気よくララの名前を呼ぶ。

 

「ララちゃんはこれからどうするの?」

 俺はララに質問する。

「この辺に泊まる…」

 この辺に泊まる場所なんてないぞ。

 

「泊まる先は…?」

 俺は追加でララに質問する。

 

「ない…」

 

 冬にここで野宿なんて出来るわけない。

 

「だったら、僕の家来る?」

 俺はララにそう聞く。

 

「…行く…」

 

 そんな訳で家に人が、1人増えました。

 

 俺は火球弾を重力魔術で浮き続けさせる。

 寒くならないように、その火をララの近くに浮かせて家に出発した。

 

 30分ほど歩き、家に着いた。

 

「ただいま!母さん、父さん」

 

「おかえりなさい、オーディンっ!隣の子誰よ!?」

 ディアンがララの方を向いて、聞いてくる。

 

「ララ・グレイラットです…」

 ララが挨拶をする。

 

 その後…

 俺は事の理由を全て話した。

 

「ララちゃん、だったらずっとここに居なさい!」

 

 ディアンからは許可を貰えた。

 

 その後オースティンにも同じ話をして、許可を貰った。

 

 この家の部屋数が少ない為、ララとレオは俺の部屋で寝ることになった。

 

 夜、部屋でララとレオと俺だけになった。

 

 ……それにしてもレオがデカすぎる。

 一匹で部屋の三分の一ぐらいを占めている

 

 何か話すべきかと思っていたら、

 ララがローブからメモ帳を取り出し何かを書き始めた。

 

 一体何を書いているんだろうか?

 

「ララちゃん、何書いているの?」

「メモ…」

「僕も見てもいい?」

 俺はダメ元で聞いてみた。

 

「別に…」

 とララは言い、俺にメモ帳を投げ渡した。

 

「ありがと!」

 案外、簡単に見せてくれた。

 そしてこれをこんな雑に扱っていいのだろうか?

 

 メモ帳を見てみたが、占った未来と研究についてひたすら書いてあるだけだった。

 

 よく分からん。

 

「ララちゃん、返すよ」

 俺はララに返しに行った。

 

「ん…」

 そう返事をすると、ララは水晶球を出して、占命魔術を始めた。

 

 何かぶつぶつと呟いている。

 

 魔術が終わったのかこちらを見てくる。

 

「この子供がねぇ…」

 と呟いている。

 

 何の事だろうか?

 

 首を傾げていると、ララが顔を近づけて見てくる。

 

 何…?

 

 俺もララの顔を見る。

 

 可愛いな…。

 流石ロキシーの娘だ。

 

 いや、いかんいかん、

 見惚れてしまっていた。

 

「まっ、いいや」

 どういう事だ?

 

「これからよろしく。オーディンだっけ…?」

「よろしく…?」

 

 急に喋り始めたな。

 

 まあ、細かいこと気にしていても意味が無いだろう。

 

 そう言うとララは自分のベッドに戻り腰をかけた。

 

 腰掛けたララは俺の方を向いてくる。

「オーディンにやってほしい事がある」

 やって欲しい事?

「何をですか?」

「私に付き合って…」

 

 付き合う…!?

 まさかこんな場所で告白されるとは…!

 

「付き合うですか…?」

「うん、私の実験に」

 

「……実験?」

 

「そう。手伝って欲しい…」

 

「何だそっちか…」

 

 思わず声が出てしまった。

 

 ララは不思議そうに首を傾げる。

 

「何か問題ある?」

 

「いや……問題はないけど……」

 

 さっきまで完全に別の意味だと思っていた。

 

 危ない。

 今のララの言葉は省略されすぎていて、勘違いしてしまった。

 

「具体的には何をするの?」

 

「護衛と研究の手伝い」

 

「それならいいよ」

 

「本当?」

 

「うん。僕もララちゃんの実験に興味あるし」

 

「じゃあ決まり」

 

 ララはそう言って、またメモ帳を開いた。

 

 そして何かを書き込んでいく。

 

「……何を書いてるの?」

 

「名前と実力…」

 

「名前と実力?」

「うん、忘れないように…」

 

 名前を覚えてもらえない可能性があるのか…。

 

 少しだけ悲しい。

 

 ララはそんな俺の気持ちなど気にする様子もなく、黙々とペンを走らせている。

 

「オーディン」

 

「何?」

 

「明日、魔術を見せて」

 ララからお願いをされた。

 

「いいけど……何の魔術?」

 せっかくの機会だ。

 了承しよう。

 

 だが、何の魔術だろうか?

 

「全部」

 

「全部!?」

 

「うん」

 

 ララは当然のように答えた。

 

 ……これは、かなりめんどくさい事に、なったかもしれない。

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